ランボルギーニは、2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDプロクラスに参戦する計画を進めており、ランボルギーニ・モータースポーツの責任者であるジョルジオ・サンナによれば、複数のチームが話し合いに参加しているという。
2024年に向けたLMDhプログラムの最終調整も行っているイタリアのスーパーカーブランドは、短期的にはIMSAの2022年シーズンから開始される新しいクラスで、オール・ファクトリー(ワークス)ドライバーのラインアップのランボルギーニ・ウラカンGT3 Evoを走らせるリソースを集中させることができる。
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現在のところ、FFFレーシングチームやGRTグラッサー・レーシングチーム、K-PAXレーシングを含む複数のチームが来年のファクトリーサポートプログラムに向け、話し合いを行っていることが理解されている。
「目標は少なくとも1台のGTDプロカーを用意することだ」とサンナはSportscar365に語った。
「(正式アナウンスには)今はまだ少し早いが、アメリカのプログラムに興味を持っているすべてのチームと話し合っている」
「今年のIMSAのシーズンが終わるまでには決断を下すつもりだ」
FFFレーシングチームの代表であるアンドレア・カルダレッリは、チームはIMSAの新しいクラスについて協議していると語ったが、最終的にはメーカーが決定することになると述べた。
「昨年IMSAがそれを発表すると、我々はすぐにランボルギーニと話をした」とカルダレッリ。
「まずはランボルギーニが、誰がどの選手権で何を代表するかを決めなければならないと思う。必要であれば(IMSAに)行く準備はできている。僕たちは彼らからの連絡を持っているところだ」
「GTDプロはメーカーにとって非常に重要なチャンピオンシップになるだろう。なぜなら、これはメーカー選手権だからだ。それはとても重要なことだ」
「我々はランボルギーニにとってのベストを考えなければならない。だから、それが僕たちのチームになるのか、アメリカのチームになるのかは分からないが、ランボルギーニが選手権で勝つことが優先される」
■GRTはアメリカでのプログラムを強化する
ゴットフリート・グラッサーは、オーストリアを拠点とする彼のGRTグラッサー・レーシングチームが来年、GTDプロまたは従来のGTDクラスで2台体制を敷いてフルシーズン参戦を予定することから、自らのチームも争っていると述べた。
グラッサー氏によれば、ヨーロッパのフルタイムスタッフの約半分がアメリカに派遣され、増加するプログラムをサポートすることになるという。
チームは今年、フロリダ州ディアフィールド・ビーチにあるスターワークス・モータースポーツのワークショップと、デトロイトにあるランボルギーニの施設を利用している。
「我々はヨーロッパのチームから膨大な量(の人材や設備)をアメリカに持ち込み、同時に来年はヨーロッパで多くの新しいことを行う予定だ」とグラッサー氏。
「私はアメリカ市場では本当にポジティブな動きが見られるため、それは理にかなっていると思う。経済面では、とくにスポンサーシップについては来年はヨーロッパよりもアメリカの方がはるかに可能性があると考えている」
しかし、サンナはCOVID-19のパンデミックが続くなか、ヨーロッパのチームが物流面で困難に直面する可能性を指摘する。
「今日、私たちはあらゆる種類のプログラムについて話し合うことができるが、パンデミックやその他の問題で直面する可能性のおある潜在的なロジスティックな問題も考慮に入れる必要がある」と彼は述べた。
「シナリオはいつでもすぐに変わる可能性がある。私たちは時間をかけ、パンデミックの世界的な状況も踏まえながら今後2~3カ月以内にチームと合意し、プログラムの決定を下す予定だ」
カルダレッリは、FFFが近年デイトナ24時間レースへのエントリーを狙っていたことを明かしたが、最終的には中止されている。
「また、このような困難な時期に長期的なプロジェクトを行うことは難しい」とカルダレッリは言う。「なぜなら論理的に何が起こり得るか分からないからだ」
「我々はつねにランボルギーニと非常に親密な関係にあり、一緒にメーカーのチャンピオンシップに参加してきた。今後数カ月以内に方向性が分かると思うよ」
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