■カタログ燃費はヤリスと同等も、実燃費には期待大
かつて、世界最高峰の低燃費車であったトヨタのコンパクトカー「アクア」が、2021年初夏にフルモデルチェンジするのではないかと噂されています。
トヨタでは、2020年2月に発売された「ヤリス」が世界トップクラスの燃費性能をアピールして、世界的に大ヒット。
そんななかで、次期型アクアはどのようなクルマとなって登場するのでしょうか。
現行アクアは、2011年12月に発売されました。発売当初から世界トップクラスの低燃費が大きな話題を呼び、初代のNHP10型は全グレードの燃費がJC08モードで35.4km/Lを達成しました。
また、2013年の一部改良ではさらに燃費性能を上げ、JC08モードで37.0km/Lに向上。
これは、2015年に現行の4代目プリウスが登場するまでは、ガソリン燃料使用車で世界トップの低燃費でした。
なお、アクアは日本だけではなく、北米市場で「プリウスC」として販売されましたが、2019年に販売終了しています。
国内での販売は、登場後の2012年には普通車で年間2位となる26万6567台を販売。
その後も、2013年から2015年までは、年間20万台以上を販売し、登録車販売台数ランキングで1位を記録します。
しかし、最近では低燃費を特徴とするモデルが多数登場したことなどもあり、アクアは埋もれつつあります。
発売からおよそ9年が経過した2020年は、年間で5万9548台に留まり、ランキングでは14位という結果となっています。
とくに、前述のヤリスは、同じコンパクトカーであるうえに燃費性能はWLTCモードで最大36.0km/Lを達成。
SNSでは、「アクアの上位互換」という声も見受けられ、完全にライバル車として立ち塞がっています。
しかし、次期型アクアにはそんな同門ライバルを上回る「武器」があるようです。あるトヨタの販売店スタッフは次のように話します。
「次期型アクアは、ハイブリッドシステムに新開発のバッテリーを搭載する予定だと聞いています。
これにより、EV走行での可能速度域が、現行アクアの約20km/hから、約50km/hへ拡大するようです。
これは、ヤリス(ハイブリッド車)の約30km/hを上回る数字となりますので、大きな差別化ポイントとなります。
では、EV走行が可能な速度域のアップとは、どのようなものなのでしょうか。
前出とは別の販売店スタッフは次のように話します。
「次期型アクアについては、ネットニュースで取り上げられたことで、問い合わせはいくつかいただいています。
EV走行に関する部分では『EVだけで走る距離が伸びる』と勘違いされている人がいますが、そうではありません。
現に、次期型アクアの燃費性能は、ヤリス(ハイブリッド車)とほぼ同等のWLTCモードで35.8km/hだといいます。
では、EV走行可能速度域の向上は何がメリットとなるのかというと、実燃費の部分です。
高速域での走行でもガソリンを使わずEV走行のみとなりますので、必然的に燃料を使う頻度は少なくなります。
また、次期型アクアには『強回生システム』を採用するといわれ、アクセルペダルを戻すことで減速コントロールが可能になっており、いわゆる『エコドライブ』が無意識のうちに可能となります。
そのため、ヤリスとはカタログ上では同等に見えても、実燃費では上回ると考えられます」
また、現行アクアでは、後席を中心に『室内が狭い』との意見も多くあったことも関係し、全高と全後席の広さが拡大していると聞いています」
■気になる次期型アクアの受注開始はいつ?
次期型アクアの最大の特徴は、EV走行が可能な速度域の上昇。そしてそれは、ヤリスをも上回る実燃費に貢献するとみられています。
気になる登場時期について、販売店によると2021年初夏の発表が予定されているようです。
前出とは別の販売店では次のように話しています。
「現行アクアは、2021年4月25日に受注締め切りとなり、次期型アクアに関しては、梅雨から初夏に掛けて動きがあると見られています。そのため、販売店に展示車や試乗車が届くのが真夏頃となるのではないでしょうか」
なお、前出の販売店スタッフは「すでに予約したいとの問い合わせがある」と話しており、次期型アクアの販売には早くも期待が持てそうです。
現在、登録車ランキングではヤリスがトップを走っていますが、これから登場する次期型アクアが再び販売王者に返り咲くことが出来るのでしょうか。
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