メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1第15戦バーレーンGPの予選でチームメイトのルイス・ハミルトンに次ぐ、2番グリッドを獲得。ハミルトンとの差は0.289秒だったが、ボッタスはギャップの大きさに驚いたようだ。
メルセデスは金曜日のフリー走行に持ち込まれた2021年仕様のタイヤのデータ収集に時間を割いたため、金曜日にセットアップ作業を行なわないという異例のプログラムを組んでいたという。
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ボッタスはこれにより、メルセデスの「今週末のパフォーマンスは妥協を強いられている」と説明。予選後の記者会見では「ルイスと全く異なるセットアップになってしまった」と語った。
「セットアップが明日の決勝で違いを生むかどうか見てみよう。でも、彼(ハミルトン)は良い週末を過ごすことが出来ている」
「スピードはあるけど、まだまとまっていないという感覚がずっとあった。最後はうまくいったように感じたけど、明らかにそれだけでは不十分だった」
ボッタスは、メルセデスのふたりのマシンセットアップが異なることは全く珍しいことではないと話した。
「セットアップがほぼ同じこともあれば、違うこともある。そういうものだよ」
ボッタスは予選の最終アタックでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を上回り、フロントロウを確保した。彼は会心のアタックが出来たと感じたものの、ハミルトンとのギャップが大きかったことに驚いたという。
「Q3の最後は本当に良かった。それ以上は本当にないように感じたんだ」
「それがコントロールラインを越えた時の感覚だった。だから僕は(自分のアタックに)満足しているけど、明らかにポールポジションには十分ではなかった。ハミルトンとのギャップを見た時はかなり驚いたよ」
金曜日にセットアップ作業を行なわなかったことで、予選前のアプローチがどのように変わったのか訊くと、ボッタスはmotorsport.comに次のように説明した。
「セットアップ作業の時間が失われたのは間違いないけど、それは何も新しいことじゃない」
「金曜日に雨が降っていたこともあったし、1回しかプラクティスがなかった週末もあった」
「今週末これまでのところを振り返ってみると、あと1セッションあれば何か違うことを試していたかもしれない。でもそれはそれだよ」
「(自分のセットアップが)レースで良いものであることを願うばかりだ」
一方のハミルトンは、2021年仕様のタイヤに焦点を当てたことによる、セットアップの妥協はそれほど大きくないと感じているが、この決断の影響でレッドブルと比べてレースペースがどうなのか、分からないままになっていると語った。
「ミディアムタイヤやハードを使ったロングランをしていないので、決勝がどうなるか興味深いね」
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