■発売したことで自動車市場の常識を変えたクルマたち
カール・ベンツが内燃機関を搭載した自動車を発明して以来130年もの歴史が刻まれ、自動車の進化は目覚ましいものがあります。
まさかのカスタムで「N-BOX」が「NSX」に大変身!? スポーティすぎるエアロパーツが登場!
この長い歴史のなかで、それまでの自動車の常識を変えるほどインパクトがあったクルマが、数多く存在します。
そこで、世界中のメーカーに影響を与えた国産車を、3車種ピックアップして紹介します。
●ユーノス「ロードスター」
バブル絶頂期の1989年に、マツダが展開していたブランドのひとつ、ユーノスから2シーターオープンカーの「ロードスター」が発売されました。
ロードスターの発売以前から日本でもオープンカーは少なからず作られていましたが、シェアは圧倒的に輸入車が多く、1989年当時、国産メーカーはオープンカー(乗用車)の生産から撤退していました。
そうした状況のなか、満を持して発売された「ロードスター」は、2シーターオープンカーという用途が限定されてしまうクルマでありながら、安価な価格と軽快な走りによって、手軽に乗れるスポーツカーとしてヒットします。
また、スポーツカーが自動車文化として根ざしたアメリカでも大ヒットを記録するなど、世界的にロードスターは受け入れられました。
ロードスターの成功によって、トヨタ、ホンダなど国内メーカーだけでなく、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMW、ローバー、フィアットといった欧州メーカーも、オープン2シーターを矢継ぎ早に発売するという現象を巻き起こします。
イギリス車を中心に隆盛を誇っていた2シーターオープンカーの火は、1980年代に消えかかっていましたが、ロードスターが再燃させました。
●ホンダ「NSX」
ホンダは1986から北米で高級車ブランド「アキュラ」を立ち上げていましたが、そのアキュラのフラッグシップとなるスポーツカーの開発が急務でした。
そこで、1989年2月のシカゴ・オートショーに「NS-X」という名で、次世代型スポーツカーのプロトタイプが出典され、翌1990年に正式な車名として「NSX」に改められ日米で販売が開始されました。
世界初のオールアルミのボディに、新開発の3リッターV型6気筒エンジンをリアミッドシップに搭載。ドイツのニュルブルクリンクで鍛えられた足まわりと、高い空力性能により、和製スーパーカーと呼ばれます。
NSXは走行性能だけでなく、乗り心地や高い実用性も追求されていました。実際に、後部のトランクには2組のゴルフバッグを積むことができ、5速MTに加えイージードライブが可能な4速ATも設定されるなど、気負いすることなく運転することができるスーパーカーでした。
一方で、当時はスーパーカーに実用性や快適性は求められておらず、NSXを批判する意見もありました。しかしフェラーリやランボルギーニはNSXの高い品質を目の当たりにして、後のモデルでは大幅な品質向上に務めることになります。
なお、NSXが発売されたころはバブル絶頂期ということもあって、日本での発売時にはすでに3年分のバックオーダーを抱えていたといいます。
■いまでは当たり前のことを世界で初めて成し遂げた偉大な国産車とは!?
●トヨタ「プリウス」
「ハイブリッド」という言葉は生物学で使われていましたが、クルマの場合はエンジンとモーターといった、異なる動力源を搭載した場合の総称になります。
ハイブリッド車の歴史は古く、自動車が発明されてすぐの19世紀には作られていました。それから各メーカーは実用的なハイブリッド車の試作を繰り返しましたが、コストや重量増、制御技術の難しさにより量産化は困難でした。
しかし、そうした状況を打破したトヨタは1997年、ついに量産車初のハイブリッド車「プリウス」を発売します。「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーが大いに話題となりました。
当時として驚異的な28km/L(10・15モード)という低燃費を実現。これは、従来のガソリンエンジンを搭載した同クラスのAT車に比べ約2倍の燃費性能であり、CO2の排出量を約1/2に削減することに成功しました。
さらにCO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)といった大気汚染物質を、当時の規制値の約1/10にまで削減。
プリウスの発売を期に世界中のメーカーからハイブリッド車が量産化され、現在もエコカーの主流として販売されています。
※ ※ ※
初代プリウスの発売からすでに20年以上経過し、現行モデルは4代目ですが、プリウスの心臓部ともいえるハイブリッドシステム「THS-II」の仕組みは、初代プリウスの時から大きく変わっておらず、現在もトヨタ製ハイブリッド車全般に搭載されています。
また、燃費性能も未だにトップクラスに君臨し、ライバルの追随を許していません。
トヨタによるハイブリッド車の開発は1965年から始まったとされていますから、30年もの歳月によって誕生したプリウスを超えることは、容易ではないことがうかがえるでしょう。
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1990年 744台
1991年 3851台
1992年 702台
1993年 528台
1994年 300台
3年待ちのはずが、事実は発売1年で大失速。
大法螺吹くのは昔からホンダの社風です。
海外メーカーが参考にしたという話もセルシオの逸話を後追い。