アルファ・ロメオ初のコンパクトSUVである新型「ジュニア」が、ついに日本に上陸した!『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが、試乗記を綴る。
新型アルファ・ロメオ ジュニアの特徴
1.インテリア2.パワートレイン3.価格&まとめ1.インテリア
試乗した新型アルファ・ロメオ ジュニアは「イブリダ プレミアム」と呼ぶ、上級グレードだ。もっとも、新型アルファ・ロメオ ジュニアはイブリダ プレミアムと、ベースグレード「イブリダ コア」の2グレードしかない。
加えて、今なら新型アルファ・ロメオ ジュニアのローンチを記念した限定車 「イブリダ スペチアーレ」も用意。アルファ ロメオの象徴である「スクデット」(盾グリル)が、BEVモデル同様にプログレッソ・デザインとなるほか、サンルーフ、マットブラック&レッドインサートボディキット、レザー&アルカンターラステアリングホイール、サベルト製スポーツシート、アルカンターラインテリア加飾、セミオートパーキングアシストなどが備わる。
新型アルファ・ロメオ ジュニアのインテリアは、ドライバー中心のコクピットを実現。インパネはレーシングカーのように計器類を奥まった位置に配置し、モータースポーツのDNAと高い視認性を両立するテレスコープデザインを採用した。センターには10.25インチのタッチスクリーンを設置する。
ただし、新型アルファ・ロメオ ジュニアのさまざまなスイッチ類が、同じStellantisグループに属するプジョーやシトロエンなどと共通デザインなのは気になる。それらが比較的目立つ位置に配されているため、余計に目につく。
個人的に、「いいなぁ」と、思った、新型アルファ・ロメオ ジュニアの装備はエアコンの風量調整スイッチ。インパネ左右のエアコン吹き出し口に配されたスイッチには、アルファ・ロメオのビショーネ(蛇)があしらわれ、かつ光る。こうした“小技”が、プレミアムブランドのクルマらしい。
新型アルファ・ロメオ ジュニアはコンパクトだが、荷室容量は415Lを確保。しかも、荷物で手がふさがっていてもバックドアを簡単に開閉できるハンズフリー電動テールゲートも備えるので便利だ。
新型アルファ・ロメオ ジュニアの利便性を高める装備とし、キーを取り出さなくても車に近づくだけでロックが解除され、離れると自動で施錠されるプロキシミティアクセス機能も採用する。
2.パワートレイン
新型アルファ・ロメオ ジュニアの内燃機関モデルが搭載するパワートレインは、ガソリンエンジン+モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドだ。
システムは、1.2リッター直列3気筒DOHCターボチャージャー付エンジン、総出力21kWのEモーターを内蔵した新開発デュアルクラッチトランスミッション(eDCT)、48Vバッテリーで構成される。
エンジンには熱効率を高めるミラーサイクル方式を採用。さらに、可変ジオメトリーターボにより、低回転から高回転までフラットなトルク特性を実現するまた、バルブトレインの改良によりエンジンの耐久性も向上したという。システム全体の最高出力は145psだ。
新型アルファ・ロメオ ジュニアの走り出しは極めて静か。それもそのはずで、エンジンがオフ。資料によれば、発進時や渋滞時など、ストップ&ゴーを繰り返すシーンでは、Eモーターのみでの走行可能という。
Stellantisグループに属するフィアットの新モデル「600ハイブリッド」も、マイルドハイブリッドとは思えぬほど電動走行シーンが多かった。Stellantisグループの電動化技術が進んでいる証拠だ。
新型アルファ・ロメオ ジュニアのハンドリングは、アルファ・ロメオらしくクイックではあるものの、ステルヴィオのような過激な印象はなく、ほどよくスポーティ。それもそのはずでステアリングギヤ比は14:1だ。
新型アルファ・ロメオ ジュニアはスポーティな味つけゆえ、乗り心地はやや硬い。アルファ・ロメオらしい乗り心地と思えば、なんら問題なし。
新型アルファ・ロメオ ジュニアのエンジン+モーターは、穏やか。刺激的ではない。誰もが難なく接することが出来るのは美点だ。刺激はやや薄いものの、モーターの力が加わることで発進&加速は意外なほどパワフル。俊敏なハンドリングと相俟って、都市部の移動は軽快だ。
コンパクトなサイズは、特に都市部だと扱いやすい。東京都内の狭い駐車スペースも、楽勝だった。ちなみに新型アルファ・ロメオ ジュニアは全車、360度パーキングセンサーと180度リヤカメラは標準装備だ。
3.価格&まとめ
新型アルファ・ロメオ ジュニアの価格は¥4,200,000から。消費税を除くと実質300万円台!
ベーシックな新型アルファ・ロメオ ジュニア イブリダ コアでも、LEDマトリクスヘッドライトをはじめ、17インチアルミホイール、10.25インチタッチスクリーンナビゲーション、Connectシステム、ファブリックシート(運転席シートヒーター付)、8色のカラーが選択可能なアンビエントライトなどを標準装備。
試乗車の新型アルファ・ロメオ ジュニア イブリダ プレミアムは¥4,680,000。ブラックルーフを備えた2トーンカラーを選べる他、グロスブラックボディキット、18インチアルミホイール、レザーステアリングホイール、ファブリック/テクノレザーシート(運転席シートヒーター、アクティブランバーサポート付)、アルミニウムキックプレートなどを装備。
昨今、輸入車の価格が急上昇する中、アルファ・ロメオが400万円台で購入出来るのは素晴らしい! Stellantisグループ内のパワートレインや技術を共有することでコストを抑えた賜物だ。
スイッチ類の共通デザインが気になる……と、記したが、価格を考えれば納得。独自のパーツを使うことで、価格アップするぐらいなら、今のままで良し!
新型アルファ・ロメオ ジュニアは、きわめてコストパーフォーマンスの高い輸入車だった。
▲次ページ:「イタ車の入門編」
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