■無念越え、ファンのために…勝田貴元選手がアツい走りを魅せた
日本が誇るトップアスリートは色々な競技、そして色々な国々で活躍しています。
そんなトップアスリートのひとり、勝田貴元選手が世界選手権の日本戦で戦っています。
戦いの場は、ラリー。それも自身の地元愛知県を舞台にしていますが、今年も熱いドラマがありました。
勝田選手が戦う舞台は世界ラリー選手権(WRC)で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)から参戦しています。
WRCの日本大会は、2022年から愛知県・岐阜県を舞台とする「ラリージャパン」として行われています。
日本の道は世界中の道よりも狭く、滑りやすく、側溝など物理的制約も多いといい、公道最速を誇るトップドライバーでも手に汗を握る場所だと言います。
ラリー最大の特徴は、クローズドサーキットではなく、世界各地のあらゆる一般公道を舞台に戦うこと。
ドライバーとコ・ドライバー(助手席で道順を読み上げる人)が、舗装路(ターマック)、未舗装路(グラベル)、雪道(スノー)など、世界中の過酷な路面でタイムを競います。
競技面では、タイムアタック区間である「SS(スペシャルステージ)」と、次のSSまで移動する「リエゾン(ロードセクション)」とで構成されます。
今回のラリージャパンでは、マシンの整備風景を間近で見ることができる豊田スタジアムに設置される「サービスパーク」を拠点に、愛知県・岐阜県の各SSで競技が行われます。
そんな日本の道、地元の道を走る勝田選手。今年のラリージャパンではどのような物語が生まれたのでしょうか。
11月6日にはデイ1が行われ、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合3位に。
勝田選手は「自分にとって特別なホームラリーがスタートして興奮しています。ステージは非常に厳しくコーナーも多いため、ペースノートの作成は決して簡単ではありませんでした。それでもリエゾンやステージでは、地元のファンの皆さんの大きなサポートを感じました」とコメントしていました。
デイ2が行われた11月7日には、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合2位に。勝田貴元選手は「金曜日が終わった時点で総合2位につけているのは良いことです。とはいえ週末はまだ長いので、できる限りプッシュし続け、明日何ができるか様子を見たいと思います」と述べています。
そしてデイ3(11月8日)。勝田選手に予想外のアクシデントが発生。
SS11に挑んだ勝田選手は、コーナリング時にアウト側に膨らんだことでバリアに激突。その結果、ステアリング(パワステ)にダメージを負い4分程度タイムを失い、リエゾンでダメージの修理を行うものの順位を大きく下げてしまいます。
しかし、制限時間内にポイント(タイムコントロール)に戻ることができず、デイリタイアという形で一日を終えることになりました。勝田選手は次のように話しています。
「午後の最初のステージでは、何が起こったのか正確には分かりませんが、アリーナセクションの狭い入口で十分に減速することができませんでした。
その結果バリアに接触し、冷却システムとパワーステアリングシステムが破損してしまいました。
可能な限りの修理を試み、アーロンがチームからの情報を基に素晴らしい仕事をしてくれた結果、一日を走り終えることはできたのですが、あまりにも多くタイムを失ってしまいました。今はチーム、そして特に、応援してくれているファンの皆さんに申し訳なく思っています」
こうした勝田選手のアクシデントに対して競技後、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオーナーであり、トヨタ自動車の会長でもある豊田章男氏は勝田選手と次のようなやり取りをしたといいます。
まず、豊田会長は勝田選手に対し、「最後までよく走ったな」と労(ねぎら)いの言葉をかけました。 勝田選手は(僚友の)カッレ・ロバンペラ選手と共に、豊田会長の前でワンツーフィニッシュを飾ることを望んでいましたが、それが叶わなくなったことを非常に悔しがり、悲しんでいた様子。
その姿を見た豊田会長は、勝田選手を諭すように「その最高のステージは今じゃないと思いなさい」と伝え、さらには「きっと、もっとここだっていう時が来るよ」と、将来さらに大きなチャンスが訪れることを示唆。
そして最後に、翌日(11月9日)の走行に向けて「明日はファンのために走れ」と伝えたとのこと。「これだけの人たちが、世界で戦う日本人がいるということで(応援に)来て下さっている。地元でもあるのだから、明日はファンのために走りなさい」と。
豊田会長のこの言葉に対し、勝田選手も「わかりました!」と力強く応じていたようです。
そして最終日となる11月9日(デイ4)。これまでの3日間は天候に恵まれていましたが、あいにくの雨。
午前中のSSから道路脇に落下して助手席ドアが取れてしまうアクシデントが発生したチーム、SSの途中でパンクしてしまったチームなど、波乱の幕開けとなりました。
そうしたなかで勝田選手は果敢に各SSをアタックし、岡崎を舞台にしたSS18・SS19ではベストタイムを記録。しかしSS19ではスタート直後にギアトラブルに見舞われてしまいます。
そしてラリージャパン2025最後のSS20では、勝田選手のチームメイトとなるTGR-WRTのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 17号車)が制して、優勝を果たしました。
また同じくTGR-WRTで最後まで争ったエルフィン・エバンス/スコット・マーティンが2位に。
サミ・パヤリ/マルコ・サルミネンが嬉しい初表彰台となる3位。カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネンが6位となり、トヨタ勢が1-2-3の表彰台を独占。
そして、勝田選手は最後のSSでトラブルに見舞われながらも最後まで全力でアタックして走破しました。
競技終了後に勝田選手は次のようにコメントしています。
「皆さん、ラリージャパン、今年も応援ありがとうございました。
僕としては、望んだ結果を残すことができなくて、ファンの皆さんも望んでた結果じゃないと思うんですけど、本当に申し訳なく思っています。
ですが、必ず、来年のラリージャパン、来年5月ですね、ここで優勝するので、ぜひまた応援に来てください。
本当に今回応援に来てくれてありがとうございました!」
またTGR-WRT会長である豊田会長は次のようにコメントしています。
「5年連続のマニュファクチャラーズタイトルを確定させて日本に戻ってきてくれたことにも、改めてお礼を言いたいと思います。チームのみんな、本当にありがとう。
そして、今回はセブ、エルフィン、サミの1-2-3フィニッシュ! カッレと貴元は悔しいトラブルもありましたが、最終日まで走り続けてくれました。5台が日本の道をゴールまで走り切ってくれたことが、なによりうれしいです。ありがとう。
貴元のトラブルは私にとっても辛いものでした。パワステも効かず、気持ちも途切れそうになる中でも、彼がなんとか走り続けることができた原動力は『沿道にいたファンの皆さまの声援』だったと彼自身が言っていました。(もちろんクルマを直してくれたアーロンやメカニック達の力が大きいことも分かっています。)
私も移動中にリエゾンにいる多くのファンの皆さまを見ることができました。愛知・岐阜でのラリージャパンも4回目となり、こんな沿道の景色が定着してきたように思えます。
私が憧れ続けた“ヨーロッパのモータースポーツ文化”に少しずつ近づいてきました。本当にうれしいです。ラリージャパンを企画し、ここまで続けてきてくれた全ての皆さまにも感謝したいと思います」(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
ギャラリー一同言葉を失っていました。
悔しいのはファンの皆様も同じだったはずです。
豊田章男会長の言葉。本当に素晴らしいと思います。
昨日を乗り越え今日に繋げる為の
魔法の言葉かと思います。
勝田選手の心に突き刺さったのでしょう。
本当に素晴らしい走りでした。
ラリーは良く分からず観戦していましたが
ファンになりましたよ。
勝田選手の今後の活躍を楽しみにしています。
さすがはトヨタ!
表彰台を独占となると、いくら2位のチームが優勝を目指してその1位のチームの
中心選手を金で取って弱体化させるような事をやろうとも関係ないんやから。
”地元勝田選手はトラブル乗り越え完走!”
立派やと思う。
時には優勝しそうなチームの中心選手にデッドボールをぶつけて病院送りにして
弱体化させるようなチームもあるのでこれは立派だ!
”豊田会長の「ファンのために走れ」に応える”
ファンのためとはいえ妊娠中絶選手を報道規制で隠そうとしても恥なだけだ!
包み隠さずオープンにしてくだらん「シューイチ」などを終わらせて読売テレビ
の番組を元に戻してほしい!