「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、インパルが手がけた日産 エクストレイルだ。
IMPUL エクストレイル(2012年:チューンドカー)
先進のクリーンディーゼルを中心に、本格的なオフロード性能と街乗りでの快適性を両立している日産 エクストレイル。そのボクシーなスタイリングを、より上質に力強く変身させるエアロキットが、インパルからリリースされた。威風堂々としたフォルムは、欧州の高級SUVたちをも凌ぐ存在感だ。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
雪道やオフロード走行をも視野に入れた、今時珍しい本格派4WDのエクストレイル。ダイナミックにアウトドアフィールドを駆け抜けるテレビCMはすっかりお馴染みだろう。実際に走らせてみると、悪路走破性を極めるために車高を高めにセットしていることや、ストロークを豊かに、そしてソフトに仕立てた足まわり設定が特徴的だ。
日産車のチューニング ブランドとしてお馴染みのインパルは、その方向性をシティユースへ向けて躾けてきた。実際に走るフィールドの9割以上になるオンロード走行に適したモディファイを行うことで、エクストレイルの新たな可能性を探っている。
今回紹介するのは、そのテストカーだ。現在は正式発表となったエアロやタイヤホイールといったデザイン面の改良を行う一方で、足まわり&コンピュータを市販化に向けてテストしている。
まず、ひと目見ただけでそれと分かる安定感あるエクステリアは、フロント、サイド、リアのハーフスポイラーが装着されたことがポイント。サイドとリアに備わる純正の黒い樹脂パーツをわざと残し、その下にエアロパーツを装着することで、メリハリのあるルックスを実現している。シティユースを狙いながらも、いざとなれば悪路もOKとアピールするかのような仕上がりは、これまでのエクストレイルには存在しなかった異彩を放つ。
リラックスしながらシティ走行も楽しめる
この安定感あるルックスは、19インチのタイヤ&ホイールや、約20mmのローダウンもポイントだろう。ドッシリと構えたその塊感は、少し腰高なノーマルのテイストとは別モノだ。
そんなインパル エクストレイルに乗り込むと、すぐに、ローダウン化が効いていることが分かる。量的にはわずかなローダウンだが、乗り降りのしやすさに繋がっていると感じられた。ルックス重視かと思いきや、これは意外なメリットだ。
走り出してみると、シティユースでの安定感は確実に高まっている。日常の足として使うには、悪路重視の腰高なノーマルよりもしっくりくる。走りの安定感が高まっている。ロールを出さないようにとジワリと操ることが必要なノーマルとは違い、肩の力を抜きながらラクに走ることができる。乗り心地もそれほど硬くなっていないところも、うれしいポイントだ。
現在テスト中のスロットル&コンピュータ チューニングは、踏み始めからのレスポンスが高まっている印象で、力強くリニアに加速を重ねてくれるところが好印象。こもり音もなく爽快なサウンドを提供してくれるマフラーを装着していることもあり、思わず少しハイペースで走りたくなる感覚に襲われる。いつもの道も、これなら運転が楽しくなる。
このように見た目から走りまで、全域でオンロードマッチさせたインパル エクストレイル。その意外性は、かなり新鮮かつ魅力的だった。
日産 エクストレイル 20GT(ベース車両) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4635×1790×1700mm
●ホイールベース:2630mm
●車両重量:1690kg
●エンジン:直4 DOHCディーゼルターボ
●総排気量:1995cc
●最高出力:127kW(173ps)/3750rpm
●最大トルク:360Nm(36.7kgm)/2000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●燃料・タンク容量:軽油・65L
●JC08モード燃費:13.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●当時の車両価格(税込):317万6250円
[ アルバム : インパル エクストレイル はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
ルノーディーゼルはトラブルも多く、この代だけで終わってしまったが今考えれば生まれるのが少し早すぎていたのかな。
T31は地味に2500ccモデルもあり、少し設計は古いものの安定のQRエンジンで日常的にはとても良かったです。