3モーター&大容量バッテリー搭載
メルセデスAMGは、新型の高性能EV『CLA 45 4マティック+』を発表した。スーパーカーを凌ぐパフォーマンス、先進的なトルクベクタリング技術、そして内燃機関を彷彿とさせるサウンドを備えている。
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ボディスタイルは4ドア・クーペの『サルーン』とステーションワゴンの『シューティングブレーク』の2種類が用意される。従来通りの構成だが、歴代初のフル電動モデルであり、標準のCLAとは中身が大きく異なる。
英国企業ヤサ(Yasa)が開発した3基のアキシャルフラックスモーターと、新型『Cクラス with EQテクノロジー』に搭載される大容量の94kWhバッテリーを組み合わせ、さらに空力性能を高めるアグレッシブなデザインが施されている。
リアアクスルに2基、フロントに1基のドライブユニットを配置した3モーター構成で、合計出力680psを発生する。ただし、リアのモーターだけで最大出力を発揮することも可能だ。出力はバッテリーのスループットによって制限されており、将来のアップデートでさらなる性能が引き出される可能性がある。
フロントモーターが作動するのは、サーキット走行や悪条件での走行など、トラクションが必要なシチュエーションに限られる。
エンジンの音や振動をシミュレート
車重2.3トンでありながら、0-100km加速タイムはサルーンで3.0秒、シューティングブレークで3.2秒を達成。これは、『SLS AMGブラックシリーズ』(3.6秒)をはじめとするAMGの多くの上級モデルよりも速く、F1用エンジンを搭載した『ワン』(2.9秒)にほぼ匹敵する速さだ。
最高速度は250km/hで、オプションのAMGダイナミック・プラス・パックを装着した場合は270km/hに達する。
エンジンとトランスミッションの挙動を再現する「AMGFORCE」システムを有効にすると、加速はわずかに鈍化する。このシステムは、前世代の45モデルに搭載されていた「M139」ターボチャージャー付き直列4気筒エンジン(世界最強の量産4気筒エンジン)の音とパワーデリバリーを再現し、8速の疑似トランスミッションを介して駆動する。
フロントシートには振動モーターが搭載されており、乗員の背中でガソリンエンジンの響きを再現する。その音は車内と車外の両方で聞こえ、オーバーラン時には「バチバチ」という音も発生する。静音モードと大音量モードがあり、メルセデスAMGによれば、後者の音響効果はアフターマーケットのエグゾーストシステムに匹敵するという。
AMGFORCEは「S+」ドライブモードを選択すると作動するが、サーキット走行に特化した「レース」モードでは、絶対的なスピードを引き出すために無効化される。
高度なバッテリー管理システム
メルセデスAMGはさらに、サーキット走行中にパフォーマンスを最大化する予測型バッテリー管理システムも開発した。パフォーマンスが最も必要とされる箇所に応じて出力を調整する仕組みだ。サーキットでフルパワーを出し続けるとバッテリー温度が上昇し、出力を制限せざるを得なくなる。そのため、コーナーでは出力を抑えることで発熱を低減し、ノルドシュライフェのドッティンガーヘーエのようなロングストレート区間では最大出力を発揮できるようにしている。
制動は主に電気モーターによって行われ、最大300kWの回生能力を持つ。油圧ブレーキもアップグレードされており、フロントには390mmのベンチレーテッドディスクと6ピストンキャリパー、リアには350mmのベンチレーテッドディスクとシングルピストンキャリパーが備わる。
また、トレッド幅を標準モデルより24mm広げ、アダプティブダンパーとアクティブリアスポイラーによりダイナミクスを強化している。
リアスポイラーとアグレッシブなスタンスにより、標準のCLAと異なるアグレッシブな印象を与える。その他、スタイリングの面では、オプションでフロントライトバーを新しいエアダクトに交換することができる。標準装備は19インチのアルミホイールだが、20インチも選択可能であり、リアエンドには大型ディフューザーが装着されている。
航続距離は最大670km
「エコ」、「コンフォート」、「スポーツ」の各ドライブモードでは、空気抵抗を低減し航続距離を確保するため、145km/hまでスポイラーは格納された状態となるが、「S+」および「レース」モードでは常に展開された状態になる。スポイラーの位置は、ステアリングホイールのコントロールを使って手動でも変更できる。
CLA 45 4マティック+サルーンは1回の充電で670km、シューティングブレークは640kmの航続距離を実現するとされている。
大容量バッテリーに加え、必要のない時にフロントモーターを切り離すシステムにより、エネルギーロスを抑えている。通常のドライブモードではフロントモーターは切り離され、160km/hを超えるか、あるいは前輪のトラクションが必要になると1ミリ秒以内に接続される。
価格は7万ポンド超?
ヒートポンプも標準装備される。カーナビ使用時、予定の充電地点に到着する前にバッテリーが自動的に予熱または予冷され、充電速度が最大化される。これにより330kWの充電が可能となり、10~80%の充電を22分で完了できる。メルセデスAMGによれば、10分で270km分を充電できるという。
インテリアでは、厚みのあるボルスターを備えたバケットシート、センターコンソールとシートベルトの新しい仕上げ、ドライブモードダイヤルを備えたAMG専用ステアリングホイールなど、スポーティなデザインが採用されている。特に注目すべきは、後部座席のベンチシートが2座の独立シートに置き換えられ、4人乗りとなった点だ。
英国では、CLA 45の納車は来年から始まる。価格はまだ確定していないが、従来のガソリンモデルの価格設定を踏まえると、7万ポンド(約1520万円)を超えると予想される。最も近い競合車種は、6万5800ポンドから販売されるヒョンデ・アイオニック6 Nとなる。
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