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トヨタ アクアは画期的だった。燃費40km/Lのハイブリッドながら、ICE車のような自然さもあった【10年ひと昔の新車】

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トヨタ アクアは画期的だった。燃費40km/Lのハイブリッドながら、ICE車のような自然さもあった【10年ひと昔の新車】

2011年12月、トヨタから小型軽量なハイブリッドシステムを搭載する「アクア」が登場した。プリウスよりもコンパクトなボディで、JC08モード走行燃費で35.4km/Lを実現、価格も抑えられた画期的なコンパクトカーの誕生だった。2012年1月に行われた国内試乗会の模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2012年3月号より)

プリウスよりも小型かつ低価格であるコンパクトカー
コンパクトクラスのハイブリッドカーとして、昨年(2011年)末の12月26日に発売が開始されたアクア。月販目標台数は1万2000台と発表され、その製造は全量がトヨタグループの関東自動車工業岩手工場で生産される。ラテン語で「水」を意味するアクアというモデル名は、水のように自由な広がりを持つことで、従来のハイブリッドカーのイメージにとらわれることなく、より多くのお客様に楽しんでいただけることを願って命名したという。

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トヨタは1995年の東京モーターショーでプリウスのプロトタイプを発表し、そして1997年から世界初の量産ハイブリッドカーである初代プリウスの販売を開始した。つまり量産型ハイブリッドカーに関して、すでにあらゆる面で17年もの経験を積んでいるわけでその豊富なノウハウは他の自動車メーカーが一朝一夕に追いつけるものではない。それだけに、プリウスよりも小型かつ低価格であるコンパクトカー市場に向けて投入されたアクアへの期待と興味は高かった。

アクアのモデルラインナップは、L(169万円)/S(179万円)/G(185万円)という3種類。パワートレーンはすべて共通で、最新の1.5Lハイブリッドシステム(THS II)を搭載して、JC08モード走行35.4km/Lを達成している。ちなみに10・15モード走行燃費は、14インチタイヤを装着して装備品を割り切った車重1050kgの「L」が40.0km/L、車重1080kgの「S」と「G」で37.0km/Lを実現している。

またアクアは、コンパクトモデルらしく標準モデルの装備類を基本的なものに抑えたのも特徴のひとつである。

スマートエントリーパッケージ、LEDヘッドランプパッケージ、ツーリングパッケージ(195/50R16タイヤ&アルミホイール、大型リアルーフスポイラー、ヘッドランプスモークエクステンション、専用サスペンション、専用ステアリングアシスト特性)、オーディオパッケージなど合計7種類が用意されたパッケージオプションと他のメーカーオプション、ディーラーオプションを組み合わせて、希望する仕様に仕上げて欲しいというスタンスなのだ。

気分良く走れるだけでなく好みに応じて仕立てられる
試乗したのは、主流グレードとなるS。アルミホイール(4万7250円)/LEDヘッドランプパッケージ(11万5500円)/運転席・助手席シートヒーター 排気熱回収器(2万1000円)/前席SRSサイドエアバッグ&前後席SRSカーテンシールドエアバッグ(4万2000円)などのメーカーオプションと、ディーラーオプションのナビゲーションシステムが装着されている。

ヘッドライトまわりを含めたフロントデザインは、間もなくデビューする新型モデルの「86」とどことなく似ている印象を受けるが、全体のスタイリングは小粋で好ましい。驚くほどフロントウインドウとAピラーはスラントしているが、室内は想像よりはるかにゆったりとしている。前席に大の男が2人で乗っても、隣が気にならない。

ダッシュボードのデザインもユニークだ。運転席側と助手席側のそれぞれを互いにオーバーラップさせることでワイド感を強調する効果を狙ったものだというが違和感は覚えなかった。質感は、コンパクトモデルらしいものだ。

運転席からの見晴らしも良く、着座感もいいことに気分を良くして走り出すと、ここでもちょっと驚かされた。走り味がハイブリッドカーっぽくないのだ。小さなプリウスみたいな走行感覚かと予想していたのだが、これがだいぶ異なる。もちろん、モーターの音もするし、EVモード走行もできる。

それでも普通に走っていると、ガソリンエンジン車のような、ある意味では「自然な」感触を覚えるのだ。ブレーキの操作性も、違和感がほとんどない。これは、サスペンションやハンドル操作の味付けについても同様だった。ハイブリッドカーに乗ったことがなかったユーザーでも、さほど特別さを意識せずに馴染めるのではないだろうか。

アクアに乗ると、ハイブリッドカーという価値感を、普遍的な、そして身近なものとしても表現したいというトヨタの狙いがよくわかる。それは車両価格においても表現されているし、コンパクトカーらしい割り切り方も含めて、クルマの仕上がりぶりには納得させられるものがあった。

アクアの受注状況は非常に好調だという。やはりユーザーはわかるのだ。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)

トヨタ アクア S 主要諸元
●全長×全幅×全高:3995×1695×1445mm
●ホイールベース:2550mm 
●車両重量:1080kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●排気量:1496cc
●最高出力:54kW(74ps)/4800rpm 
●最大トルク:111Nm(11.3kgm)/3600-4400rpm
●モーター最高出力:45kW(61ps)
●モーター最大トルク:169Nm(17.2kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速
●駆動方式:FF
●10・15モード燃費:37.0 km/L
●車両価格(税込):179万円(2012年当時)

[ アルバム : トヨタ アクア はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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みんなのコメント

19件
  • fut********
    また4m未満の全長に戻して欲しい
  • jun********
    何よりガソリン車との燃費の差は大きく、中古でも買いやすい価格になってきた。プリウスにはかなり劣るがリセールバリューも高い。なんだかんだ同時期の他社より堅牢で壊れづらい。日々の走行距離が多い自分には本当にありがたい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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