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<全日本ロードレース> サスケ&サチカの連勝記録ストップ!~WebオートバイはJP250を応援します!~

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<全日本ロードレース> サスケ&サチカの連勝記録ストップ!~WebオートバイはJP250を応援します!~

国産250ccスポーツベースとしたプロダクションレース
さて一部で少しだけ好評をいただいている、全日本ロードレース選手権、それもMFJカップであるJP250(=ジャパン・プロダクション250)にスポットを当てた超速報詳報レースレポートです。
JP250とは、市販250ccスポーツモデルをベースとしたプロダクションレースで、その対象になるのはホンダCBR250RR、ヤマハYZF-R25、カワサキNinja250、そして今シーズンからカワサキの4気筒モデル、Ninja ZX-25Rも認可されました。

とはいえ、現在はほぼCBR250RRのワンメイクレースで、この鈴鹿大会へは31台のエントリーのうち28台がCBR。残り3台はYZF-R25が1台、Ninja250SLが1台、そしてNinja ZX-25Rが1台エントリー。JP250にNinja ZX-25Rをエントリーさせるのは、茨城のD;REXに続いて2チーム目。ライダーはゼッケン3、ANDORACING☆SNIPERプラザ吹田YSS!の後藤恵治です。

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ここまで4戦を終えて、JP250は篠崎佐助(TEAM TEC2 & YSS)が4戦全勝でランキングトップを独走。ランキング2番手には、全戦表彰台を獲得している中村龍之介(ENDLESS TEAM SHANTI)。3番手には4戦2位2回、4位2回の田中敬秀(7CエムズホームNTRコンフォートGOSHI)がつけています。

ただし、これは国際ライセンスのランキングで、JP250は国内ライセンスのライダーも混走なので、もうひとつ、国内ライセンス用のランキングも存在します。そのランキングトップは、開幕戦こそ2位に終わったものの、4戦3勝をマークしている女性ライダー、梶山采千夏(さちか=RankUp WingStone)で、ランキング2位は開幕戦ウィナー、ここまで全戦表彰台を獲得している鈴木悠大(ゆうた=キジマKISSレーシングチーム)、3番手には前回の筑波大会<https://www.autoby.jp/_ct/17461275>でも取材させてもらった南 博之(373 & TEAM TEC2 & YSS)がつけています。

JP250が鈴鹿で開催されるのは、2020年最終戦以来、約半年ぶり。木曜からのスポーツ走行では、1回目に桐石世奈(せな=Challenge Fox&TEAM TEC2&YSS)、2回目に中村、金曜には1回目/2回目ともに篠崎がトップタイムをマーク。
その篠崎、じつは筑波大会の金曜日に転倒、左腕を骨折していて、それを押しての筑波大会Wウィンだったんです。ちなみに骨折だって分かったのは筑波大会のレース後で、この鈴鹿大会の事前走行では、今更ですが左腕を吊ってました(笑)。
鈴鹿を走るのは、レースブランクの7年ぶりかと思ったんですが、5月に鈴鹿で行なわれた「鈴鹿サンデーロードレース」でのJP250_4時間耐久にも出場、山本剛大(アジア選手権版のJP250=AP250の初代チャンピオンです)をペアに優勝していますから、それ以来、ってことになりますね。鈴鹿慣れてなくて…とは言わせないぞ(笑)。

土曜朝の公式予選はドライコンディション。ちょうど中部地方にも梅雨明け宣言がされて、ちょっと湿度が高い感じの陽気でした。
朝イチに行なわれた走行では、まず篠崎がセッション開始すぐにトップタイムをマーク、これは篠崎の連続ポール記録更新かと思ったら、直後に田中直哉(JOYONE RACING)が逆転! 田中は鈴鹿サンデーに主にエントリーしている国内ライセンスのライダーで、これが全日本ロードレース初参戦! 鈴鹿サーキット東コースのCBR250RRドリームカップのレコードホルダーです! そりゃ速いわけだ。
この田中のタイムを更新しようと鈴木、中村、石井千優(千葉北ポケバイコースTeamN-PLAN)もタイムを伸ばしますが及ばず。田中が全日本JP250初参戦で初ポールポジション獲得、って離れ業をやってのけました。

トップ集団4台が超接近のトップ争い
決勝レースも土曜日の開催。この日はお昼ごろに風が強まって、海のほうから雲がわき上がってきたんですが、なんとかドライでの決勝レース。

スタートを決めたのは#68篠崎! ポールシッターの#2田中が続いて、3番手以下に#16鈴木、#73中村が続いて、オープニングラップからこの4人が5番手以降を引き離しながら集団を形成します。
5番手以降がグシャーッと20台くらいいたから、先頭集団の4人がいかにうまいか! スタート直後ですから、当然フルタンクと新品タイヤ。恐る恐る走るのが普通なのに、50℃を超える路面温度の真夏ならではの路面コンディションを読み切ってのスタートでしょう。

2周目には#2田中がトップに浮上。でもすぐに#68篠崎が逆転。篠崎はここまで、序盤から前に出て展開を読まずに全開全開!ってのが勝ちスタイルですから、何とかこのパターンに持ち込みたい。もちろん、まわりはそれを知ってるから逃がさない!
トップグループがバチバチとラインの奪い合いをやっていたら、すぐに後方のグループが追いついて集団が大きくなりがちなんですが、この4人のトップグループは、お互い引っ張り合いをするようにペースを落とさず、ぐんぐんペースを上げて行きます。

3~4周を経過して、トップ4台と5位争いの集団は約7~8秒差。8周回のスプリントですから、これはもう、優勝はトップ4台に絞られ始めました。
#68篠崎、#2田中がトップを奪い合い、#73中村がその後方にピタリ、更にその背後に#16鈴木がつける展開の中、レースが終盤に差し掛かた頃に、#73中村がトップに浮上! しかし、すぐに#2田中が抜き返し、ファイナルラップへ! 

ここで、再び#73中村がトップに立ちますが、再び#2田中がトップへ。それでも#73中村は最後の最後まで抜き返すチャンスをうかがい、バックストレッチから130Rへ! 
ここでまたも先頭に立った#73が、シケインで2番手以下を抑えて、そのまま逃げ切って初優勝! 中村リュウノスケ、これが全日本JP250初優勝! 2位フィニッシュの#68篠崎の連勝をついに「4」でストップしました! 
総合3位は#16鈴木で国内ライセンスクラス2勝目! 総合4位が国内ライセンス2位の#2田中、総合5位に入った#7梶山が国内3位、総合6位の#17桐石が国際ライセンスクラス3位で初表彰台に上がりました!

#73 中村龍之介 ENDLESS TEAM SHANTI
「やっと勝てました! 今回は木曜の走行から調子が良くて、不具合をきっちりレース前までにチームが解決してくれて、本当に気持ちよく走れた。レースはトップ集団ができるだろうから、そこに必ずいられるようにスタートから数周、集中していました。4台のトップ争いになって、タイミングを見て前に出なきゃすぐに抜かれてしまうと思っていたので、ずっと展開を考えながら、最後に前に出ようと。1回トップに立ったんですが、すぐに抜き返されたから、これは最終ラップ、それも西コースの方、バックストレッチだな、って130Rで前に出て、なんとか後ろからのアタックもしのいで勝てました。鈴鹿で勝てたのはすごく大事なこと。このレースのために、チームの皆さんや、いろんなパーツメーカーさんとかが協力してくれたので、勝って恩返しができてよかったです!」

サスケとサチカの連勝がストップして、国内ライセンスクラスでは、とうとうランキングトップが入れ替わりました! これでレースは岡山とオートポリス、あと2戦。ちょっとした展開ですぐに順位が変動する、まるでMoto3のレース……とまでは言い過ぎかもしれないけれど、全日本で接戦が見られるクラスがJP250なんです! 

写真・文責/中村浩史

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みんなのコメント

1件
  • とりあえず篠崎さんは、実績を考慮すると賞典外扱いみたいなもんですよね。
    実力が頭一つ抜けてるので優勝しても、まあ当たり前でしょとしか思えないです。
    復帰1年目なので仕方ないとして、来年はST600以上出てほしいですね。
    その方が応援しがいがあります。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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