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【じりじり値上がり】ランボルギーニ「初代カウンタック」 競売の相場に変化

掲載 更新 19
【じりじり値上がり】ランボルギーニ「初代カウンタック」 競売の相場に変化

スーパーカーの王者 一番人気はLP400

執筆:Kazuhide Ueno(上野和秀)

【画像】カウンタック25thアニバーサリー【新型と比べる】 全55枚

撮影:Mike Maez(GOODING&COMPANY)

米国の格調高い自動車イベントとして知られる「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」において、驚きの発表があった。

スーパーカーの代名詞といえるランボルギーニ・カウンタックが現代に蘇ったのである。その名はカウンタックLPI 800-4。

1971年のジュネーブ・ショーでのプロトタイプ発表から50周年を記念して製作。初代の開発コードネームに倣い、112台が限定生産されるという。

現代版が登場したことにより、その原点であるオリジナル・カウンタックが突如注目されることになったのである。

コレクターズカー・オークションでのカウンタックは、モデルによって評価が大きく変わる。最も評価が高いのが、最初期型で152台のみが作られたLP400ペリスコピオだ。

LP400ペリスコピオは、オリジナル・デザインに最も近く生産台数が少ないため、カウンタック・ファミリーの中ではいち早く注目され、高値で取引されるようになる。

2014年のコレクターズカーバブル・ピーク時には邦貨で1億8655万円という最高値をマーク。そのバブルが収まり値を下げたが、今年2月には約1億円と今も“億車”の座をキープしている。

2000万円台だったアニバーサリー

一方で、カウンタック・ファミリーの中で658台と最も生産台数が多く最終型となる「25thアニバーサリー」は、流通数が多いためそれなりの額で取引されてきた。

しかし、コレクターズカーバブル真っただ中となる2015年のRMサザビーズ・アンドリュー・コレクションでは、アニバーサリーが5412万円まで跳ね上がり愛好家を驚かせる。

そのバブルが弾けた2017年のRMサザビーズ・スコッツデイル・オークションでは2151万円まで下落。ここを底値に、その後は相場が回復に向かい、近年は2500万円前後で推移していた。

じつは、新型カウンタックが発表された当日の夕方から行われたグッディング&カンパニーによるペブルビーチ・オークションに、カウンタック25thアニバーサリーが出品されている。

この個体は新車でアメリカにデリバリーされ、ワンオーナーで走行は2644マイル(約4231km)。マニュアルから工具、ジャッキまで完璧に揃っていた。

事前に主催者が発表した予想落札額は、低走行でコンディションが良いことから27万5000~35万ドル(3035~3850万円:入札日の為替で算出)と最近の相場より高めだった。

落札額・今後の展望は?

写真を見てカタチが変と思った方はエンスー。

出品されたのはアメリカ仕様で、フロントに巨大なバンパーブロックが付くため違和感を抱こうが、アメリカではこれが正規輸入車の姿となる。

オークションが始まると激しい入札が続き、最終的に予想落札額を上回る36万8000ドル(約4048万円)まで上昇して決着がついた。

カウンタックの存在感はそのままに、値頃の価格で乗り易いアニバーサリーが愛好家の購入候補に急浮上したものと考えられる。

今回の結果を機に、ここ数年話題が少なくオークションにもあまり姿を見せなかったカウンタックが、これから注目を集めることは間違いない。

過去を振り返ると、相場が安定していたモデルでも、ちょっとしたことをきっかけにあっという間に値上がりしていることに気づく。カウンタックを狙っているなら早めに動きたい。

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みんなのコメント

19件
  • ニューカウンタック、4億近いらしいね。
    それなら「本物」買おうってなるわw
  • 画像のはLP400じゃなくてアメリカ仕様の5000QVだろ
    記事に関連した画像載せろよ
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