クロスターは1台で2倍楽しい! 乗るほどに愛着を感じる
柴犬をイメージさせるチャーミングなマスク。乗るほどに愛着を感じるフィットの個性と存在感は心が和む。
フィットは日本のコンパクトカー(Bセグメント)を代表する1台。新型4thモデルの評判は上々だ。なかでもSUV感覚を盛り込んだクロスターは注目のマト。ユーティリティと遊びゴコロを両立した、「1台で2倍楽しいクルマ」としてバリューが高い。
「最新モデル試乗」巷で話題。新型ホンダ・フィットの完成度をあらためて検証してみた
世の中はSUVが主流である。Kカーも含めて、着座位置が高いクロスオーバーモデルが増加中。人気の理由は、利便性が高いからだ。開放感たっぷりで、乗降性はハイレベル。しかも走りはたくましい。いまやSUVはファーストカーとして選ばれている。
フィットは「心地よいクルマ」を目指して開発された。室内はくつろげる。シートはパッドの厚みや形状を見直した新設計。ホールド感と固さのバランスが絶妙だ。そして視界は超ワイド。運転席に座るだけで、すっきりと広い世界が展開する。まるで「平面ガラス」を通して見るような、目が休まる気持ちよさである。水平基調のインパネと、基本構造材としてドア側のピラーを使う発想の転換が生んだパノラマ視界は、じつに素晴らしい。
乗り味も心地いい。強靭なボディは、とくにサスペンションマウント部を強化。微低速領域でもフリクションの少ないダンパーを組み合わせる技術で、滑らかなストローク感を実現した。ホンダの操縦安定性と乗り味の基準が変わった、と思わせるしなやかな足回りの動きは印象的だ。
燃費良好、走りスムーズ。自然な感覚が気持ちいい
エンジンは1.3リッター(98ps)+CVTと、1.5リッターエンジン(98ps)+2モーター(109ps)のハイブリッド(e:HEV)を設定。e:HEVの走りは、基本的にEV感覚。2基のモーターの1基をエンジンと直結して発電機として使い、高速巡航は効率がいいエンジンをクラッチで直結して走る。WLTCモード燃費は27.2km/リッター(FF)と経済的だ。
走行フィールは滑らか。モーターは回転と同時に最大トルクを発生する。その特性を生かせばゼロスタートの鋭い加速、速さが演出できる。だがホンダは、あえて適度にマイルドに設定した。アクセル操作に正確にスムーズに応答する自然な感覚が気持ちいい。ミッションはCVTではなくリダクションギヤで減速して駆動する方式。エンジン回転の上昇に車速が一致するダイレクトなセッティングだ。
運転支援は、11種の機能をセットしたホンダセンシングを標準装備。新型カメラと8基のソナーセンサーにより、正確で違和感のない運転支援を実現する。
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