富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第4戦のGT300クラスは、最終盤まで2位争いが白熱。7号車CARGUY Ferrari 296 GT3のザック・オサリバン、梅垣清組は、32号車ENEOS X PRIME AMG GT3に抜かれて一旦は4番手に下がるも、最終ラップにオサリバンが45号車PONOS FERRARI 296 EVOをオーバーテイクし、3位表彰台をもぎとった。
予選4番手につけたCARGUYのスタートドライバーを務めたのは梅垣。このレースで優勝することになる52号車Green Brave GR Supra GT、そしてトヨタ育成のライバルである鈴木斗輝哉が乗る32号車ENEOSに抜かれてしまったが、それでも6号車UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIをパスして5番手でオサリバンにバトンを渡した。
■ウエイト50kg、エンジンパワーダウン、給油速度ダウン……これだけのハンデ背負い4位に入ったau TOM'S。4連覇に向けた死角はあるのか
レース後半は、タイヤ2輪交換の作戦を的中させたGreen Braveがトップで逃げる格好に。オサリバンは前をいく2番手のPONOSフェラーリを追いかけていたが、1コーナーでオーバーシュートする場面が中継でも捉えられていた。この時はギヤのトラブルが起きていたのだという。
「最初にPONOSに追いついた時、ギヤボックスのセンターに問題が起きた。4速でスタックしてしまい、危うくグラベルに突っ込むところだった」とオサリバン。
「幸運なことにダッシュボードにセンサーをキャンセルする方法が出ていて、クラッチ(パドル)を引きながらアップシフトしたら元に戻った。これで5、6秒ロスした結果、終盤になってもまだPONOSと競り合わないといけなかったのはかなり悔しかったね」
最終盤はPONOS、CARGUY、ENEOSによる三つ巴の戦いに。最終的にはENEOSが抜け出し2位、CARGUYも最終ラップの100RでPONOSを交わして3位に滑り込んだ。
梅垣は中村、佐野のルートに乗るのか?「世界で活躍したい」
昨年はチーム結成初年度ながら、オサリバンと小林利徠斗のコンビでポールポジション2回、優勝1回、2位1回という成績を残し、シリーズチャンピオンにあと一歩のところまで迫ったCARGUY MKS RACING。今季は開幕2戦でトップ10に入れていなかったが、ついに本領を発揮した形だ。
小林のトヨタGT500へのステップアップに伴いCARGUYからGT300にデビューすることになった梅垣としても、昨年チームが残した成績からプレッシャーを感じる部分はあったという。
「最初は箱車にあまり慣れることができず、難しい部分もありました。なおかつCARGUYさんは去年すごくパフォーマンスが高かったので、だいぶプレッシャーを感じていましたね。速く走ることは当たり前ですが、コンスタントに速く走りつつバトルでも強くいかないといけないので」
そんな梅垣だが、今季Bドライバーとして年間エントリーしている一方で、開幕前の岡山公式テストでドライブせず、開幕戦岡山はCドライバーの伊東黎明が乗るという一件があった。これは昨年末に18歳になったばかりの梅垣の運転免許取得が3月の岡山テストに間に合わなかったという事情があった様子。岡山でGT300の走行マイレージを積めていない梅垣ではなく、既にスーパーGTの経験がある伊藤が開幕戦のドライバーに起用された。
また梅垣はフォーミュラの方でも好調だ。昨年はFIA F4の方ではチャンピオンを獲得した鈴木に大きく水をあけられてしまったが、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップでは鈴木との争いを制してチャンピオン獲得。今季はスーパーフォーミュラ・ライツ(SFライツ)にステップアップし、2大会を残して三井優介と1点差のランキング2番手につけている。
「F4はちょっと苦労したのですが、ダウンフォースがあるクルマは意外と得意かなというイメージがあります」という梅垣。「ライツは鈴鹿でうまく噛み合って3連勝したり、良い調子でこられています。ただ(岡山大会で)1ポイント差のランキング2位に下がってしまい、ほぼ振り出しに戻った形なので、残り2大会が命になります」と意気込んだ。
トヨタはここ最近、SFライツで好成績を残した育成ドライバーを海外に送り込んでいる。2025年には中村仁が、2026年には佐野雄城がフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FREC)への挑戦を果たしており、梅垣もこの流れに乗ることになるのか気になるところだ。特にここ最近は、ヨーロッパで行なわれたFRECのテストに参加したという情報も一部で出ており、俄然注目度が高まっている。
梅垣は今後に向けて、海外で挑戦したい意向があることを明かした。
「僕の希望としては、ヨーロッパに限らず世界で活躍したいです。今参戦できるようなレースで言えば、中村選手や佐野選手が出ているようなレースに僕も出たいという気持ちがあります」
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みんなのコメント
でもこれもレースだからな
監督さんの一喜一憂する姿や一緒に涙を流す姿、
私は好きです