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まさに「新境地」を切り開く!欧州向けトヨタ・ランドクルーザーにディーゼル×MHEVを新設定

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まさに「新境地」を切り開く!欧州向けトヨタ・ランドクルーザーにディーゼル×MHEVを新設定

欧州トヨタは2025年6月23日、ランドクルーザー(日本仕様:250)にディーゼルユニットにマイルドハイブリッドを採用した「ランドクルーザー ハイブリッド48V」を発売することを発表した。

伝統と革新が融合したランドクルーザーが新たなステージに踏み出す
世界中の悪路を制覇してきたトヨタのSUV、ランドクルーザーも電動化の波に乗り始めた。北米向け250には2.4L ターボに電気モーターを組み合わせたi-FORCE MAX ハイブリッドを展開、先だっては中東向けの300シリーズにもV6ガソリンハイブリッドユニットが搭載された。

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今回、欧州で発表された「ランドクルーザー ハイブリッド48V」は、その伝説的なオフロード性能はそのままに、オンロードでの快適性も飛躍的に向上させるマイルドハイブリッドシステムを搭載。本格オフローダーとしては、ハイラックスに続いての展開となる。

まさしく「質実剛健」という言葉を体現してきた最強SUVが、新たなステージへと踏み出す。

欧州では2024年末に発売が始まったされたランドクルーザーは、その開発思想自体がこれまでの歩みと未来への挑戦を象徴している。

トヨタが誇る「品質、耐久性、信頼性」という三位一体の強固な基盤の上に、最新のテクノロジーと、伝統を重んじつつも現代的な感性を取り入れたデザインが融合した。

新開発の「トヨタニューグローバルアーキテクチャー(TNGA)ボディオンフレームプラットフォーム」は、どんなに過酷な道でも揺るがない強靭さを与える一方で、都市部での走行でも落ち着いた乗り心地を提供する。

ランドクルーザー ハイブリッド48Vの心臓部となるのが、今回導入されるハイブリッド48Vシステムだ。

既存の2.8L 直4ディーゼルターボエンジンと8速ダイレクトシフトオートマチックトランスミッションに、新たに電動モータージェネレーター、リチウムイオンハイブリッドバッテリー、そしてDC-DCパワーコンバーターが加わる。

これらの電動コンポーネントは、ランドクルーザーが要求されるタフな環境下でも一切性能が低下しないよう、その設計に徹底的にこだわっている。

特筆すべきは、700mmという驚異的な水深走行能力が、電動化によっても全く損なわれない点だ。このシステムは、エンジンストップ&スタート時の静粛性とスムーズさ、そして発進時からの力強くリニアな加速を約束する。

トヨタが追求する使い勝手のいいマイルドハイブリッドとは
トヨタの48Vマイルドハイブリッドシステムは、「いかに既存のシステムにスマートに組み込むか」という点が重視されて開発された。

フルハイブリッドシステムに比べてコンパクトなため、大がかりな設計変更を伴わずに既存のパワートレーンへ容易に統合できるのが大きな利点だ。この柔軟性こそが、新型ハイラックスへの展開も可能にした理由である。

ランドクルーザーに搭載されるハイブリッド48Vシステムは、既存の2.8L 直4ディーゼルターボエンジンをベースに、従来のオルタネーターに代わる電動モータージェネレーター、48Vリチウムイオンバッテリー、そしてエネルギーの流れを制御するDC-DCコンバーターという3つの主要な新コンポーネントで構成される。

このシステムは、極限的な環境下での走行性能に一切妥協がない。例えば、モータージェネレーターはエンジンブロックの高い位置に配置され、車両が時速を落としながら最大700mmの水深を走行しても影響を受けないよう設計されている。

電動モータージェネレーターはエンジンによって駆動され、リチウムイオンバッテリーを充電する。

アクセルオフ時やブレーキング時にエネルギーを回生し、それをエンジンストップスタート機能や加速アシストに活用することで、無駄をなくし、効率を最大限に高める。さらに、自然でスムーズな減速感を生み出し、運転のしやすさにも貢献する。

オンロードでは発進・加速・減速が驚くほどスムーズでリニアになり、より落ち着いた快適なドライブフィールを提供。荒れたオフロードでは、モータージェネレーターがランドクルーザーの障害物走破能力をさらに底上げする。

このハイブリッド48Vシステムは、エンジンストップ&スタート時の静粛性と応答性を向上させ、ショックを最小限に抑えることで、特に渋滞時などでの運転をより快適にする。

モータージェネレーターが常に接続されているため、停止後のエンジン再始動が迅速で、高回転域からの再始動も可能だ。

48Vリチウムイオンハイブリッドバッテリーは、13個のセルと4.3Ahの容量を持ち、わずか7.6kgと軽量だ。フル充電時には、発進時に最大12kWの追加出力と65Nmのトルクをパワートレインに供給できる。

欧州市場ではすべてのランドクルーザーにこのハイブリッド48Vシステムが搭載される予定だ。各国の市場ではまもなく注文受付が開始され、2025年末にはデリバリーが始まる見込み。なお、日本での発売については言及されておらず、現時点では未定だ。

[ アルバム : トヨタ・ランドクルーザー250にディーゼル×MHEVを新設定 はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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みんなのコメント

11件
  • eid********
    日本では納車の目処が立たず、エンジンは使い古しの2.7ガソリンとディーゼルのみ。
    海外向けには300のハイブリッドも有り大盤振る舞いですねトヨタさん。
  • ka-zu.e
    >特筆すべきは、700mmという驚異的な水深走行能力

    最大渡河水深700mmはこのクラスでは普通やろ!
    欧州車にはマイルドハイブリッド車やPHEVで900mm。
    高性能バージョンでは1000mmの車種まである。
    このクラスの一般的な性能を特筆すべき走行性能って提灯記事にもほどがある・・・
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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