初代のデビューは1974年。発売50年超を経た ホンダCB400FOURには今も熱狂的な支持者は多くいて、未だに実走を楽しむライダーも少なくない。そんなヨンフォアの今を、同車の専門店として知られるBRC、アゲインの2店への取材を通して覗いてみる。まずは前編、徳島市に拠点を置くBRCへの取材から。
まとめ:Heritage&Legends編集部
国産“ヨンヒャク”の原点と言うべき名車!
Honda DREAM CB400FOUR-I
1974年発売のCB400FOURは前身となったCB350FOUR(1972年発売)の エンジンをベースにボアを4mm広げ、軽量で排気効率に優れる4in1マフラー、後退させたステップやロングタンク、コンチネンタルハンドルなど、カフェレーサースタイルを採った。
その初期型は408ccだったが、中型二輪免許制度が施行された’76年にはこれに合わせて398ccモデルも国内販売。低くフラットなコンチネンタルハンドルを装備した写真のCB400FOUR-Iとセミアップハンドルの-IIが選べた。中古市場では398cc車が特に価格高騰している。
BRC(ビーアールシー)
1991年の創業以来、この2026年で35周年の節目を迎えた徳島のBRC。現在は絶版車部品専門店を謳うがかつては車両も販売した経緯があり、今もそんな渡辺美視代表の知識やスキルに頼る愛好家は多い。そんな同店ではこれまでのヨンフォアの流れや、部品市場の現状を聞いてみた。
ヨンフォアをこれから楽しむなら408cc車
「東京のバイク販売店で働いた後、’91年に徳島へ戻りバイク屋を始めましたが、当時はバブルが弾けて景気が冷え込んでいましたから、新車を扱わせてもらえなかった。そこで『BIKE RYUTSU CENTER』の看板で、中古車販売店としてスタートしました。当初から古めの中型ネイキッドはよく売れて、中でもヨンフォアは特に動きが良かったものですから、当時は車販も行っていた淡路島のプロダクトMカンバニー(現・PMC)さんなどに、同社が扱ったZと一緒に輸入してもらいながら商売を広げるうちに、ヨンフォア専門店みたいになったんです(笑)」と渡辺さん。
ただ、それも’90年代後半に各地でオークションが確立して、専門店が通販していた中古車も普通のバイクショップで買えるようになり、注文は減少。渡辺さんは2000年、中古車販売に見切りをつけてBRCに店名変更し、絶版車部品専門店として再出発、現在に至る。
「ヨンフォアは車体もエンジンも構造が単純だから、一度オーバーホールすれば致命的な破損というケースは稀ですよ。逆に一度も開けていないエンジンは、ヘッドやシリンダーのガスケットからオイルが滲み出す。特に今の化学合成油を使うと顕著ですね。でもそれもガスケットの劣化が原因ですから、新品に換えれば問題ない」
車販からは離れましたが、と前置きしながら渡辺さんは続ける。
「398ccエンジン車はコレクターズモデルっぽく高値が続いていますが、乗って楽しみたいというライダーには408cc車がお勧めですね。値ごろ感のある綺麗な中古車が出てきますから。398cc車との外観の違いはエンジンの刻印ぐらいですし。これはウチが商売としているから言うわけではありませんが(笑)、先の通り入手したらエンジンを開けてガスケットやシールの交換は早目に行うべき。ここを押さえておければ、まだまだ現役として楽しめるバイクなんですよ、ヨンフォアは」
そして本業となる部品販売では、ヨンフォアの細部を知るからこその新製品もリリースが続く。
「リヤブレーキランプもバックミラーも、そしてその他のパーツも多くが廃番となり時間も経ちました。“本物”のデザインも私たちが伝承しなければすぐに忘れられる時代。CB400FOURが好きだからこそ、皆さんの期待にまだまだ応えていきたいと思います」
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