F1第21戦サウジアラビアGPは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝。ファステストラップポイントの1点もハミルトンが獲得し、最終戦アブダビGPにはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と同ポイントで向かうことになった。
ファステストラップによる1ポイントは、ハミルトンにとっては同点に持ち込む上で非常に重要なモノとなった。ただチーム側としては、当時ハミルトン車のフロントウイングが損傷してしまっていたため、リスクを鑑みてファステストラップを取りに行かない可能性を考えていたようだ。
ハミルトンは赤旗によるリスタート時にエステバン・オコン(アルピーヌ)と接触、そしてフェルスタッペンとのバトル中にも接触があり、フロントウイングを損傷。右側の翼端板に大きなダメージを負ってしまった。
この損傷はダウンフォース低下の影響をもたらしており、チームもその影響を注視していた。トラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、1周あたり0.4秒近い影響があったと語っている。
「エステバンとの交錯の後、恐らく我々は0.1~0.2秒を失い始めていた」
「路面にぶつかったように見えたが、幸運だった。少しタイムは失ってしまったが、それ以上のダメージは無かったからね」
「しかしマックスとの接触の後、片側の翼端板を完全に失ってしまった。パフォーマンス的には、0.4秒近くの影響があった」
ウイングが破損した状態でさらにハードにプッシュすることは、ダメージをより高めたり、クラッシュしてしまうリスクがあったが、ハミルトンはファステストラップと勝利を狙ってプッシュ。結果的には両方を持ち帰った。
ショブリンはハミルトンがプッシュすることを選んだ件について、恐らくフロントウイング破損によりどの程度影響を受けているかを把握していなかったからではないかと語っている。
「彼には非常に強い意志がある」と、ショブリンは言う。
「それと同時に、我々にはふたつの考えがあった」
「我々は他のドライバーがタイヤに苦しんでいる姿を確認していた。しかしウイングがああいう状況になっていたため、そのまま最後まで問題が起きない保証もないと見ていた」
「難しい決断に迫られていた。ルイスもそれ(ファステストラップを獲ること)でポイントの面で並ぶとことは知っていた。獲りに行くのか、それとも安全に行くのかという選択だ」
「最終的に、ルイスは(ファステストラップを狙う)決断を下した。その決定は彼が実際にフロントウイングの状態を見ることができないという点に助けられたのかもしれない。彼が我々のように映像を見ていたら、もっと安全な考えを採ったかもしれない」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?