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走行距離は7000キロ以下! 極上の「青いNSX」が米国オークションで落札 タルガトップも希少な20年前の「最終型アキュラ」の現在の価値とは

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走行距離は7000キロ以下! 極上の「青いNSX」が米国オークションで落札 タルガトップも希少な20年前の「最終型アキュラ」の現在の価値とは

「億超え」も!?NSXの中古車相場が絶賛高騰中!

 1989年に発表されたホンダ「NSX」は、国産スポーツカーの金字塔として、いまなお多くのユーザーを魅了しています。

【画像】20年前のモデルなのに7000キロ! 極上のアキュラ「NSX-T」を写真で見る(30枚)

 足かけ15年にわたって販売されていたNSXは、その生産時期に合わせて「I型」から「IV型」までの4種類に大別することができます。

 1990年から1997年にかけて販売された「I型」は、「NA1型」の3リッターのV型6気筒エンジンをAT/MT仕様ともに搭載しています。

 1997年に登場した「ll型」では、エクステリアデザインに変化は見られないものの、MT仕様に搭載されるエンジンが3.2リッターのV型6気筒エンジンとなりました。

 その後、1999年にはエンジンの低公害化や制御システムの変更がおこなわれた「III型」へとアップデートされました。

 「I型」から「III型」までは特徴的なリトラクタブルヘッドライトが採用されていましたが、2001年に登場した「IV型」では時代の変化にあわせた固定式のものに変更されるなど、エクステリアデザインに大きな変更がくわえられています。

 これらのなかでもっとも希少価値が高いとされているのが、生産台数がわずか2000台未満となっている「IV型」です。

 特に、高性能モデルの「NSX-R」は生産台数が140台程度とされていることから、海外のオークションなどで高額で取引されるケースが目立っています。

 実際、2025年5月に開催されたオークションでは、2003年式のNSX-Rが93万4375ユーロ(約1億6300万円)という価格で落札されています。

4800万円超えのNSXの正体とは!?

 一方、近年では「NSX-R」以外のベースモデルも相場が高騰しているようです。

 そうした例のひとつが、2025年9月に海外のオークションで落札された2005年式の個体です。

「ロングビーチブルー・パール」と呼ばれる鮮やかな青のエクステリアカラーが印象的なこの個体は、NSXのなかでも特に希少なタルガトップモデルである「NSX-T」です。

 北米仕様であるためアキュラのエンブレムが備わっているものの、最大280psを発揮する3.2リッターのV型6気筒エンジンに6速MTが組み合わされている点など、基本的なスペックは日本国内仕様と大きく変わりません。

 足回りは、ブリヂストン製タイヤを装着した17インチ鍛造アルミホイール、前後スタビライザー付きの4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンション、そしてゴールド仕上げのNSXロゴ入りキャリパーを備えたブレーキという組み合わせです。

 「オニキス(ブラック)」のレザーの電動パワーシートが目を引くインテリアは、Bose製のオーディオや6連CDチェンジャー付きカセットステレオなどが当時のようすを色濃く伝えています。

 さらに、ステンレススチール製のドアシルプレートには、この個体のシリアルナンバーが刻印されています。

 内外装ともに新車同様のコンディションが維持されているこの個体は、2005年にアメリカ・ニューヨーク州のディーラーで販売された後、現在にいたるまでワンオーナーであったといいます。

 また、その間の走行距離はわずか4300マイル(約6900km)にすぎません。

 くわえて、定期的なメンテナンスがおこなわれていることもあり、そのコンディションは文字どおり新車同様であると言えそうです。

※ ※ ※

 この個体は、最終的に32万5000ドル(約4900万円)で落札されています。

 日本国内における「NSX-T」の新車価格は960万7000円であったことを考えると、その価値はおよそ5倍に高騰していることになります。

 ただ、インターネット上では「(32万5000ドルの)価値は十分にある」「記録的な数字だ」「このクルマが当然の敬意を払われているのを見るのはうれしい」といった言葉が並んでいるなど、多くのユーザーがその価格を妥当と判断していることがうかがえます。(Peacock Blue K.K.)

文:VAGUE Peacock Blue K.K.
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みんなのコメント

8件
  • wr*******
    NSXにしろ34GT-Rにしろ、今や走る不動産というレベルにまで値上がりしてしまいましたね。特に生活は変わらず持っている車の資産価値だけがうなぎ登りになったオーナーさんはおめでとうございますですね。この辺を持っている方々の多くはそれなりのお年だと思いますので、趣味の相棒としてだけでなく、老後資金としても頼もしい存在なのだろうと思います。拘った結果のご褒美ですね。
  • abarth150
    右ハンドルの日本仕様なら、さらに高額になってたかも。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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