ランボルギーニは、同じフォルクスワーゲン(VW)グループのポルシェやアウディと同様のパッケージで、LMDhに参入することを目指しているようだ。
ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセのコンペティション責任者のジョルジオ・サンナは、FIA世界耐久選手権(WEC)とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方に参戦できるLMDhプロジェクトのパートナーとなるべく、交渉を進めていることを明らかにした。
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このプロジェクトでは、カナダのマルチマチックが開発する次世代LMP2シャシーを使用。エンジンはポルシェとアウディのLMDhマシンが使用する予定のモノが使われるようだ。
サンナは、ランボルギーニが現在行なっているウラカンGT3やスーパートロフェオのワンメイクレースに加え、活動を拡大することに強い関心を持っているとmotorsport.comに説明した。
「我々は常に、LMDhはモータースポーツ全般、そしてランボルギーニにとっても適切なカテゴリーだと言ってきた」
「技術的な面では、VWグループのプラットフォームを利用するのが最適な機会であることは明らかだ。グループ内でアイデアやビジョンを共有しており、近いうちに決断を下したいと思っている」
サンナは、ランボルギーニとVWの他のブランドとの間には、すでにスポーツ面での強い結びつきがあると語り、ポルシェとアウディがLMDhに参入する翌年である2024年までに、LMDh車両を開発することがランボルギーニの目標だと話した。
「我々にとっては大きなジャンプになるので、準備のための時間が必要なのだ」とサンナは説明した。
サンナが想定しているタイムスケールは、マルチマチック社が各ブランドのベースカーや様々な空力構成を開発し、大量のシャシーを製造する能力と関連していると思われる。
サンナは、ランボルギーニのLMDhプロジェクトにゴーサインが出た場合、GT3での戦略を反映したプロジェクトになると説明した。つまり、ランボルギーニが自らファクトリーチームを運営するというより、カスタマーチームと協力していく形になるだろう。
■ベントレーもLMDhで2024年のル・マン参戦に興味?
同じくVW傘下のブランドであるベントレーは、ポルシェやアウディのLMDhと同じエンジンを使用して、ル・マン24時間レースに復帰することを検討しているという。2024年は、ベントレーが第2回ル・マン24時間レースで優勝してから、100周年に当たる記念すべき年なのだ。
ベントレーのモータースポーツ部門の責任者であるポール・ウィリアムズは、コンチネンタルGT3のプログラム縮小を受けて、ベントレーがモータースポーツにおける今後を検討する中で、LMDhについて話し合いが行なわれたことを認めた。
一方で、ベントレーは完全電動化を目指していることからも「完全にテーブルから外れているわけではないが、重要な検討事項ではない」とウィリアムズは述べた。
「LMDhは、VWグループが取り組んでいるという点で魅力があるし、主要なロードレースのライバルたちと競い合うためのコスト効率の高い方法でもある」
「しかし、ブランドとして完全に電動化するという明確な前進戦略とは完全には一致しない」
ウィリアムズは、LMH(ル・マン・ハイパーカー)規定のマシンでWECに参加することについても「常に選択肢のひとつ」と述べている。
「しかし問題は、競争力のあるクルマを開発するために必要な資金を、技術的なメッセージが期待できないものに投入する価値があるかどうかだ」
ウィリアムズは、ベントレーのモータースポーツ活動の将来について、差し迫って決定する必要はないことも強調した。
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