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フォルクスワーゲン 中国で電気自動車の年産60万台体制スタート

上海汽車・フォルクスワーゲン(SAICフォルクスワーゲン)は2019年11月8日、合弁会社の新たな工場が安亭(アンチン)に完成したと発表した。この新工場はフォルクスワーゲンのモジュラー電気駆動マトリックス(MEB)により電気自動車を生産するため作られている。

2028年までに1100万台以上を中国で生産

クルマと過ごす日々vol.64

そしてこの新工場では、最初の中国専用電気自動車の先行(パイロット)生産モデルがラインから送り出され、これを記念して式典が行なわれた。この新工場はフォルクスワーゲンのグローバルな電化戦略の新たなマイルストーンとなり、安亭工場でMEBプラットフォームを採用した電気自動車の量産開始は2020年10月に予定されている。

フォルクスワーゲングループは、2028年までに全世界で合計2200万台の電気自動車の生産を予測しているが、その50%以上が中国製としている。フォルクスワーゲンAGのヘルベルト・ディースCEOは、「MEB生産の開始とともに、フォルクスワーゲンの新たな電気自動車を発売します。中国専用の、まったく新しい世代の電気自動車です」と語った。

フォルクスワーゲン・グループ中国のステファン・ウォレンシュタインCEOは、「この革新的な工場が完成するのに、たった12か月しかかかりませんでした。 安亭工場の皆さんにお祝い申し上げます。フォルクスワーゲンのMEBを使用した電気自動車の中国モデルを生産する準備をさらに進めます。中国では電気自動車の市場のさらなる成長が期待されるため、我々は新エネルギー車(NEV)の攻勢を一段と加速します」と語った。

この新工場でのプリ・プロダクション(試験生産)は、ドイツのツヴィッカウ工場での「ID.3」のラインオフの数日後には開始される。そして量産モデルの生産は2020年10月に開始される予定で、年間生産能力は30万台とされている。

MEBモデルの生産は、フォルクスワーゲン・グループ中国のeモビリティ戦略において重要な役割を果たすことはいうまでもない。もちろんフォルクスワーゲンはこの上海汽車の安亭工場だけではなく、一汽フォルクスワーゲン(第一汽車とフォルクスワーゲンとの合弁会社:FAWフォルクスワーゲン)の工場でもMEBモデルの生産を行ない、合計年間60万台の生産能力を達成する計画だ。

2025年までに15種類のモデルを生産

安亭工場におけるプリ・プロダクションの最初は、中国専用のフォルクスワーゲン・モデルから着手される。将来的にはMEBプラットフォームを採用するフォルクスワーゲン・グループのさまざまな電気自動車を製造する予定だ。2025年までに各ブランドの最大15のMEBモデルを現地生産する計画になっている。

IoTを駆使し、完全にデジタル化された安亭工場は、フォルクスワーゲン・グループの中だけでなく、中国の自動車産業全体のグリーンでスマートな生産工場の新しいベンチマークとなる。面積利用率が大幅に向上しており、他の標準的な工場と比較して所要の土地面積が少ないのも特長だ。さらに、フレキシブルな生産システムにより、この新しいMEB工場は6種類の異なる自動車プロジェクトを同時に実行できる能力を備えている。

MEBは電気自動車の大量生産向けに設計された専用プラットフォームであり、ホイールベースが長く、インテリアがより広い車両を実現することができる。さらに、MEBプラットフォームを採用したモデルは、最新のインフォテインメントシステムとコネクティビティを備え、インテリジェントでデジタル化された生活に適合する能力を備えており、中国におけるクルマの革新を実現すると、フォルクスワーゲンは考えている。

ドイツのツヴィッカウ工場での量産開始と、中国での巨大なMEBモデル生産工場の展開によりフォルクスワーゲン・グループの電気自動車戦略はいよいよ実現段階に入ったことが実感させられる。

上海汽車フォルクスワーゲン 公式サイト

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