ファッションとアートは近いところにあると言われるが、ファッション感度の高いコレクターはいかにアートと出会い、何を集めているのだろうか。アートをファッションのように自由に楽しむ坂田真彦、中山まりこ、栗田裕一のコレクションを紹介。vol.1では、好きなものを追求する空間にするためにアートを購入し始めたという坂田真彦の自宅を見せてもらった。
画集やエディション作品から
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世界を飛び回り、数多くのデザインを手掛けるデザイナーの坂田真彦。学生時代から様々なアート作品を見ることに興味があったという。
「高校生の時にアンディ・ウォーホルやキース・ヘリングを知り、衝撃を受けたんです。特にウォーホル自身にはすごく興味を持ちました」
ファッションを学んでいたこともあり写真集や画集は好んで購入していた。そして、デザイナーとして仕事を始めると、コレクションのために年に数回、海外に行く機会があり、その時を狙ってギャラリーや美術館へと足を運んだ。最初から一点ものの作品を買うのは勇気がいるので、多少リーズナブルに購入できる、杉本博司やピーター・サヴィルのエディション作品からコレクションを始めたという。本格的に集め出したのは40歳を過ぎ、現在の家に引っ越してからだ。
アーティストとの交流も楽しむ
「ちょっと大袈裟かもしれませんが、引っ越しのタイミングで、一回全てをリセットしてゼロから自分のテイストや生き方を考え直し、組み立てていこうと思ったんです。その時に、僕は音楽も好きなのでヴィンテージスピーカーや真空管アンプを購入し、好きなモノを追求する空間を作る感覚でアート作品を買い始めました」
最初に買う作品はどの作家のものがいいか考えた時、「憧れていた作家のものではなく、今生きている自分と同世代で、違う世界を見せてくれる人の作品にしたい」と思ったという。
そして、スターリング・ルビーの作品を購入しようと決めた。ルビーは1972年生まれでカリフォルニアを拠点に活動し、多様な素材や技法を駆使しつつも、絶妙な均衡を保つ作家だ。2014年のラフ・シモンズとのコラボレーションも話題となった。2018年にタカ・イシイギャラリーで個展があった際に作家と直接会い、その後LAのスタジオを訪れたりと、交流が深まった。作家から直接作品の話を聞いたり、交流したりできるのは、現代アートの醍醐味のひとつだろう。
作品を購入する時の基準を聞くと、こう答えた。
「色々な作品に興味がありますが、作品を展示するのはあくまで自宅で、そこには家族もいる。なので、恐怖を感じるイメージの作品やヌードは買わないようにしています。重量があったり保管が難しい作品も選ばないですね。あと、元も子もないことを言いますが、僕は“アート”が好きというより、格好いい人やものを掘っていったらアートの世界に辿り着いたんです。高校生の頃アンディ・ウォーホルに衝撃を受けたように。作品だけじゃなく、作家の制作工程やライフスタイルにセンスを感じると欲しくなっちゃいますね」
坂田真彦/Masahiko Sakata1970年生まれ。デザイナーズブランドで経験を積み、2004年に、デザインスタジオ「Archive&Style」を設立し、ヴィンテージストアもオープン。現在はその知見を活かし、SANYOCOAT、ADAM ET ROPÉ HOMMEなどのクリエイティブディレクターとして活躍している。
写真・永禮賢
文・上條桂子
編集・遠藤加奈(GQ)
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