■米国でも人気の40系「ランドクルーザー」
1960年から1984年まで生産されていた、トヨタ「ランドクルーザー」の40系(通称ヨンマル)は、日本はもちろん、北米においても人気が高く、販売台数も多い。
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当時のランドクルーザーは、モデルが多いことでも知られていた。ホイールベースを見ても、2285mmというショートの「40」、2430mmというミドルホイールベースの「43」、2650mmという長いホイールベースを持つ「45」、さらにはフレームを延長し2950mmのホイールベースとなった「45B」がある。
その上、ソフトトップやハードトップ、ピックアップやワゴンというボディが用意されていたことから、さまざまなユーザーがレジャーから業務用まで、用途に合わせてランドクルーザーを使っていた。人気のポイントとして、信頼性の高さがあったことも挙げられる。
●1981 トヨタ「FJ43 ランドクルーザー ハードトップ」
ランドクルーザーのなかでも人気車種のヨンマルは、いまでも現役車両が数多く見受けられる。とくに北米では、多くの専門業者が存在していて、整備や修理レストアをおこなっている。今回RMサザビーズオークションに登場したFJ43は、そういった専門店のひとつである「FJカンパニー」によってレストアされたものだ。
FJカンパニーは、アメリカ・フロリダ州を本拠とする、ランドクルーザー専門店だ。このFJ43のベース車両は1981年式なのだが、FJカンパニーではこの個体を完全に分解して再整備をおこなった。フレームからボディを外し、腐食している部分は完全に鈑金され、ボディはミディアムブルーに再塗装されている。ルーフをホワイトとすることで、陽光に映える鮮やかな2トーンとなった。
■レストモッドしたランクルに2000万円の価値
機能面では、エンジンとトランスミッションを換装。エンジンはランドクルーザー100系にも搭載されていた、1FZ-FE型4.5リッター直列6気筒を搭載している。このエンジンの最高出力は215ps、最大トルクは373Nmを発揮するため、およそ1500kgという車重を軽々と走らせることができる。これに5速マニュアルトランスミッションが組み合わされ、パワーステアリングも装備されているため、市街路はもちろん、高速道路のクルージングでも疲労度は小さい。
●1981 トヨタ「FJ43 ランドクルーザー ハードトップ」
ブレーキは、発売当時には4輪ドラム式が標準だったが、このクルマは当時オプション設定されていたのと同じフロントディスクブレーキを採用している。
ホイールサイズは15インチで、タイヤはBFグッドリッチのオールテレーンK02をセット。サスペンションは、オーストラリアのオールドマン・エミュー製ニトロチャージャーをセットしている。このサスペンションは、外側のケースが内部保護の役割も受け持つ複筒式で、ストローク量が多い。
そのほか、メーターはアナログとデジタルを融合し視認性に優れたFJカンパニーオリジナルに換えられており、オーディオはブルートゥース接続が可能なヘッドユニットを採用。スイッチ類こそ当時のままだが、エアコンは現代のものを装備しているため快適性は高い。さらにシートは耐候性に優れたビニールレザーを運転席と助手席だけではなく、3人ずつが座れるリアの対向式ベンチシートにも、表皮として採用している。
エクステリアではヘッドライトのLED化や、Warn社製の最大牽引力3630kgというM8274電動ウインチも装備。レストア完了後の走行距離は1900マイル(約3000km)でしかないことを考えると、高額での落札が予想されていたが、実際には17万9200ドル(邦貨換算約1960万円)という、驚愕のハンマープライスとなった。
しかし、北米でのヨンマル人気や、ほぼ新車を作り上げるのと変わらないほどのレストア作業のレベルの高さなどを考えれば、ある意味これは妥当な価格なのかもしれない。現在、ポルシェ「911」やクラシック「MINI」などをレストモッドするのが流行だが、この流れはクラシックなSUVにも波及しているのかもしれない。
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みんなのコメント
色々と乗り継いで来たが22年前に憧れの77を新車で買って今に至る。
古くなり錆も出ているが、結婚前に買ったので妻や子どもより付き合いが長く家族の一員と勝手に思っている。
軽も一台あるが77は出来る限り長く所有していたいと思ってるが何年維持していられるか?
自分が運転出来なくなったら大事にしてくれる人に譲りたいと思っている。
ランクルは永遠に不滅です。