ラベルレッドの最強仕様では総合748ps
知る人ぞ知るミドシップのスーパーカー、1978年のM1以来となるM部門の独自モデルとなったのが、今回試乗したBMW XM。M モータースポーツ社を率いるフランク・ファン・ミールCEOによれば、「X」と「M」の最高を融合したモデルなのだという。
登場は2023年で、正真正銘のMとしては、初のプラグイン・ハイブリッドでもある。フロア下に29.5kWhの駆動用バッテリーを積み、8速ATに150psのモーターが載り、システム総合で653psと81.4kg-mを発揮する。電気だけで、88km走れると主張される。
ボンネット内に収まっているのは、S68型4.4L V8ツインターボエンジン。ラベルレッドという最強仕様を指定すれば、アストン マーティンDBX707を凌駕する、システム総合748psまで引き上げることもできる。
野獣のような存在感 大きさはX7とX5の間
スタイリングは直線基調で、写真からでも強い存在感が伝わると思う。しかし、現物はそれ以上。野獣のようにイカツイ。これに並ぶ極端な見た目の例は、テスラ・サイバートラックくらいかもしれない。Mの狙い通り、衝撃的な姿だ。
サイズは、全長が5110mmで、全幅が2005mmと、X7とX5の間に収まる。ドアなどボディパネルの隙間はキッチリ揃い、製造品質の高さが伝わってくる。
多面体のように面取りされたデザインには、従来のようなエレガントさは宿らない。ゴールドのトリムが各所を飾り、リアのマフラーは縦に2段。巨大なキドニーグリルは、夜間でも見逃さないよう、LEDでフレームが灯される。
想定された主な市場は、中国と北米。広い交差点でフォードF-450と並んでも、不足なく張り合えるかもしれない。X5 Mのように、成功を掴むことは難しいようにも思うが。
上級な雰囲気の内装 実用性ではX5 Mが上
インテリアは、ボディより控え目ながら、基本的なデザインテイストは同じ。試乗時は、リアシートにレザー張りの高級バッグが置いてあり、先に試したブランド雑誌の担当者の忘れ物かと勘違いした。実際は、充電用ケーブルを入れる純正のケースだった。
プラスティック製のトリム類も金属でコーティングされ、くまなく張り巡らされたレザーやアルカンターラと相まって、上級な雰囲気が醸し出されている。ステッチ1つ1つまで、狂いがない。BMWが、ハイエンドな内装を理解していることは間違いない。
シートは包み込まれるように快適。後席側は、リアウインドウが狭くスモーク加工され、隠れ家バー的な印象も漂う。BMWは、これをMラウンジと呼ぶ。
マットカーボンファイバー仕上げのダッシュボード上に、iドライブが稼働するワイドなモニターパネルが載る。エアコンの操作パネルは、少々操作しにくい。ドライブモードによって、天井の間接照明の色が変化する。
実用性は、サルーンのM5以上。だが、同サイズのSUVを超えることはない。荷室の床面は高く、容量は527Lで、ポルシェ・カイエンやランボルギーニ・ウルスより狭い。BMW X5 Mの方が沢山の荷物を積め、後方視界も優れている。
この続きは、BMW XM(2)にて。
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