2026年5月登場のトヨタ ランドクルーザーFJをはじめ、硬軟織り交ぜて揃ったランクルファミリー。ここではベストカー&ベストカーWebで日頃から多くのクルマを見てきている精鋭編集者たちが、ランクルファミリー4台を徹底評価する!!
※本稿は2026年8月のものです
【画像ギャラリー】ランクル4兄弟全員集合&圧巻の走行ショット大公開!(30枚)
文:ベストカー&ベストカーWeb編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2026年9月10日号
ランクルGメンが4モデルのランクルを評価
別記事にて、ランドクルーザー兄弟の「それぞれ」を理解したところで、本誌&Web編集部総勢10名による「ランクル兄弟寄ってたかって徹底評価」のスタート。
今回は比較車としてモノコックSUVのRAV4も同行。サイズの近いFJとの違いをより浮き彫りにすることができた。
十人十色の評価軸、クルマの好み、表現の仕方などで、ランクル兄弟各車の魅力と、イマイチだなと感じた部分を読み取っていただけたら幸いだ。
本誌編集長【イチオシ:ランクル70】
300が高性能なのはわかるけど、快適性のためか、タイヤの接地感はじめ、クルマがドライバーに渡す情報を選別しているような感じがあって、ちょっと気持ちが悪い。自分、Mなんで、そんなに甘やかしてくれないでいいです。
その点、250とか70は渡すべき情報は渡してくれるので信頼できる。70のハンドリングはやや時代を感じさせるけど、40年以上前にデビューしたクルマと考えれば、かなり頑張ってる。運転してて面白いのがイイ!
Web編集長【イチオシ:ランクル300】
これは乗る前からわかり切っていたことだが、ややもするとこの4車種の比較自体がちょっと難解だったように思う。「ビッグマック」が好きな人に人に「えびフィレオ」が美味しいよねと言っても、それは「ちょっと違うよね」ってなるだろう。
まさにランクルも同じで、乗り手と市場の要求にとことん寄り添ったモデルで、それぞれが個性的で異なる魅力を持つ。正解がまったくない。だからこそ編集部員の嗜好と評価を並行して読んでいただくと、参考になるはずだ。
本誌副編集長【イチオシ:ランクル250】
4台とも“ランクル”なんだけど、モノコックボディのシリーズもので感じる“金太郎飴”感は皆無でとにかく主張が強い!
なかでも個人的にドンズバだったのは250。300はさすがの高級感だけど、いろいろ“感じさせなさすぎる”点が気になった。
軽快なFJもクラシックな70も面白いけど点数のような感じで、やや気になる点が多かった。250は適度にダイレクト感のあるハンドリングで車両感覚も掴みやすく、長く乗るなら“コレ”と感じられた。
Web副編集長【イチオシ:ランクル300】
ランクル300の試乗後、やっぱりランクル300は別格だなあと溜息をつくほど素晴らしかった。3.5L、V6ツインターボのパワーフィールは圧巻だったし、乗り心地もラダーフレーム車とは思えないほど上質。
普段、同じGA-Fプラットフォームの250VXガソリン車に乗っているが、こちらはダイレクト感ビシバシのオフロード四駆。
それに対し、300はすべてにおいて懐が深く、どんな悪路を長距離走っても疲れない余裕があった。次の愛車は300かな。
本誌編集部員【イチオシ:ランクル70】
ランクル初体験が、4台同時試乗だなんてなんとも贅沢。
映像で見たり、本を読んで抱いていたイメージと一番近かったのは70。視認性もよく、ガシガシ使いたくなる気持ちが数分の試乗でよく理解できた。カスタムの幅も広いから、塩川パイセンのように自分色を追求しやすいのも利点。
300は素敵だけど、高級路線すぎて普段使いのハードルが高め。250はドアの取り付け具合がややチープなのが残念。FJはハンドルが重すぎた。
Web編集部【イチオシ:ランクル300】
顔は断然250派なんだけど、乗るとやっぱり300の圧勝。
そもそもフロントサイドのガラスの厚さからして違う。乗った瞬間から静かなのだった。もうじきなくなるであろうガソリンモデルのパワフルさも泣けちゃうレベル。
これが510万円から買えたデビュー当時は今思えば幸せだったんだなぁ。さすがはランクルのヒエラルキーの頂点300です!!
でも末っ子のFJも捨てがたい。扱いやすいサイズといいなぜだか乗ると安心しちゃうのが不思議。
Web編集部員【イチオシ:ランクルFJ】
舗装路だけの試乗だったので「モノコックのRAV4有利だろ」と思ったんだけど、結果としてそうはならなかった。
なんつうか、ランクル4台は濃い。ハンドルをぐいっと切ってタイヤをひと転がりさせるだけで楽しい。
その上で300はレクサス並みの極楽空間だし、250はオンとオフのバランス感覚に優れる。70は爪を隠した鷹みたいで威厳があり、FJはエンジンより速いシャシー性能が光った。
なかでもFJはベイビーランクルとして今後の活躍に期待したい!
本誌編集部員【イチオシ:ランクルFJ】
イチオシとしてFJを挙げたんだけど、じゃあ、それ以外のランクルファミリーは否定するのかって話じゃあない。あえてイチオシを決めるなら、コンパクトで取り回しがよくて、それでいて本格的なランドクルーザーらしい悪路走破性や操作性を味わえるFJが面白いな、という観点だ。
70の無骨で有無を言わさぬタフネスは言うまでもなく「ランクルらしさ」の塊だ。250のバランスのよさも捨てがたいし、300の上質さも大いに魅力的だ。
ベストカーWebブランドマネージャー【イチオシ:ランクル70】
300は圧倒的な静粛性と上質な乗り味で総合評価は文句なしの最高得点。一方で、もし「ラダーフレームを味わう」だとか「ランドクルーザーらしさ」という評価項目があったなら、最高得点は70だったかもしれない。
250はオンロードとオフロードの絶妙なバランスを備え、FJは扱いやすいサイズと軽快なシャシー性能が光る。
4台それぞれが異なる魅力を持ち、「ランドクルーザー」というブランドの懐の深さを改めて実感させてくれる試乗会だった。
本誌スタッフ【イチオシ:ランクル250】
総合優勝は250。まずは力強さを彷彿とさせるデザインがお気に入り。4台ともに後部座席を試乗したが、250はパワフルで登り坂でもエンジン音がまったく気にならず快適だった。「ならば300のほうがいいのでは」との意見も出るだろう。
ただ個人的に300はアルヴェルやレクサスのようなイメージが強く、“ランクルらしさ”で私は250を選んだのでした。なお、存在感抜群なのはFJ。コンパクトなのに他シリーズに劣らぬデザインは唯一無二だ。
【データで比較】3アングル&最低地上高ではFJが圧倒的優位
オフロード走行では「アプローチアングル」、「ランプブレークオーバーアングル」、「デパーチャーアングル」が非常に重要になる。
ホイールベースが2580mmと短いFJは、特にランプブレークオーバーアングルが30.0°と大きく、「腹を打つ」心配が圧倒的に少ない。
【データで比較】室内の広さ&快適性は「300」が優位だが……
後席居住性では300が圧倒的かと思いきや、フロアと座面の高さが小さく、やや姿勢が窮屈になる。座りやすさでは70が優勢。FJは前席に対し後席座面が高く、見下ろす視線。
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