積算6060km 都市部や駐車場での取り回し
text:Rachel Burgess(レイチェル・バージェス)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
短距離の外出で、このシティ・クロスオーバーの長所を実感した。
新型コロナの流行の中で、長期テスト車の日産ジュークは、ほとんど自宅前に停まったまま。残念ながら。それでも、短い距離を2度ほど運転できた。
1カ所目は、スーパーマーケット。1カ月ほど自宅待機していたものの、デリバリーサービスだけでは充分なものは得られない。より切実に悩んでいた人たちと一緒に、土曜日の朝、勇気を出してスーパーパーケットへジュークで向かったわけ。
久しぶりに運転したジューク。クルマを運転できたことに、とてつもない満足感があった。ドライブを本気で楽しむなら、ほかのモデルの方が良いとは思うけれど、本質的には変わりない。
ジュークは都市部を走るのにピッタリ。混沌としたスーパーマーケットの駐車場での取り回しも、すこぶる良好だった。
2度目の外出は、少し珍しい、1度目と逆の内容。
ある日、自宅の玄関先に、美味しそうな果物や野菜の詰まった箱が届いていた。わたしは注文した記憶がなく、届け先を間違ったようだ。
納品書に記されていた場所へメッセージを送り、追跡してみた。すると本当の注文者も、荷物を受け取っていることがわかった。
わたしは、このまま頂戴するのは少し貪欲に感じ、SNSを通じて困っている人へ配ることにした。筆者が住むロンドン郊外のトゥイッケナムの町には、コーディネーターが必要な人へ商品を分配する、素晴らしいシェアシステムが生まれている。
野菜と果物をリアシートに乗せて
しばらくすると、体調不良で自宅を出かけられない女性とつながった。その野菜の箱をジュークに乗せて、届けることになった。ジュークの荷室は個人的な荷物で一時的にいっぱいだったから、リアシートに箱を載せた。
路面はツギハギだらけで、スピードバンプと呼ばれる速度抑制用のコブも多い。それでも、リアシートの果物を傷ませることなく、無事に届けられた。ジュークの優れた乗り心地を示しているといえるだろう。
積算6060km 初代の販売台数を超えられるか
英国では成功と呼べる人気を得ている、新しい日産ジューク。だが、一回り大きいSUVの日産キャシュカイには、販売台数で届いていない様子。
現行モデルはだいぶ古くなっているが、日産キャシュカイはここ数年、英国のベストセラー・トップ10にランクインしている。一方のジュークは、今のところランクインしていない。
欧州で最も多くを売った2013年には、10万台を超えるジュークがオーナーへと渡っている。2代目へと入れ替わった2019年は、その半分以下となっているようだ。
欧州でもコンパクトSUV人気は高く、ジュークの競合モデルも多い。今後、2代目が初代に迫る販売台数を稼ぐことはできるだろうか。
一方でルノー・キャプチャーは、2019年に22万2540台を欧州で販売している。クルマの内容を考えると、確かにキャプチャーの人気もうなずける。
テストデータ
テスト車について
モデル名:日産ジューク・テクナ1.0 DIG-T 117(英国仕様)
新車価格:2万2495ポンド(303万円)
テスト車の価格:2万3640ポンド(319万円)
テストの記録
燃費:13.4km/L
故障:なし
出費:なし
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みんなのコメント
C-HRがそこそこ売れるのならば、新型JUKEも売れますけど?
何故?キックス一辺倒なんですかね?しかも最初は4WDの設定すら無いという暴挙。
そりゃ都会やら平穏な地域ならいらないだろうが、田舎や豪雪地域は4WDは必須です。
需要というものをどんだけ軽視してんだか…