今シーズンはふたりのルーキードライバーを擁して戦うハース。しかし、そのミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンは、度々”同士討ち”を繰り広げてきた。
最近では、先週行なわれたオランダGPの決勝レース2周目に、ハースの2台がメインストレートで大クラッシュを引き起こしそうになった。シューマッハーにオーバーテイクされそうになったマゼピンがラインを横切るように塞いでしまったのだ。幸いにも大きな事故にはならなかったが、シューマッハーのフロントウイングがマゼピンのマシンの右リヤに触れてしまった。
■シューマッハー、オランダGP決勝でのマゼピンの危険な動きに怒り。しかしハース代表は「誰にも非はない」
こうした同士討ちは今季初めてのモノではない。アゼルバイジャンGPのレース終盤やフランスGPのレース序盤にも、両者は接近した結果として接触。またふたりの”バトル”の結果として、オランダGPの予選Q1ではセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)がアタックを妨害され、Q1敗退を喫することになった。
ただマゼピンは、今後も今までのような動きを変えるつもりはないという。
「僕らはレーシングドライバーとしてここにいるんだ。ドライバーが、スチュワードやドライバーアドバイザーのような立場で何かを言う時、それは正しくはないと思う。だってそれは、彼らの本来の立場じゃないからね」
マゼピンはイタリアGPの木曜記者会見の場でそう語った。
「でもそれと同時に、僕はレギュレーションを大いに尊重している。レギュレーションが言っていることは、後ろのマシンがほぼサイド・バイ・サイドになっていない限り、後ろのマシンには車幅を残してもらえるという資格はないんだ。前にいれば、安全に自分のポジションを決めることができるから、左から右にだって移動する権利があるんだ」
「この何年もの間そうだった。僕はそれを尊重している。そして今後もそうし続けるつもりだ」
最近のクラッシュの後、チーム内で守るべきルールは変更されたのかと尋ねられたマゼピンは、次のように語った。
「彼らはそうしなかった」
そうマゼピンは言う。
「だって、僕はFIAのスポーティングレギュレーション、そしてレースのレギュレーションの範囲内で、いかなる規則にも違反していない。僕らはそう判断したんだ」
「だからチームとしては、そういう状況を修正しようと努力すると思う」
「でももしかしたら、例えば目の前にボラードがあることが分かったら、マシンがダメージを受けるのを避けるために、減速する必要があるかもしれない……どうなるのか、見てみようじゃないか。
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは、オランダGPのレース後にふたりのドライバーと話をしたという。マゼピンも、シュタイナー代表と話し合ったことを認め、次のように語った。
「僕が嫌われていないっていうことを知ることができたのは、良かったと思う。だから、ポジティブな話し合いだったよ」
「しかし、僕はその話し合いのプライバシーを尊重したいと思う。その会話は、非公開だったんだ。オープンな議論だったら、全ての人にとって快適な内容じゃなかっただろう。だから、僕は話の内容を明かすつもりはないよ」
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