ドゥカティのマルク・マルケスは、MotoGPイタリアGPを”完全制覇”したが、当初はポイントランキングのリードを失わないよう防御の心構えでムジェロに乗り込んできたのだと説明した。
マルク・マルケスにとって、本来ムジェロは決して得意なコースではなかった。彼が今は無き125ccクラスで記念すべき世界選手権での初勝利(2010年)を果たしたコースではあるが、MotoGPクラスでは2014年に勝利したのみだった。
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しかし今回、11年ぶりにムジェロで勝利したマルク・マルケスは、世界選手権での通算勝利数が93(125ccクラスの10勝、Moto2クラスの16勝含む)に到達。自身が使用するゼッケン番号に並ぶというメモリアルな勝利となった。
「信じられないような気持ちだよ」と、マルク・マルケスは今回の勝利について語った。
「今日は(ドゥカティのマシンが通常の)赤色ではなかったけど、ドゥカティのカラーを着て、ドゥカティのサーキットで、ポディウムに3台のドゥカティが並んだ。彼らにとっても僕にとっても非常に重要だ。僕はドゥカティのファミリーの一員だと感じているからね」
「このサーキットで37ポイントを獲得できたことは、本当に嬉しく思っている」
「正直なところ、すべてが完璧に運んだ。アラゴンよりもずっとハードに働いたし、ずっと苦しんでいた。限界まで自分を追い込み、楽しんだし、特に最初の数周はペッコ(チームメイトのフランチェスコ・バニャイヤ)との激しいバトルだった。ペッコは大きな熱意を持って攻めてきた」
「タイヤをマネジメントしようと思っていたけど、同時に彼らから攻撃を受けたので、何周か飛ばしてから冷静さをキープし、プラクティスのときのようなペースを徐々にコントロールしていき、コース上では少しゆっくりとしたペースで走りたいと思っていた」
「ムジェロで勝てたことは本当に嬉しく思っている。またしても、僕たちのメインのライバルは結果を残した。本当に彼は素晴らしいシーズンを送っている」
マルク・マルケスが主なライバルだと評したのは、弟のアレックス・マルケス(グレシーニ)のことだろう。今回も兄にマルク次ぐ2位フィニッシュを果たした結果、弟アレックスはランキング2番手を維持しているが、ポイントリーダーの兄マルクとの差は40ポイントまで開いた。
DAZNでかつてのライバルであるホルヘ・ロレンソの質問に応えたマルク・マルケスは、自身の進歩について次のように語った。
「昨年ドゥカティ陣営に加入した際、僕はホンダで10年間異なるスタイルで走ってきた状態だった。ドゥカティのDNAは変わっていないよ。バイクのパフォーマンスは良くなったり悪くなったりするけど、リヤタイヤを意識して非常に正確に走り、無理をしないことが重要なんだ」
「僕は小さなステップを重ねてきて、今年は最終ラップでのレースマネジメントに表現力を加えたんだ」
「ムジェロで優勝できて非常にハッピーだ。ポイントを失わないように防御するつもりでここに来たことを約束する。だけど昨日勝つ可能性があると気づき、挑戦した」
「ペッコは最初非常に強かったけど、頭の中で『レースは長く、我慢が必要だ』と繰り返し自分に言い聞かせていた」
マルク・マルケスはすでに、来週のオランダGPに集中したいと考えている。
「来週はオランダで、完全に集中しなければならないサーキットだ。回復を徹底し、目標を達成するために優先事項に集中し、邪魔になるものは一切許さない」
「シーズン開始時の目標のひとつは、ミスやクラッシュに備えて37ポイントのリードを築くことだった。そんなふうにアドバンテージを使うことはしたくないけど、起こりうることだ。そのリードがあれば戦いを続けることができる」
「ペッコなど速いライダーのことは忘れたくないし、チャンピオンシップはまだ長いけど、現在最大のライバルは自宅にいる。彼と働き、トレーニングし、昼寝をし、一日中一緒にいる。ああ、彼と昼寝はするけど、別々にだからね!!」
ジョークを交えてそう話したマルク・マルケス。兄弟でチャンピオンを争うという偉業を楽しんでいるという。
「モーターホームではほぼ頭と頭を突き合わせて寝ていて、その後サーキットで300km/hで戦う。これは絶対に歴史的なことだから、楽しむしかない。兄弟でワールドチャンピオンシップを争うのは普通じゃない」
「通常、ライバルがいると秘密にしようとするものだが、アレックスと僕は互いを愛し、助け合っている。今朝はタイヤについて話した。結局、彼が素晴らしいチームにいて成長しているのは幸運だ。彼は僕にできることを教えてくれ、常に信じなければならないと教えてくれる」
最後にマルク・マルケスは、ドゥカティで勝利するということが、イタリアのファンを味方につける方法なのかと尋ねられ、成熟した態度を示した。
「93回目の勝利だったので、93の旗で祝うこともできた。しかし、挑発する必要はない。コース上で結果を示すことが大切で、100%の力を出すべきだ。僕は落ち着いているし、快適だ」
「60歳のような口調で話しているように聞こえるかもしれないけど、32歳でタイトル争いに戻ってきた今、これ(ブーイング)はレースの一部だ」
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みんなのコメント
序盤は抜きつ抜かれつやってたけど1人余裕なライディングだった様に見えた。