ナイキ「エア マックス プラス」新作は「アップテンポ」を思わせる大胆すぎるレタリングに注目！──新着スニーカー

存在感のあるタイポグラフィを控えめなカラーリングが引き立てる。

ナイキは「エア マックス プラス “Tuned Air”」をリリースする。

この「エア マックス プラス」の新バージョンは、単なるカラーバリエーションでも焼き直しでもない。両サイドを横切る巨大な「TUNED」「AIR」のレタリングがその美学を際立たせ、2025年の「エア マックス」カタログのなかでも最も大胆なデザインとして、バイラルになり得る存在感を放っている。

1998年にデビューした「エア マックス プラス」に採用された「チューンド エア」テクノロジーが偉大な革新であったことを忘れてはならない。ほかの多くのスニーカーが軽さやランナーの美意識を追求したのに対し、筋肉質なシルエットの「エア マックス プラス」は、「エア」に半球状のプラスチック樹脂を組み合わせたハイブリッド・クッショニングシステムを備え、その頑強な作りで確固たる地位を築いた。今回の新作は、TikTok時代のための、それでいて昔ながらの精神を受け継いだ大胆なリデザインとなっている。

カラーウェイは「ウルフグレー」をベースにシューレース、ビジブルエア、アウトラインに「レーサーブルー」のアクセントを利かせ、大胆なタイポグラフィデザインにもかかわらず、色彩的なバランスを失わないシューズに仕上げている。

トレイルスタイルのプルタブクロージャーは、この「エア マックス」に思いがけないテクニカルなタッチを加え、ストリートだけでなくアウトドアにも使えることを強調している。アッパーはオリジナルを彷彿とさせる波打つテクスチャーラインを残しているが、ここでは全体を支配するグレーの色味が控えめな印象を漂わせている。

ナイキ「エア マックス プラス “Tuned Air”」は「エア マックス」ラインにおける新しいビジュアル言語である。巨大な「AIR」のレタリングをあしらった「アップテンポ」が90年代のストリートバスケットボールの象徴だとすれば、この新作はこの2020年代を象徴するスニーカーになるかもしれない。

ナイキ「エア マックス プラス “Tuned Air”」は2025年末に約200ユーロ（約3万3000円）で発売と予想される。日本での展開は未定。

From GQ Spain

By Néstor Parrondo
Translated and Adapted by Yuzuru Todayama