「右ルート/左ルート」のなかでも高難易度!
高速道路で突如、その先の進路が「右ルート/左ルート」に分かれる箇所が日本にいくつかあります。たとえば東名高速下り線の大井松田IC-御殿場IC間は、通過するだけなら右・左ルートどちらを通っても所要時間などはほぼ同じ。ですが、途中のPAやバス停留所は左ルートにしかないなど、施設に若干の違いがあります。
【なるほど!】名神の「右ルート・左ルート」区間とその“スゴイ効果”(地図/写真)
同様の「右ルート/左ルート」が分かれる箇所で、日本唯一、かつ最も“難易度が高い”のが、名神高速の京都南IC~高槻JCT間でしょう。
東名や中央道にある右ルート/左ルートの分岐は、全て上り線もしくは下り線だけですが、名神のこの区間は上下線で分かれ、合計4ルートが並行しています。
なおかつ、ルート選択が非常に重要です。というのも、京滋バイパスと京都縦貫道が交わる「大山崎JCT」を利用するには、名神の「左ルート」を進む必要があります。右ルートは名神を通過するだけです。
新名神の兵庫方面から高槻JCTで名神の上り線(京都方面)へ合流すると、すぐに右左ルートの分岐となります。名神はこの先、京都・瀬田方面で混雑しがちなので、京滋バイパスで迂回するために左ルートを選択できないと、大きな時間ロスになることも。
ここはなぜ、右ルートと左ルートが上下線とも分かれることになったのでしょうか。
劇的効果を生んだ右ルート・左ルート
高速道路における右ルート・左ルートの分岐は、混雑緩和のために車線増設を行った結果、誕生したものです。
名神の場合は、1998年7月に京都南IC-吹田IC間が6車線化されました。うち、現在の大山崎JCT-高槻JCT間については、途中の天王山トンネル、梶原トンネルがそれぞれ上下2本ずつ新設され、4本のルートが並走する形として8車線化されています。
京都寄りの天王山トンネル付近は、下り線の左ルートが古くからの下り線で、右ルートはかつて上り線でした。つまり、山側の2ルート(上り線右ルート・左ルート)が新設線です。
一方、大阪寄りにある梶原トンネルの場合は、下り線の右ルートと上り線の右ルート、つまり4本並んだトンネルのうち真ん中の2本が古くからの上下線です。地質・地形条件を考慮して、両方のトンネルで新設トンネルを掘る場所を変えているのです。
京都南-吹田JCT間の6車線化(一部8車線化)の効果は劇的で、1997年に年間2123回発生していた渋滞は、1999年には381回まで減少したそうです。
もっとも、1日約6回ペースで渋滞が起こっていたのが、約1回ペースになったと考えると、もともとの交通量の多さが伺い知れるところです。現在建設されている新名神の高槻JCTと第二京阪を繋ぐ区間(高槻JCT-八幡京田辺JCT)間が開通すれば、この区間の交通量も大きく緩和されると考えられます。(乗りものニュース編集部)
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