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FIA F2シュピールベルク2:角田裕毅、初優勝逃す。ピットでのミスも響きレース1は悔しい2位。シュバルツマンが初優勝

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FIA F2シュピールベルク2:角田裕毅、初優勝逃す。ピットでのミスも響きレース1は悔しい2位。シュバルツマンが初優勝

 2020年シーズンFIA F2第2戦シュピールベルクのレース1がレッドブルリンクで行なわれた。優勝したのはロバート・シュバルツマン(プレマ)だった。角田裕毅(カーリン)はポールポジションからスタートするも、ピット作業のミスなどが響いて惜しくも2位に終わり、初優勝を逃した。

 開幕戦と同じく、レッドブルリンクを舞台に行なわれる第2戦。開幕戦では悔しいレースに終わった角田裕毅(カーリン)だったが、今回もフリー走行でトップタイムを記録したのを皮切りに、予選でもポールポジションを獲得し、デビュー2戦目ながら非凡な速さを見せつけた。2番手には周冠宇、3番手カラム・アイロットと、開幕戦から好調のユニ-ヴィルトゥオーシ勢がつけた。その他日本勢は佐藤万璃音(トライデント)が11番グリッド、松下信治(MPモータースポーツ)が14番グリッドに並んだ。

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 午前中から降り続く雨の影響で開催も危ぶまれていたレース1。当初は現地時間16時45分からのスタート予定だったが、直前に行なわれたF1の予選がディレイとなったことにより、予定より50分遅れの17時35分スタートとなった。なお、アーテム・マルケロフ(HWA)がレコノサンスラップ中にコースオフしてストップしたため、レースは21台で争われた。

 雨が降り続いているため、セーフティカー先導で複数周にわたってフォーメーションラップが行なわれた。しかしながら、コースコンディションは一向に回復していかなかった。視界が悪い中、突然失速するマシンなどもありコース上は混乱気味。結局10分ほどフォーメーションラップを続けた後でセッションは赤旗中断となり、各車がピットロードに戻っていった。

 その後、天候はなかなか回復せず、都度メディカルカーがコースインしてコンディションを確認するという状況が続いていたが、18時35分にようやくレースが再開することが決まった。なお、周回数は40周から36周に減算された。

 セーフティカー先導の下、各車はコースに。セーフティカーは4周にわたって隊列をリードした後にピットロードへと消え、戦いは5周目からスタートした。

 角田はトップで1コーナーを抜け、以降も首位をキープ。そこに周が食らいつく展開となった。今回のレースはウエットレースのためタイヤ交換義務はないが、ジュリアーノ・アレジ(HWA)、ダニエル・ティクトゥム(DAMS)、ペドロ・ピケ(チャロウズ)は10周目までに相次いでピットに入りタイヤを交換した。

 10周目を終えた段階で、角田は周に対し2.6秒のリードを築いた。3番手以下はアイロット、ジャック・エイトケン(カンポス)、クリスチャン・ルンガー(ARTグランプリ)と続いた。

 15周目、ペースの上がらないエイトケンとルカ・ギオット(ハイテック)らがピットに入りタイヤを交換。トップ5のオーダーは角田、周、アイロット、ルンガー 、ロバート・シュバルツマン(プレマ)となった。

 レースは折り返しとなる18周目を消化。タイヤ交換に向かうドライバーが増える中、松下はステイアウトを選択し、ファステストラップも記録しながら6番手までジャンプアップした。

 21周目、上位陣にも動きがあった。2番手の周と4番手のシュバルツマンがピットイン。そして22周目にアイロットがピットに入ったことで、一時的ではあるが角田、松下の日本人ワンツー体制が形成された。

 角田はチームからピットインの指示が出ていたものの、無線にトラブルが出ており数周にわたってそれをスルーする形に。26周目にようやくピットに入った。しかし左フロントタイヤの交換に時間がかかり痛恨のタイムロス。コースに復帰した際には4番手に落ちてしまった。

 そして最後までステイアウトして首位に立っていた松下も28周目にピットイン。8番手でコースに戻ったが、トラブルがあったのか直後に再びピットインし、大きく順位を下げてしまった。

 5番手まで落ちた角田だが、フレッシュなタイヤでライバルよりも1~2秒速いタイヤで周回。28周目にアイロットを交わして3番手に浮上すると、ぐんぐんとその差を離し始めた。そして大きくペースダウンしていた周も30周目に攻略し、2番手。残るは首位のシュバルツマンのみとなった。

 レースは残り5周。シュバルツマンと角田の差は1秒前後にまで縮まったが、オーバーテイクを仕掛けるには至らず、レース終了が近付いてくる。

 角田も最終盤にはマシンをスライドさせるようになり、差を縮められず。シュバルツマンがトップでチェッカーを受けた。昨年のFIA F3チャンピオンで、F2デビュー戦でも安定した走りを見せていたシュバルツマン。今回もクレバーな走りを見せ初優勝を遂げた。

 悔しいのは2位となった角田、ピットインまでは首位でレースをコントロールしていたものの、ピットでの作業ミスなども響き、初優勝はお預けとなった。

 3位は周。開幕戦は完璧なレースを見せながらもトラブルに泣いたが、これで今季初表彰台となった。日本勢は佐藤が16位、松下が17位に終わり、共に入賞を逃した。

 なお、レース2はレース1で8位となったダニエル・ティクトゥム(DAMS)がポールポジションとなる。

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