個人旅行で訪れたミラノで、アルファ ロメオの聖地を巡ってきました。
ミラノと言えばファッションの街?サッカーのACミランの街?いやいや、我々クルマ好きにとっては、ミラノはアルファ ロメオの街ですよね。
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いつかミラノでアルファの聖地巡礼をしたい。
そんな願いを叶えられたのは、コロナ禍の前のことでした。個人旅行でミラノに2回行き、アルファ ロメオの博物館「ムゼオ アルファ ロメオ」を訪問したのです。まだムゼオを訪れたことのない方のために体験記をまとめたので、聖地巡礼の参考にして頂ければ!
さて、ミラノの中心部を出発地点とすると、郊外アレーゼにあるムゼオの最寄り駅には地下鉄「M1」で行けます。別のルートもありますが、途中下車したいのでM1をここではおすすめします。切符売り場付近でのスリに気をつける必要はあるものの、地下鉄の車内は治安に不安を感じることはありませんでした。日本との違いは、車内でトランペットを吹きながら投げ銭をリクエストしている人を見かけたくらいです。
ムゼオの地下鉄の最寄り駅は「Rho Fiera」ですが、ぜひ途中下車して頂きたい駅があります。それは「QT8」です。ク ティ オットと読む、地球の歩き方にはたぶん出てこないマイナーな駅ですが、この駅を降りて10分くらい歩くと「Parco Industria Alfa Romeo」という公園に行くことができます。
そう、ここは1960年代にアレーゼに移転する前のアルファの工場跡地なのです。ポルテッロと言えばマニアの方はピンとくるはずです。戦前の6Cや8C、戦後のジュリエッタなどを作っていた場所です。現在は何の変哲もない公園ですが、城趾や古戦場を巡るような気持ちで妄想力を高め、脳内でタイムトラベルしながら歩くと感慨深い体験ができるはずです。
ムゼオの一角。車名をすべて言えますか?(難易度は高いです)ポルテッロの旧工場跡地。公園内のこの看板がアルファの歴史を伝える。561系統のバス。ジュリアのラッピングが施されており、格好良かった。いよいよ聖地アレーゼへもう一度、地下鉄M1に乗って、今度こそ「Rho Fiera」に向かいます。駅を降りるとバス停があり、561系統に乗ればムゼオ最寄りの停留所まで連れて行ってくれます。しかし旅行者にとってバスは難易度が高く、私は降りるタイミングを逸し、終点のショッピングセンター「Il Centro Arese」まで行ってしまいました。
バスを降りそこねて連れて行かれたショッピングセンター。実はアレーゼ工場の跡地。ミラノに来たのに、日本の郊外にありそうな風情ゼロのショッピングセンターに行くことになり、かなりテンションが下がりましたが、実はこの場所こそがアルファのアレーゼ工場の跡地なのでした。怪我の功名ですね。
昔の技術センター。ショッピングセンターに隣接。マニアの方なら見覚えがありますよね?ショッピングセンターからてくてく歩いてムゼオを目指します。その道中では、アルファのファンにはお馴染みの建物を眺められます。その建物こそ、当時のアルファの技術センターです。
その名もずばり「アルファ ロメオ通り」を経由してムゼオの正門をくぐり、建物まで歩きます。これで正しいのかと不安になるほど歩きますが、大丈夫です。歩き続けてください。
運が良ければ、途中の来場者用の駐車場でアルファを見られます。2回目に訪れた際には、私は90とアルナを見ました。(英語が通じたので)アルナのイタリア人オーナーさんに話しかけてクルマを詳細に見せて頂きましたが、そのアルナは走行4436キロの新車のような個体でした。「アルナは、日本とイタリアの素晴らしいコラボレーションだよね!」と、ややオーバーなお世辞を申し上げてから少し歩くと、そこが博物館の入口でした。
手前が90、奥がアルナ。アルナは、日産パルサーに、アルファ スッドの水平対向4気筒を搭載したモデル。入口には、日本語の歓迎メッセージも用意されており感激します。
アルファと日本との繋がりは優に半世紀を超える。日本のアルフィスタのために日本語のメッセージが用意される。ムゼオの展示内容については、公式ウェブサイトや他のメディアで語り尽くされているので、ここでは繰り返しません。しかし、ひとつ言いたいのは、閲覧ルートの最後にある小さな映画館のことです。アルファの世界を表現した映像を無料で楽しめるのですが、これは「4D」の体験型であり、観客に対する忖度がなく、日本ではあり得ないほど激しく座席が揺れたりするので、事前に気合いを入れることをおすすめします。
クルマを見たら、カフェテリアにも行ってみてください。サンドウィッチがとても美味しかったです!
スパルコ製のバケットシートが並ぶ、ムゼオの映画館。4Dが激し過ぎてシートから落ちそうになった。わざわざ温めて出してくれたサンドウィッチ。日本では食べられない味。美味しかった。ミラノは食事も美味しく、観光名所もたくさんある楽しい街です。ジェラート屋さんのお姉さんに「日本人なの?私はハルキムラカミの大ファンなのよ!」と言われたり、毎日通っていたホテル近くのバールのお姉さんも最終日にこっそりパンをおまけしてくれたりして、人のあたたかさも印象に残っています。
アルフィスタの方は、ぜひミラノで聖地巡礼を!
https://www.museoalfaromeo.com
カスタマイズ プログラム「The Last Call for Design Your Quadrifoglio」Giulia(ジュリア) およびStelvio(ステルヴィオ)の Quadrifoglio(クアドリフォリオ)を対象とした最後のオーダーメイド型受注プログラム「The Last Call for Design Your Quadrifoglio」を実施中。
ミラノの聖地巡礼を終えて以降、元トップギアのジェレミー クラークソンの「アルファ ロメオを所有したことのない者は真のクルマ好きではない」という有名な発言が、まだアルファを所有できていない自分には深く突き刺さるようになりました。
そんな中、今年の2月7日に、輸入元のStellantisジャパン株式会社より、ジュリアとステルヴィオのクアドリフォリオを対象としたカスタマイズ プログラム「The Last Call for Design Your Quadrifoglio」が開始されたと発表がありました。
これはオーダーメイド型の受注プログラムで、ホイールの種類や色、カーボン製ルーフ、カーボン製バケットシートなど、細かな好みを反映させて自分仕様の一台を作れるものです。フェラーリのような超高級車以外では、普通はできないことですね。全国の正規ディーラーでGiulia(ジュリア)が60台、Stelvio(ステルヴィオ)が15台の限定で受注枠が用意されています。
ジュリア クアドリフォリオ。カスタムプログラムの受注枠は限定60台。ステルヴィオ クアドリフォリオ。限定15台。イタリア車にしかない色気がある。大きなニュースは、このプログラムでは、これまで一部のモデルでしか選べなかった「エトナ レッド」が選択可能になることです。シチリア島の活火山「エトナ山」の溶岩をイメージした深みのある赤ですが、アルフィスタにとっては、シチリア島で開催されていたタルガフローリオでのアルファの活躍も連想してしまう色ですね。
最上級のクアドリフォリオが対象のため、カスタム後の価格はジュリアが1327~1594万円、ステルヴィオが1353~1593万円(いずれも税込)と相応に高価ですが、ポルテッロで作っていた頃のアルファは少なくともこれくらいには格式の高いブランドだったわけで、アルファの本来の姿が戻ってきたようにも思えます。
イタリアのカロッツェリア全盛期の「Fuoriserie(特別オーダー)」を少し彷彿させるこのプログラムは、4月28日までの開催となりますが、上記の限定の受注枠がなくなったら早期終了となるため、興味のある方はお急ぎください。
また購入者の特典として、ドライビングシミュレーターでの走行体験とレッスンがプレゼントされます。シミュレーターでは、ジュリアとステルヴィオのクアドリフォリオが再現され、インストラクターから安全に性能を引き出すための助言が得られるそうです。クアドリフォリオはスーパースポーツ級の性能を持つため、これは非常に有用な経験になると思います。
詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。
https://www.alfaromeo-jp.com/models/special-series/design-your-quadrifoglio
Text: Auto Bild JAPANPhoto: Stellantis N.V. and Auto Bild JAPAN
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