以前から地味に尖った空港ではあったが
2024年元日に発生した大地震、さらに同年9月に発生した豪雨により、旅行者からの印象が変わってしまった石川・能登半島。そこの玄関口である「能登空港」は行きづらい空港となってしまったことは否めません。同空港の現状はどのような状態なのでしょうか。今回、実際に取材することができました。
【写真】「空港」超えてるわ…これが「能登空港」現在の様子です
災害が相次ぐ前の能登空港は1日2往復で、羽田線をANA(全日空)1社が運航していました。ただ、空港規模のサイズこそ小さいものの、全国で初めてターミナルビルと行政庁舎との合築や、空港として初めての「道の駅」への登録を行うなど、個性的な空港でもあります。
そのような能登空港ですが被災後は、それら2点の個性は活かされつつも、災害からの復興の”拠点”としての顔を持つようにもなりました。
その象徴となるのが、空港敷地内に2024年より設置されたレストラン棟「NOTOMORI」です。施設内では6つの飲食店が軒を連ね、これらのお店の多くは災害発生前、被災地域で高いニーズを得ていた店舗で、その味を空港内で楽しむことができるというわけです。さらには空港内のコワーキングスペースとしての機能も果たしています。
この「NOTOMORI」が設置された背景には、能登空港に地震の復旧・復興活動の支援者のための仮設宿泊所が整備されたことがあります。
同空港周辺には、空港近くの「ゴーゴーカレー」を除き飲食店やコンビニなどはほとんどなく、食事をするのも他地域にはない苦労を要します。また、入居する店舗も被災をしてしまったことから、以前のように被災地で営業するには、まだまだ高いハードルが残っているとのこと。入居する飲食店のスタッフのひとりは、ここで出店する話が持ちかけられた際、「働ける場所がもらえるんだ」という印象を抱いたと話します。
そのような能登空港ですが、もちろん「NOTOMORI」の設置は、こうした復興をサポートする人だけではなく、旅行者にとっても、能登地域のレストランが生み出した「地元グルメ」を空港内で味わえるといったメリットも。これはこの規模の地方空港では、なかなかない取り組みのひとつといえるでしょう。
なお、公式サイトでも「地元の皆さまや旅行者の皆さまがリラックスできる空間を目指しています」と謳われているとおり、復興支援に携わる人達だけのために設けられたエリアではないということです。
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