ダイハツ、地域限定勤務の新制度「エリアスタッフ」導入 転勤なしで介護など可能に

　ダイハツ工業は３１日、地域を限定して勤務する「エリアスタッフ」制度を導入すると発表した。まずは東京地区に限定して、大規模法人を対象とした営業業務に携わる人材を５人程度募集する。働く意欲があっても家族の介護などで転勤を望まない人材を積極的に採用し、社会課題への解決に貢献する狙い。

　エリアスタッフは勤務地域を限定し、転居を伴う異動がないことを条件として勤務できる。制度としては４月からスタートする。採用は新卒でなく経験者を対象とし、地域限定社員として嘱託雇用契約を結ぶ。募集する都内での法人営業スタッフは従来も嘱託としてスポット的に採用していたが、今回のエリアスタッフは雇用期限を定めないなど、より正社員に近い雇用条件を付加した。

　近年、労働者の働くことに対する意識の多様化やワークライフバランスの充実を図る中で、より柔軟な働き方として地域限定社員を採用する企業は増えている。ダイハツではエリアスタッフ制度を新たに導入し、働き方改革と多様な人材の確保を進める。