GTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWS(旧ブランパンGTシリーズ)を戦うトップチームであるFFFレーシングチームとAKKA ASPチームは先週火曜日、新型コロナウイルスの大流行後初めてコースに戻りマシンのシェイクダウンを行った。
ふたつのチームは、ヨーロッパの多くの国で実施されていたロックダウン規制の緩和の恩恵を受け、2カ月以上ぶりにFIA-GT3マシンを走らせるため、それぞれの拠点に近いトラックに向かった。
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパが変更版カレンダーを発表。7月開幕で8戦をコンパクトに開催
GTワールドチャレンジ・ヨーロッパでランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoを走らせるチャンピオンチーム、FFFレーシングチームはチームオーナーであるアンドレア・カルダレッリと、チームメイトのマルコ・マペッリがこのテストに参加。2名は2月初旬に行われたIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ開幕戦、リキモリ・バサースト12時間を戦った際のカラーリングが施されたままのマシンを走らせている。
彼らはイタリア北部がヨーロッパでもっとも被害の大きかった時期に、ドライバーやスタッフが誤って新型コロナウイルスの感染を拡大させるのを防ぐため3月のSRO公式プレシーズンテストを土壇場でキャンセルしていた。
一方、メルセデスAMGユーザーのAKKA ASPはチームの拠点があるフランス南西部の街トゥールーズから30kmほど離れた場所にあるダルビサーキットで存在感を示した。
2018年のシリーズチャンピオンチームはこの日、新型メルセデスAMG GT3と2台のメルセデスAMG GT4の合計3台を持ち込んだ。
テストではチーム代表のジェローム・ポリカンドが新型GT3カーをドライブした一方、同じくメルセデスAMG製のGT4カーには近年GT4カテゴリーに参加しているトーマス・ドルエットが乗り込んで周回を重ねた。
ワークスドライバーが参加したFFFレーシングチームのテストとは対照的にフランスチームのシェイクダウンテストがポリカンドとドルエットのみの参加となったのは、フランス政府が100km以上の移動を制限しているため。AKKA ASPチームはこの影響で契約しているメルセデスワークスドライバーをテストに参加させることができなかったのだ。
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