英製スポーツの魅力と圧倒的な動力性能を融合
ハイエンドなスポーツクーペが欲しい。でも、ポルシェ911は少し定番すぎる。そうお感じなら、少し前のブリティッシュはいかがだろう。「これほど笑顔になれるスーパースポーツは、他に思い浮かびません」。当時のAUTOCARは、仕上がりを絶賛した。
【画像】現実味を増した4代目 アストン マーティンV8ヴァンテージ ビッグマイチェン後の勇姿も 全102枚
2018年に登場した4代目アストン マーティン V8ヴァンテージは、古き良き英製スポーツの魅力と、圧倒的な動力性能を融合。当時の同クラスで、最良の選択肢といえた。
新車でお考えなら、値落ちを憂慮されるかもしれない。だが中古車なら、好ましい条件になる。英国市場を調べれば、6万5000ポンド(約1268万円)で状態の悪くない1台が見つかる。多くの読者にとって、身近な価格帯ではないとしても。
フロントに載るのは、メルセデスAMG由来のツインターボV8エンジン。アストン マーティンによるチューニングを経て、510psと69.6kg-mを発揮し、ブランドらしい個性も得ている。0-100km/h加速は、3.7秒で処理する。
同時期のマクラーレン540やアウディR8と乗り比べれば、驚異的な速さに唸るはず。低速域でゆったり流している時でも、エンジンが放つ迫力は他に例がないほど。そのドラマチックさに、強く惹き込まれるはず。
普段使いが難しいわけではない。丁寧に運転すれば、サウンドも控え目で、高速道路での燃費は9.0km/Lに届く。エコとはいえないまでも、頻繁にサービスエリアへ立ち寄る必要はない。
スーパースポーツの割に乗り心地も良好
V8ヴァンテージは8速ATが主流だったが、1速が横に飛び出たドッグレッグパターンの7速MTも指定できた。流通量は多くなく、執筆時の英国で売られていたのは2台のみ。価格もお高めだ。
アダプティブダンパーが標準で、スーパースポーツの割に乗り心地は良好。長距離を一気に駆け抜ける、上質なグランドツアラーとしての能力も高い。
ステアリングはダイレクトで、姿勢制御は引き締まり、ワインディングでの身のこなしも秀抜。コーナリングは鋭く、トラック(サーキット)・モードも備わり、コース上では遺憾なくその能力を発揮できる。この二面性も大きな魅力だ。
2021年には、アストン マーティンのF1復帰を記念した、F1エディションが追加されている。ハードな足回りに535psの最高出力、専用設定のトランスミッションとエアロキットで、サーキットとの親和性を一層高めている。
インテリアも強みの1つ。素材は上質で、実際に押せるハードスイッチは当時らしくふんだんにあり、小物入れも充実。低い運転姿勢もやる気を誘う。
ダッシュボード中央には、ロータリーダイヤル付きの8.0インチ・モニター。スマートフォンとのミラーリングには対応しないが、専門ショップへ持ち込めば、最新のタッチモニター・システムへアップグレードできる。
当時の市販車で、最も楽しい運転体験を叶えていたV8ヴァンテージ。今では、ずっと現実的な予算で狙うことができる。少し古い装備など、きっと目をつぶれるはず。
新車時代のAUTOCARの評価は?
スーパースポーツ・カテゴリーの、幅広い領域をカバーする能力を得たヴァンテージ。普段使いも可能で、ミドシップ・レイアウトのライバルより安楽・快適に、思い切り運転を楽しめる。
パフォーマンスは、スーパーカー級。サーキットでの操縦性も素晴らしい。公道の速度域でも、特徴的で充足度の高い運転体験へ興じれる。(2018年5月23日)
オーナーの意見を聞いてみる
イアン・スレーター氏
「2021年に、走行距離1万3000kmのヴァンテージを購入しました。以来4万kmほど走っています。社外品のバックカメラと、アップル・カープレイ対応のインフォテインメント・システムをインストールしました。今では必須ですよね」
「2019年式ですが、これまで2回、レッカー車のお世話になっています。1度目はエアバックのエラーで、2度目はセンサーの不調。どちらも、保証期間内に修理できています。出費はタイヤとバッテリーの交換と、レザーシートの補修くらいですね」
「近日中に、大きめのメンテナンスを計画しています。予定の予算は1500ポンド(約29万円)ほど。ヴァンテージの代わりになるようなモデルは、思い浮かびません。速くて快適で、運転するたびに特別な体験を味わえますよ」
購入時に気をつけたいポイント
エンジン
点火コイルパック内に雨水が侵入し、不調になるケースが多いようだ。メーターパネルにエンジン・マネージメントの警告灯が灯る。保証期間内なら無償交換の対象となる。
ソフトウエア
8速ATはZF社製だが、滑らかに変速するか確かめたい。シフトダウンでもたつく場合は、ソフトウエアのエラーを抱えている場合がある。
ドライブトレイン
高速道路を巡航中に、キーキーと鳴くようなノイズが後方から聞こえる場合は、電子リミテッドスリップ・デフが原因のことが多い。保証期間内なら、無償で交換してくれることが殆ど。
タイヤ
標準装備のタイヤは、ピレリPゼロ。高いタイヤだから、残り溝はチェックポイントの1つ。ミシュラン・パイロットスポーツ5へ交換するオーナーもいるが、安くはない。
ボディとホイール
フロントのスプリッターや、リアのディフューザーに傷がないか確かめたい。ダイヤモンドカットのアルミホイールは、安く修理することが難しい。
インテリア
インフォテインメント・システムは、メルセデス・ベンツ社製。不具合は少なくなく、入力に反応しないことがままある。アップデートの履歴も確かめたい。カーナビやブルートゥースの不調にも要注意。
知っておくべきこと
V8ヴァンテージの年間の維持費は、600ポンド(約11万円)から1000ポンド(約20万円)程度を見ておきたい。クーペの他に、コンバーチブルのロードスターも存在する。速さでは若干劣るが、V8エンジンのサウンドを直接浴びれ、魅力度は同等に高い。
2022年にはV12ヴァンテージが登場。V型12気筒のツインターボで、最高出力は700ps。サーキットのストレートで威力を発揮するものの、大きなエンジンは操縦性のバランスを若干乱している。
限定仕様としては、007エディションとV12スピードスターが設定されている。いずれもかなりの高額だ。
英国ではいくら払うべき?
6万ポンド(約1170万円)~6万9999ポンド(約1364万円)
走行距離が3万kmから6万km程度の、前期型のV8ヴァンテージが英国では売られている価格帯。全般的にオーナー歴が少なく、状態は悪くない。
7万ポンド(約1365万円)~7万9999ポンド(約1559万円)
走行距離が短い、アストン マーティン正規ディーラーで整備を受けてきたV8ヴァンテージが見つかる価格帯。ワンオーナー車も出てくる。
8万ポンド(約1560万円)~9万9999ポンド(約1949万円)
新車に近いV8ヴァンテージを英国では探せる価格帯。フェイスリフト後のモデルも多い。ロードスターも選択肢に入ってくる。
10万ポンド(約1950万円)以上
走行距離の短い特別仕様などは、この価格帯から。F1エディションも含まれる。
英国で掘り出し物を発見
アストン マーティン V8ヴァンテージ(英国仕様) 登録:2018年 走行距離:1万4500km 価格:7万3995ポンド(約1443万円)
ハイパー・レッドの塗装が眩しい、ワンオーナー車の2018年式。当時で2万3000ポンド相当のオプションが載っている。正規ディーラーでメンテナンスを受け続けてきた、好条件の1台といえる。
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