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スーパー耐久 富士24時間(決勝詳報)|王者GTNET GT3 GT-Rが最後までペース崩さず801周を走破、2年連続の総合優勝を果たす

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スーパー耐久 富士24時間(決勝詳報)|王者GTNET GT3 GT-Rが最後までペース崩さず801周を走破、2年連続の総合優勝を果たす

 富士スピードウェイで行われた富士24時間レース。序盤から続いたトップ争いはレース終盤に思わぬ形で決着がつき、#1 GTNET GT3 GT-Rが連覇を飾った。

 レーススタート時から#300 TAIROKU RACING GT-R GT3と激しいバトルを展開した1号車。レース3分の2を終えた16時間経過時点でも同一周回でトップ争いをするなど、最後まで気の抜けない展開が続いた。それでもピットストップ回数等の関係で、わずかにリードしていたが、ペース的には300号車の方が圧倒的に速く、コース上でテール・トゥ・ノーズになる場面もあった。

■富士24時間決勝速報|1号車GTNET GT3 GT-R、盤石の走りでレース連覇達成!

 そんな中、残り4時間を迎えたところで300号車がピットイン。最初はタイヤ交換と給油を行なっていたためルーティーン作業かと思われたが、その後すぐにガレージへマシンが入れられた。

 どうやら駆動系のトラブルということで、修復に1時間20分も要してしまった。これにより300号車は優勝争いから脱落したが総合3番手と表彰台圏内を死守した状態でコース復帰を果たした。

 これにより、一気に楽になった1号車は2番手の#9 MP RACING GT-Rに対し20周以上のリードを築き、ゴールに向かって着実に周回を重ねた。

 また残り4時間を迎えるタイミングでST-5クラスで首位をキープしていた#69 J’s RACING☆FITのフロント部分から白煙が上がり始め緊急ピットイン。ドライブシャフトの交換が必要となり痛恨のタイムロスを喫した。これにより#88 村上 浩モータースMAZDAロードスターがトップに浮上した。

 今回はセーフティカー出動がなかったことも影響してか、残り3時間を切ると各クラスでトラブルが続出。特にST-4クラスやST-5クラスを中心にミッションの交換をするチームが続出。その他にもコース上でスロー走行を余儀なくされるマシンが相次いだ。

 その中でトップの1号車は、大量のアドバンテージをうまく利用し、ピットストップ時にはタイヤを1本ずつ交換してブレーキや足まりに異常がないか徹底的にチェックしてマシンをコースに送り出した。

 残り45分のところで最後のピットストップを行い、Aドライバーの浜野彰彦が乗車。1分48秒台のペースを維持し、最後までミスのない確実な走りを見せた。

 そして、昨年の記録を大幅に塗り替える801周を迎えたところで24時間が経過し、そのままチェッカーフラッグを受け、見事富士24時間レース2連覇を飾った。2位には9号車、3位には300号車が入り日産GT-R勢が表彰台を独占した。

 ST-Zクラスは#3 ENDLESS AMG GT4が開幕3連勝をマーク。ST-TCRクラスは#45BRIN・NAUB RS3 LMSがチーム設立3シーズン目にして初めて優勝を飾った。

 1台のみのエントリーだったST-1クラスの#47 D’station Porscheは終盤に黄旗区間の追い越しでドライブスルーペナルティを受けるシーンもあったが、無事に最後まで走りきりクラス優勝を勝ち取った。

 #ST-2クラスは#59 DAMD MOTUL ED WRXが昨年のリベンジを果たす勝利を飾り、ST-3クラスは#34 TECHNO FIRST RC350が優勝。ST-4クラスは序盤から安定した走りを見せた#86 TOM’S SPIRIT 86が今季初優勝。ST-5クラスは88号車が富士24時間レース2連覇を果たした。

 またST-4クラスの#104 ROOKIE RACING 86にはMORIZOがアンカーとして乗車。他のマシンとともに24時間レースのゴールラインをくぐった。

 ウイニングランを終えた1号車を出迎えた星野一樹、藤波清斗、平峰一貴は浜野が乗るマシンに駆け寄り、3人がルーフに乗った状態でパルクフェルメに向かった。こういった光景は、ル・マン24時間レースである光景だが、ここ富士でも同じような感動的なシーンがみられた。

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