マクラーレンが今季初めて表彰台を逃すことになったF1第10戦カナダGP。4位でフィニッシュしたオスカー・ピアストリは、決勝ではチームの強みを見せられなかったと振り返った。
今季のタイトル争いをリードするマクラーレン勢は、カナダで初日からグリップに苦戦するなど、いつもの優位性を見せることができずにいた。予選でもピアストリが3番手、ランド・ノリスが7番手と、イマイチピリッとしない順位に終わった。
■どんな時でも冷静沈着! チャンピオン候補ピアストリが持つ一味違う”強み”
マクラーレンは決勝レースにおいて、特にモントリオールのようなリヤに負担のかかるサーキットでタイヤの消耗を抑えられるという強みを持っている。しかしピアストリは序盤にメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリに抜かれて以降ほとんど追い上げられず、終盤にはチームメイトのノリスに迫られた末に接触……ピアストリはなんとか生き残ったものの、ノリスはリタイアを強いられた。
ピアストリは70周で争われたレースの周回数がもっと長ければ、自分たちの強みを見せられたのではないかと語った。
「僕たちはミディアムでの第1スティントではペースが良くなかった」
「周りのマシンがデグラデーション(タイヤの性能劣化)で苦しみ始めてからは僕たちの強みが出てきたと思う。でも残念ながら、100周くらい必要だったね。アドバンテージを活かすには、70周ではダメだった」
「ところどころ速かったけど、それ以外の部分では足りなかった。結局、トラック上で抜いていくには十分な優位性がなかった。ちょっと悔しいレースだったね」
カナダGPの舞台であるジル・ビルヌーブ・サーキットは、今季のマクラーレンと相性が良いコースだと思われていたが、より詳細に見ていくと路面が滑らかで気温も若干低かったため、マクラーレンの強みがあまり活かされず、一方でメルセデスやレッドブルの弱点があまり露見しなかった。
マクラーレンのチーム代表であるアンドレア・ステラは予選後、直線をシケインとペアピンで繋いだようなサーキットレイアウトであるため、MCL39が得意とする中速セクションが不足していたと指摘していた。
「このサーキットが少し難しかったのは、低速コーナーが多いのは確かにそうなのだが、実際にはブレーキングとトラクションが重要になるという点だ。
「中速コーナーはそれほど多くない。ブレーキを踏んでいるかアクセルを踏んでいるか、という時間が大半で、そのどちらにおいても少し苦戦していたと言える」
「チームはFP1からの改善において素晴らしい仕事をした。セットアップをいくつも試し、その一部はうまくいって予選セットのベースラインとなり、ポールポジションを争えるところまで持ってこれた」
「先ほど言ったようにコーナリングという点では低速域になってくるのだが、ブレーキとトラクションが重要で、特に縁石やバンプがある中で低速からのトラクション性能がうまく出せなかった」
ピアストリ自身は、今回のレース結果が今後に繋がる悪い兆候とは考えていないが、その一方でレッドブルがバランスの問題を解決し始め、メルセデスがオーバーヒート対策で新しいサスペンションを導入するなど、ライバルが進化を遂げていることも冷静に受け止めている。
「チームとしても難しい週末だったと自覚しているし、もっと強くならないといけない。改善の余地はたくさんあって、今回の結果に満足しているわけじゃない」とピアストリは言う。
「ただメルセデスは去年もこのコースで速かったし、今年の結果はむしろ去年出すべきだった結果とも言える。だから何とも言えない。まだ長期的にはマクラーレンが強いと信じているよ」
次戦オーストリアGPの舞台であるレッドブルリンクは、カナダ同様に低速コースがありつつ、コース後半は急勾配の中高速セクションもある。このレースは、マクラーレンの不調が一時的なものなのかを判断する手がかりとなるだろう。
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