■何故クルマの鍵だけ? 中古車において大活躍?
オークションサイトなどでは、中古品としてクルマの鍵単体が出品されていることがあります。
ちょ、待てよ! 5m超のエスティマ後継車!? トヨタ「シエナ」がカッコよすぎる
実際にオークションサイトで検索してみると、昔ながらの棒状の鍵や近年一般的となっているスマートキーまで、さまざまな種類の鍵が出回っています。なぜ、鍵のみが販売されているのでしょうか。
鍵のなかでも、電波を発する鍵は高価な部品となっており、新品のスマートキーを販売店で購入する場合、1個3万円以上、輸入車や高額車種のものは、1個10万円にもなるとされています。
例えば、スバルの販売店スタッフによると「1個3万5000円(税別)」といい。これは、スマートキーだけを購入しても使うことはできないため、認証登録まで含めた価格となっているようです。
認証登録は、クルマ1台ごとに登録されている固有番号と、スマートキーのペアリングをおこなう作業です。家のカギと同様に、同じような形をしている鍵でも、実際には鍵を挿入するキーシリンダー側と噛み合わなければ解錠することはできません。
そのため、スマートキーを販売している自動車販売店で、「鍵」と「クルマの固有番号」を組み合わせる作業をおこなっています。
新規で購入すると非常に高額となることから、鍵を失くしてしまった人にとって中車の鍵は非常に魅力的な選択肢なのです。
また、中古品の多くは、リサイクルされ役に立っているようです。
例えば、新型車も水没や事故などで廃車となれば、そのクルマに使われていたスマートキーは余ってしまいます。その場合、鍵自体の機能に問題がなければ、ほかの中古自動車部品と同じように、別のクルマに利用されるため中古で鍵が流通します。
中古車販売店のスタッフは以下のように話します。
「ユーザーから下取りしたクルマのなかには、鍵が1本しかないという場合もあります。そうした場合、予備の鍵をこちら側で用意する必要があるのですが、販売店や部販に注文するよりも速やかに入手できる中古の鍵は非常にありがたいです」
※ ※ ※
中古のスマートキーは、それ単体ではほかのクルマの鍵を開けることも、エンジンを始動することもできません。また、中古のスマートキー自体は、バンパーやドアなどと同様に中古部品のひとつに過ぎません。
電子化・高度化したクルマの鍵は非常に高価であるため、中古車販売店や、鍵を失くしてしまった人にとって、魅力的な選択肢として活用されているようです。
■複雑・高度化したクルマの鍵。それでも完全な防犯は難しい?
かつては、キーシリンダーに鍵を差し込み回す錠前タイプが主流でしたが、電子部品の高度化・小型化を背景に「イモビライザー」も備えた鍵が登場。
イモビライザーとは、鍵とクルマに固有のコードを割り当て、コードが一致しなければエンジンがかからない仕組みの自動車盗難防止システムのことです。
近年では、イモビライザーに加えて、微弱な電波を利用してIDを照合しドアの解錠・施錠、エンジンの始動もできる鍵です。
かつて映画や漫画のなかでは、クルマの窓を割って内側から解錠し、配線をショートさせてエンジンを始動する場面が描かれることもありましたが、そうしたことは難しくなりつつあるといえます。
しかし、電子化・高度化されたクルマの鍵も完璧ではありません。最新のスマートキーを採用するクルマでも盗難される事態はあるようです。
2018年、2019年に国内でもっとも盗難されたクルマはトヨタ「プリウス」で、現行プリウスはスマートキーを採用しています。
何故、スマートキーでも盗難が起こるのでしょうか。
スマートキーは構造上、微弱な電波を発してクルマと通信をしています。電波の周波数が合致することで解錠や施錠、エンジンの始動をおこなっています。
このスマートキーが発している微弱な電波をクルマまで届くように増幅して発信することで、鍵がなくてもクルマを始動してしまうことができるといわれ、俗に「リレーアタック」と呼ばれています。
こうしたリレーアタックを防ぐためには、スマートキーの電波を遮断する金属の入れ物に保管することなどが有効とされているほか、トヨタ「クラウン」などのスマートキーでは、特定の操作をおこなうことで電波の発信を止める機能などもあるようです。
※ ※ ※
クルマの鍵は、錠前タイプからスマートキーに発展することで、ピッキングなどへの安全性が高まったとされています。しかし、電子化が進んだスマートキーでも、盗難を100%防止することは難しいようです。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
クルマに隠された「謎の鏡」は何のため? “後方確認”には使えない… 気になる「正しい使い方」とは!
「売約済みって書いといて」ヒロミが700万円超「キャンピングカー」購入! 潔い“買いっぷり”に「すんなり買うかっこよさ」「さすが遊びの達人!」の声
関越道~北陸道ショートカット 越後湯沢~直江津が最短距離に!? 道路の「北越急行」全線開通へ大きな一歩「上越魚沼道路」概略ルート決定
【試乗】ハイブリッドなのにエンジンの主張がハンパない! 新型アコードってこんなに楽しいクルマだったの?
ホンダ「新型最高級ミニバン」登場! 超豪華な「リアシート」がスゴい! 2年ぶり復活でめちゃ快適になった後席の特徴は?
スズキの「4.4リッター“V6”搭載モデル」登場! 最高出力350馬力の“最強”仕様! スズキ最大エンジン搭載の「DF350AT」とは
日産「14代目スカイライン」登場!? 伝統の「丸目4灯」見えたッ! 「スカイラインを諦めません」は本当だった?
まだまだ現役だけどいつかくる「終車活」はどうする? 一生消えない「車欲」を満たす「庶民の終のクルマ」を真剣に考えてみた
クルマに隠された「謎の鏡」は何のため? “後方確認”には使えない… 気になる「正しい使い方」とは!
違和感なさすぎ!? “レクサス顔“のトヨタ「クラウン」実車展示! レッド内装&鮮烈パープル外装がカッコイイ! ド迫力のカスタムマシン来名
みんなのコメント