■「キーン」と聞いて思い起こすのは…国民的アニメ? それとも…クルマ?
「キーン」という音を聞いて日本人であれば、たいていの場合「Dr.スランプ」に登場するアラレちゃん走る音を連想するかもしれません。
そんな「キーン」という音ですが、最近は街中でも聞く機会が増えています。それは一部のクルマから発せられる音。
なぜ一部のクルマから「キーン」という音が発せられるのでしょうか。
電動車が近づいてくると、「キーン」や「ヒューン」といった音が耳に届きます。これらの音はなぜ鳴るのでしょうか。
実は、電動車から出る音は走行によって自然に発生するものではなく、安全のために鳴る人工の音なのです。
ガソリン車の場合は、エンジン音や排気音などの自然発生する音によって歩行者はクルマの接近を把握することができます。
一方、電動車は種類によってエンジンと併用するタイプもあるものの、モーターのみで走行する場合は、風切音とタイヤ、ブレーキなどの走行音のみしか発生しません。
そのため、これらの車両では歩行者に対する警告音が鳴るように設計されています。
また、この警告音は国土交通省が電動車に対して「車両接近通報装置」として義務付けているものです。
車両接近警報装置は、エンジンルームなどに取り付けた外部向けスピーカーが、車両制御コンピューターと連動して疑似モーター音を再生し、速度信号に合わせて音量や周波数を自動調整します。
発進直後は大きめの音で歩行者の注意を喚起し、一定速度を超えるとタイヤノイズが勝るため装置は停止します。
国土交通省は視覚に頼りづらい歩行者や高齢者には接近に気付けない危険があるとして、2016年にガイドラインを策定しました。
さらに、新型車は2018年3月8日から、継続生産車は2022年10月8日から装着を義務付けました。
発進から20km/hまでの速度域と後退時が作動条件で、音量または音程は速度に応じて変化させ、20km/hで走行するエンジン車の音量を超えてはならないと定められています。
ちなみに、音の種類も国土交通省の基準で「車両の走行状態を想起させる連続音」に限定されています。
つまり、走行音は自由に設定できるわけではありません。
サイレンや好きなメロディ、さらに動物の鳴き声など個性的な音は「常識的に車両から発せられることが想定できない音」に該当し保安基準不適合となります。
また、車両接近通報装置を解除できる用品として、接近音を常時消すキャンセラーや手動でON/OFFを切り替えられるスイッチが存在しています。
これらを義務化以降に生産されたEVに装着することも当然保安基準不適合となるため、車検に通りません。
なお、国土交通省の基準に沿っている音声であれば、メーカーごとに独自の音声を設定することが可能です。そのため、各メーカーでは独自の音声を採用して、個性を出しています。
こうして装備されているこの装置について、SNSではさまざまな意見があります。
「疑似接近音が一番うるさい」「EVやHVの低速走行音が怖い」という不快感を示すものが多く見られますが、本来の用途を考えれば危機を知らせるような不快な音声は妥当と言えるでしょう。
一方で、メーカーごとに音色が異なる点を評価し「電動車は接近通報音の気持ち良さで選びたい」「すれ違うたびに聞き惚れる」といった好意的な声も少なくないようです。
また安全面から「歩行者がイヤホンを着けていると気付かない」「雪が音を吸収するので聞こえないかもしれない」と、より大きな音量を求める意見も一定数存在します。
※ ※ ※
静粛性こそ電動車の大きな魅力ですが、同時に潜むリスクを行政とメーカーの取り組みがカバーしています。
モーター走行時は歩行者が気付かない場合があるという前提を運転者が理解し、歩行者側も聞き慣れない電子音を危険のサインとして受け止めることが、次世代モビリティ社会の新しいマナーと言えるでしょう。
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みんなのコメント
記者が日本人ではないのがバレる。
アラレちゃんがやってるのは音ではない、
そして記者は日本のマンガやアニメを
知らない国の人だ。