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「なんちゃってSUV」なぜ増えた? SUV風モデルの販売が好調な理由とは

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「なんちゃってSUV」なぜ増えた? SUV風モデルの販売が好調な理由とは

■SUV風モデルはなぜ増えた?

 最近の新車市場にはある変化が起きています。以前から人気があったSUVのテイストを盛り込んだ「SUV風モデル」が続々と登場しているのです。

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 自動車メーカーが時代のトレンドに合わせることは不思議ではありませんが、なぜ急激にSUV風のモデルが増えているのでしょうか。

 いまのSUVブームのような形は、2010年頃から流行りだしたといわれ、日産2代目「エクストレイル」やマツダ初代「CX-5」などがミドルサイズSUVの先駆けモデルとして当てはまります。

 また、同時期にコンパクトSUVとして日産初代「ジューク」の登場以降、ホンダ「ヴェゼル」(2013年)、マツダ「CX-3」(2015年)、トヨタ「C-HR」(2016年)と次々に国内市場に投入され、2019年11月にはダイハツ「ロッキー」、トヨタ「ライズ」も発売されるなど、SUVブームは現在も続いています。

 元々は、1980年代から1990年代に「クロカンブーム」や「RVブーム」といった、三菱「パジェロ」、トヨタ「ランドクルーザー」、日産「テラノ」などの本格四駆車が人気でした。

 その後、多人数乗車をウリにしたミニバンブーム(トヨタ「エスティマ」やホンダ「オデッセイ」など)を経て、前述のSUV(スポーツ用多目的車)にトレンドが代わっていくのです。

 これらの流れとして、本格的な悪路走破性を可能にするモデルから街中でも乗りやすいモデルにニーズが移ったということが挙げられます。

 一方のSUV風モデルは古くから存在し、国産車では1980年代後半から標準モデルの1グレードや派生車として設定されていました。

 SUVテイストのモデルは、トヨタ「スプリンター カリブ」や日産「ステージア AR-X」などをはじめ、4WDの設定や車高アップ大径タイヤなど、標準モデルとの違いが大きかったことが特徴です。

 しかし、最近のモデルはとくに中身や車高はそのままで内外装のデザインをSUVテイストに寄せるケースが多くなっています。

 また、同じようなSUV風モデルのなかでも、トヨタ「アクア クロスオーバー」や日産「ノート シーギア」、ホンダ「フリード クロスター」、そして2020年2月に発売予定の「フィット クロスター」はグレードのひとつとして設定されます。

 一方で、三菱「eKクロス」やミニ「ミニ クロスオーバー」、などは派生モデルとしてラインナップされています。

 さらに、限定モデルとしてトヨタのアクア、「シエンタ」、「ポルテ」、「スペイド」の4車種にSUV風な特別仕様車「グランパー」を設定して発売されました。

 なぜ、これほどまでにSUV風モデルが増えているのでしょうか。フリードやフィットにSUV風のクロスターを追加したことについて、ホンダの販売店スタッフは次のように話します。

「最近のお客さまは、普段使いのメリットはそのままに見た目だけオシャレにしたいという声や、流行りのアウトドア感を好む人のニーズが多いことから増えているのだと思います。

 マイナーチェンジを機に追加されたフリード クロスターを見たお客さまからも、5ナンバーミニバンの使い勝手はそのままで、キャンプやグランピングに似合うデザインが良いと好評です。

 また、新型フィットのクロスターについても発売前にも関わらず興味を持たれるお客さまがおりますので、SUV風仕様の効果はあるように思えます」

※ ※ ※

 また、フリードにクロスターを追加した理由について、開発責任者である本田技術研究所の田辺正氏は、次のように述べています。

「SUVのテイストを持ったスライドドアのクルマが、ありそうでありませんでした。ミニバンの機能を持ちながらSUVテイストのグレードを、いつかフリードに追加したいと思っていました」

 SUV風のクロスターは、国内で人気のスライドドアとSUVスタイルを兼ね備えた点が特徴です。アウトドアを意識した装備なども盛り込まれており、本格的な悪路走破性は必要無いけれども、「標準モデルは嫌!」というユーザーからは、近年流行りのアウトドアニーズも取り込んだSUV風モデルが好まれるのかもしれません。

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