現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > カルディナGT-FOURの再来!? 170ps限定500台のカローラツーリング2000リミテッド降臨!!

ここから本文です

カルディナGT-FOURの再来!? 170ps限定500台のカローラツーリング2000リミテッド降臨!!

掲載 更新 28
カルディナGT-FOURの再来!? 170ps限定500台のカローラツーリング2000リミテッド降臨!!

 トヨタは5月13日、カローラツーリングの特別仕様車「2000リミテッド」を限定500台で6月1日から発売すると発表した。価格は262万200円。

 このカローラツーリング2000リミテッドは、国内のカローラシリーズで初めて2Lエンジンを搭載し、トランスミッションはダイレクトシフトCVTを組み合わせており、パドルシフトによってなんと10速のマニュアルシフトが可能だ。

HVの代名詞が中古車価格下落中!! 大人気プリウス&プリウスPHVの最新事情

 さて、突如発表された、2Lエンジンを積んだカローラツーリング2000リミテッドはいかなるモデルなのか、解説していこう。

文/ベストカーWeb編集部
写真/トヨタ

【画像ギャラリー】GT-FOURの布石!? 最強の170ps、2Lエンジンを積んだカローラの詳細写真

カローラ史上最強170psの2L、直4エンジン搭載!

カローラ史上最強の170psを発生する2L、直4エンジンを搭載したカローラツーリング2000リミテッド。FFのみの設定

エクステリアは切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイールやシルバーメタリック塗装のルーフレールなどを特別装備することにより、スタイリッシュさを際立たせている

 カローラツーリングに設定された限定500台の2000リミテッドの目玉はなんといっても、TNGA思想に基づいて開発された2Lダイナミックフォースエンジンを日本のカローラシリーズとして初めて搭載したことだ。

 カローラの歴史を辿っていくと、ディーゼルエンジンを除き、2Lエンジンが搭載されたのは、TRDが企画し、1994年10月に発売したカローラTRD2000があるが、それ以外は見あたらない。

 ちなみにこのカローラTRD2000はベースの1.6L、直4(4AG型、160ps/16.5kgm)から、180ps/19.5kgmを発生する3S-G型2L、直4エンジンに換装されているものの、あくまでTRDが改造したクルマのため、厳密には今回のカローラツーリング2000リミテッドが史上最強のカローラといっていいだろう。

1994年10月に発売されたTRD2000(AE101カローラGT改)はTRDが企画したものでベースの4AG型1.6エンジンから2Lの3S-G型に換装。価格はベース車が172万6000円だったが335万円

 170ps/20.6kgmというスペックに関しても、1997年4月に登場したAE111型カローラGTに搭載された4AG型1.6L、直4(165ps/16.5kgm)が、カローラに搭載されたガソリンエンジンの最強モデルだったが、今回のカローラ2000ツーリングリミテッドはこのエンジンを5ps/4.1kgm上回り、最強スペックとなった。

 ここで気になるのはトヨタ最強の快速スポーツワゴンと言われたカルディナGT-FOURの存在。

 2代目、3代目に搭載された3S-GTE型2L、直4ターボエンジンは260psで、2代目カルディナGT-Tに搭載された3S-GE型2L、直4エンジンも190psだから、さすがに適わないが、今回の2Lのカローラツーリングリミテッドはこうしたスポーツモデルへの展開を期待させるものだ。

2002年9月に登場した3代目カルディナGT-FOUR。3S-GTE型2L、直4ターボエンジンは260psを発生

 カローラツーリング2000リミテッドに搭載されているエンジンの型式はM20A-FKS型で、マルチホールの直噴インジェクターやロングストローク化により燃焼を高速化、VVT-iE(電動連続可変バルブタイミング機構)を吸気側に採用してレスポンスを向上させたユニットとなっており、最大熱効率は実に40%に到達しているという。

カローラツーリング2000リミテッドに搭載される170ps/20.6kgmを発生する2L、直4エンジン

 以下に現行カローラツーリングが搭載しているエンジンを列記しているが、2Lエンジンがいかに高出力なモデルなのか見ていただきたい。

■特別仕様車カローラツーリング2000リミテッド
2L、直4(M20A-FKS型)/最高出力:170ps/6600rpm、最大トルク:20.6kgm/4800rpm
■1.8Lハイブリッド
1.8、直4(2ZR-FXE型)/最高出力:98ps/5200rpm、最大トルク:14.5kgm/3600rpm+72ps/16.6kgm(モーター)
■1.8Lガソリン
1.8L、直4(2ZR-FAE型)/最高出力:140ps/6200rpm、最大トルク:17.3kgm/3900rpm
■1.2Lガソリンターボ
1.2L、直4ターボ(8NR-FTS型)/最高出力:116ps/5200~5600rpm、最大トルク:18.9kgm/1500~4000rpm

ダイレクトシフトCVTはパドルシフトで10段変速が可能

10速のマニュアルシフトが可能なパドルソフトを備えるダイレクトCVTを装備

 この高効率エンジンに組み合わされるトランスミッションはパドルシフトで10速の変速シフトが可能なダイレクトシフトCVT(パドルシフト付き10速スポーツシーケンシャルシフトマチック)を採用。

 従来のCVTに発進用ギヤを追加し、機械損失低減やワイドレンジ化、変速追従性向上を実現。ダイレクトでスムースな走りと優れた低燃費性能(従来比+6%)を両立している。

 ちなみに、標準のカローラツーリングは1.8L、直4がスーパーCVT-i(7速スポーツシーケンシャルシフトマチック付き)、1.2L、直4ターボが6速iMTを組み合わせている。

見た目はまさに羊の皮を被った狼!

切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイールや215/45R17タイヤ、シルバーメタリックのルーフレール以外は他のモデルとの見た目の差はない

 エクステリアでは、切削光輝+ブラック塗装の17インチアルミホイールやシルバーメタリック塗装のルーフレールなどを特別装備して、スタイリッシュさを際立たせているが、他のモデルと大きく変わっておらず、派手さはない。大げさかもしれないが、羊の皮を被った狼的なモデルといえそうだ。

 ボディカラーには、特別設定色の「レッドマイカメタリック」「ブルーメタリック」を含む計4色を設定している。

7インチのオプティトロンメーターや9インチのディスプレイオーディオ、レッド加飾、グレーのステッチなど派手さはないが随所にこだわりをみせる2000リミテッドのコクピット

 インテリアでは、カローラ ツーリングの上級グレードに相当する装備に加え、フロントシートは、ホールド性を高めるとともに、表皮にはっ水加工を施した上級ファブリックスポーツシートを採用。

 インストルメントパネルオーナメントやセンタークラスターなどにはレッド加飾を用いるほか、センターコンソールやドアアームレストにはグレーのステッチを効かせるなど、細部までこだわったデザインとした。

 さらに、シートヒーター(運転席・助手席)、ステアリングヒーター、エアクリーンモニター、ナノイーを特別装備して快適性も向上。

 そのほか、ブラック加飾を施した9インチのディスプレイオーディオや立体的に見えるオプティトロン3眼メーター+7インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ、カラーヘッドアップディスプレイといった先進的な装備も充実させた。

 カローラツーリング2000リミテッドの価格は262万200円。ちなみに1.8Lガソリン車が201万3000~236万5000円、1.8Lハイブリッドが248万500~279万9500円、1.2Lターボが245万8500円。ハイブリッドの上級モデルより若干安い価格設定となっている。発売は6月1日から。早く試乗してみたいものだ。

フロントシートは、ホールド性を高めるとともに、表皮に撥水(はっすい)加工を施した上級ファブリックスポーツシートを採用

■カローラツーリング 特別仕様車2000リミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4495×1745×1460mm
●ホイールベース:2640mm 
●車両重量:1370kg 
●エンジン:直列4気筒DOHC 
●排気量:1986cc
●最高出力:170ps/6600rpm 最大トルク:20.6kgm/4800rpm 
●トランスミッション:ダイレクトシフトCVT(パドルシフト付き10速スポーツシーケンシャルシフト) 
●フロント/リアサスペンション:マクファーソンストラット/ダブルウィッシュボーン 
●タイヤサイズ:215/45R17 
●WLTC複合燃費:16.6km/L、WLTC市街地燃費:12.2km/L、WLTC郊外燃費:16.8km/L、WLTC高速道路燃費:19.4km/L 
●価格:262万200円

同時に2台の特別仕様車も発売!

カローラ特別仕様車G-X“PLUS”

カローラ特別仕様車G-X“PLUS”

 カローラツーリング2000リミテッドが発表された同日の5月13日、トヨタはカローラ、カローラツーリングの特別仕様車「G-X“PLUS”」「HYBRID G-X“PLUS”」を設定して発売した。

 G-X“PLUS”/HYBRID G-X“PLUS”は、カローラ、カローラツーリングの「G-X」をベースに、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ[静止物])、バックガイドモニターなどの安全装備に加え、外からの視線にも配慮したUVカット機能付のプライバシーガラスを特別装備。

 インテリアでは、メーターまわりやステアリングホイールなどにシルバー塗装を施し、レジスターノブをサテンメッキ加飾として上質感を付与した。

 G-X“PLUS”の価格はカローラが197万2300円、カローラツーリングが204万9300円。HYBRID G-X“PLUS”の価格はカローラが243万9800円~263万7800円。

カローラ ツーリング特別仕様車G-X“PLUS”

カローラ ツーリング特別仕様車G-X“PLUS”

【画像ギャラリー】GT-FOURの布石!? 最強の170ps、2Lエンジンを積んだカローラの詳細写真

こんな記事も読まれています

富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
AUTOSPORT web
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
くるまのニュース
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
くるくら
超レトロな「新型スポーツカー」登場へ 6速MT×丸目4灯がカッコイイ! 光岡新型「M55」25年にデビュー 旧車デザインに込められた“意味”とは
超レトロな「新型スポーツカー」登場へ 6速MT×丸目4灯がカッコイイ! 光岡新型「M55」25年にデビュー 旧車デザインに込められた“意味”とは
くるまのニュース
およそ2000万円! アキュラ「NSX-T」は6速MTでも予想より1000万円以上安い値段で落札されました
およそ2000万円! アキュラ「NSX-T」は6速MTでも予想より1000万円以上安い値段で落札されました
Auto Messe Web
焚き火の火おこしや空気入れに便利!「ポケットブロワー」がカルテックから発売
焚き火の火おこしや空気入れに便利!「ポケットブロワー」がカルテックから発売
バイクブロス
契約延長目指すバスティアニーニ、アメリカズGP表彰台は「彼にとって重要」とダッリーニャ褒める
契約延長目指すバスティアニーニ、アメリカズGP表彰台は「彼にとって重要」とダッリーニャ褒める
motorsport.com 日本版
メルセデス・ベンツ、GLCクーペにプラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」を追加
メルセデス・ベンツ、GLCクーペにプラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4MATIC Coupe Sports Edition Star」を追加
月刊自家用車WEB
次なる中国人F1ドライバーの誕生には時間がかかると考える周冠宇。企業らの関わりが必要だと主張、ホンダの育成にも注目
次なる中国人F1ドライバーの誕生には時間がかかると考える周冠宇。企業らの関わりが必要だと主張、ホンダの育成にも注目
AUTOSPORT web
【中古Eクラス】新車価格の高騰やSUVブームにもかかわらず高人気な優等生メルセデス・ベンツ Eクラスのエステート
【中古Eクラス】新車価格の高騰やSUVブームにもかかわらず高人気な優等生メルセデス・ベンツ Eクラスのエステート
AutoBild Japan
働くクルマもオシャレに特別に ホンダNバン一部改良と特別仕様車 安全性と使い勝手向上へ
働くクルマもオシャレに特別に ホンダNバン一部改良と特別仕様車 安全性と使い勝手向上へ
AUTOCAR JAPAN
WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
WRCに最強の「セリカ」が参戦! ホモロゲーションモデルとして登場したトヨタ「セリカGT-FOUR RC」とは
バイクのニュース
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
SHOEIヘルメットにビルトイン可能! バイク用インカムの新製品
バイクのニュース
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
フェルスタッペン、アメリカでの3戦で使用するスペシャルヘルメットを発表。ライトブルー基調に
AUTOSPORT web
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
テスラ モデル 3、新グレード「パフォーマンス」を追加…最高速度262km/h
レスポンス
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ハコスカなんて偏平率82%よ! 昭和の時代は薄っぺらいタイヤが履けなかったって知ってた?
ベストカーWeb
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
10年目にして一新! マツダ「ロードスター」は事実上のモデルチェンジ!? ドライビングファンは現代版ロータス「エラン」でした
Auto Messe Web
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
フォルクスワーゲン、「Polo GTI」誕生25周年記念限定車「Edition 25」を発売開始
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

28件
  • FFでNAなのに、何故『カルディナGT-FOURの再来!? 』と言えるのだろうか?
  • フィールダーとかランクスの2ZZは馬力だけみたら上だよね。
    1800ccだけど…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

210.9256.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

119.0359.8万円

中古車を検索
カローラツーリングの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

210.9256.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

119.0359.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村