ガソリン車とEVの違いを体感できる
2025年3月29日(土)、千葉県にある袖ヶ浦フォレストレースウェイで、全日本電気自動車レース協会(JEVRA)シリーズ「全日本 袖ヶ浦EV 55kmレース大会」で2025シーズンがスタートしました。今回も、ここに新たな参戦者がやってきました。彼らはなぜEVに乗りレースをするのか? 直接聞いてみました。
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EVを実際にサーキットに持ち込むことで感じること
今シーズン全7戦で行われるこのシリーズは電動車両(BEV、FCEV、PHEV)を全9クラスに分けて行われます。今回のレース距離は55km(袖ヶ浦のコースを23周)と短く、時間としても30分そこそこなのですが、その中で各クラスでは激しいバトルが展開されることとなります。
JEVRAシリーズでは、一部サーキットでレース終了後にほぼEVオンリーとなる走行会の時間も用意されることがあります(開催の有無は要問合せ)。レース参戦を視野に会場にやってきたEVオーナーから、レースに出場する仲間を応援に来たメンバーや、テスラオーナーズクラブが参加者を募って走行会イベントを展開したり、その顔触れは実にさまざまです。
参加者の中には下記のようにコメントする人もいました。
「EVでサーキット走行をすること自体、まだ体験をしたことのないので、どの程度のモノなのかを実感する機会として参加した」
EVでサーキットを走ると電費が減ってしまい数周も持たないと言われることもありますが、実際はそれほどでもありません。JEVRAが移動式の充電施設を持ち込んでいるためいざとなれば現場での充電も可能という安心感もあり、今回は30台の申し込みがあり参加車は非常に多い印象を受けました。
JEVARレースの開幕戦は、ポールタイムを出した地頭所光選手(No.321 WIKISPEED Tesla 3)と、KIMI選手(No.1 GULF RACING PLAID)の一騎打ちという内容でした。ホールショットを獲ったのは1号車だったものの、すぐに321号車が抜き返し、と終始激しいトップ争いが繰り広げられていました。
途中トップ交代がありましたが、最終的には地頭所選手が最初にチェッカーを受けることとなりました。今回の勝利について地頭所選手は次のようにコメント。
「KIMI選手はモデルS Plaidで格上の車両でしたが、無駄に電気を使わせることで、うまくレースをコントロールすることができました。次は僕も同じS Plaidでの参戦予定ですので、このまま連勝をしていきたいと思います」
ガソリン車とEVの違いを体感できました
テスラ・モデル3がメインとなるクラスであるEV-2クラス(モーター出力250kW以上400kW未満)に初参戦となったYUU選手(GULF RACING)。もともと草レースなどを楽しんでいるなかで、ガルフレーシングのKIMI選手と知り合い、この3月にテスラ・モデル3が納車。それをきっかけにレースに誘われ、出場となりました。決勝レースでは終始アイオニック5Nとのバトルを展開し、会場を盛り上げていました。
レース後のコメントは下記の通り。
「楽しかったです。雨でしたが、テスラは安定しててそんなに怖さもなかったですし。ただ後半、バッテリーには余裕があったんですが、熱の影響からかパワーセーブに入ってしまって、残念ながらヒョンデの前に出られず、でした。ずっと全開で行けるレースとは違ってペース配分が難しいですね。今後もJEVRAレースに出る予定なのでもう少しEVを理解しようと思います」
5シーズン目の燃料電池車に乗る
飯田 章率いるAKIRA racingからトンシトウ選手がトヨタ ミライ(EV-Fクラス)で参戦しました。この車両は2021年シーズンにデビュー、2025年5シーズン目を迎え、これまで多くのレーシングドライバーがこのミライで参戦してきました。
今回この車両を走らせるトン選手は近畿大学で学生フォーミュラに携わっている現役大学院生。サーキットは走行会参加程度で、市販車のミライには乗ったことがあるものの、このレース仕様となったミライは初めて。まずは車両に慣れることと安全に走り切ることを目標に参戦となりました。
「ミライは車重が重いんですけどそれを感じさせない走りでシャシーもしっかりしてました。レースは、前半は良かったんですが、トップにパスされる際に、道を譲っていて後ろに追い付かれてしまって最終的にノートとのバトルに終始してしまいました。そのあたりの処理の仕方をもっとうまくできるようにならないといけないなと思いました。次戦も参戦させてもらえることになりましたので、今回の反省も含め次はもう少し良い成績を残せるようにしたいです」(トン選手)
クルマ好きが集まって車両をシェアしてレースを楽しむ
ナンバー付きの普通車や軽自動車など手軽に参加できるなレースがあります。それ以上に敷居の低いレースとしてこのJEVRAシリーズは存在しています。そこに目を付けた「MKproject RACING TEAM」は2023年の最終戦から日産 ノートで参戦をしています。
「MKプロジェクト」のチームを率いる三井亮氏が経営している「MKproject Factory(埼玉県入間市)」に出入りしているクルマ好きが参戦。2024年の第3戦からは2台体制で参戦しています。
これまで天田啓紀選手(2023 ラウンド6、2024 ラウンド2、2024 ラウンド6)、市川雅之選手(2024 ラウンド1、2024 ラウンド4)、望月裕司選手(2024 ラウンド3、2024 ラウンド5)、岩沢理久選手(2024 ラウンド4)、小川亜嵐選手(2024 ラウンド5)、岩沢理久選手(2024 ラウンド6)、そして今回は田島豊晴選手(2024 ラウンド3にも参戦)、坂下利明選手の2名で参戦。同チームからは計8名のドライバーがレース参戦を果たしています。望月選手のようにパリダカに参戦しているようなツワモノもいます。
今後はもう少しコンペティティブなレースもしていきたいということで、2台(日産 ノート)だけではなく、テスラ モデル3も投入を考えているとのこと。レース初心者にはノート、JEVRAレース参戦経験者にはテスラ モデル3という感じでさらにこのクルマ好きが楽しめる機会を増やしていきたいということです。
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みんなのコメント
フォーミュラEだってやってる訳だし。