法務省が災害派遣などを行う理由
2025年10月1~3日に東京ビッグサイトで開催の「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2025」では、法務省が「特別機動警備隊指揮官車」と呼ばれる車両を展示していました。
【意外とシンプル!?】これが、特別機動警備隊指揮官車です(写真)
これはマツダ・CX-8をベースにした車両で、無線機や赤色灯を搭載。パトカーを思わせるデザインで、カラーリングを除けば警察車両のような外観です。この車両がどのような場面で使用されるのか、ブースの担当者に話を伺いました。
ブースで車両を紹介していた担当者によると、「特別機動警備隊」は2019年に新設された、法務省矯正局長直轄の部隊だそうで、この車両は同隊が、指揮車として使用しているとのことです。
特別機動警備隊は、法務省が管轄している施設などで暴動、逃走、災害等の緊急の対応が必要となる「非常事態」が発生した場合に出動する部隊であり、隊員は刑務所や拘置所で収監者の監視を行う刑務官などから選ばれるとのことです。
「この警備隊発足以前は、災害や事件のたびに刑務官を選抜していましたが、それでは刑務所などの通常業務に支障が出るということで、常設の部隊になりました」と担当者。
ただ暴動や逃走に対応するのは理解できますが、なぜ災害派遣まで行うのでしょうか。この点については、2024年に発生した能登半島地震を例に説明がありました。
刑務所などが被災した場合は同隊が対応
同地震で被災した石川県には、金沢刑務所と七尾拘置支所という法務省矯正局の施設があります。同隊の初動任務は、これらの施設の安全確保だったそうです。
収容者がいる施設内に消防や自衛隊が災害派遣として入るには、安全性の観点から非常に煩雑な手続きが必要となるそうで、担当者は「塀の内側では消防や警察、自衛隊では動きが限られてしまうため、我々だけで救援、安全管理などを完結できるようにするのが私たちの仕事です」と話します。
能登半島地震では、幸いにも施設内に大きな問題は発生しなかったため、その後は施設外の災害派遣活動にも参加したとのことです。これらの災害対応は各省庁が密に連携して行うもので、同地震では陸上自衛隊が中心となり基本方針や管轄区域、役割分担などをまとめて調整にあたっていました。
展示されていた「特別機動警備隊指揮官車」は、こうした派遣任務の際にも指揮車両として使用されるそうです。そのため、悪路走行なども想定し、SUVタイプが採用されています。
なお特別機動警備隊は、刑務所内での暴動鎮圧から災害派遣まで幅広い任務を担うため、警察が使用する装備のほか、消防が使う人命救助用装備まで幅広い知識と技術を備えています。能登半島の被災地では、簡易シャワーの設営なども行いました。
しかし、災害派遣では先輩にあたる自衛隊の手際には驚いたそうで「自衛隊はシャワーだけでなく、浴槽まで作っていました。我々はまだまだだなと思いましたね」と担当者は明かしました。
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