2015年から導入された、スーパーライセンスのポイントシステム。これにより、F1の参戦に必要なスーパーライセンスを取得するためには、下位カテゴリーに参戦して”スーパーライセンスポイント”を40ポイント以上取得することが義務づけられており、能力不足あるいは若すぎるドライバーがF1にデビューすることを防ぐ障壁として機能してきた。これは、2015年に当時17歳のマックス・フェルスタッペンが、トロロッソよりF1デビューすることが決まったことへの”反応”として、制定されたものである。
このシステムでは、前述のスーパーライセンスポイントの他に、18歳以上、ジュニアフォーミュラを2年以上戦った経験を有していることなどの条件も付けられた。
■FIA、2020年からフリー走行参加者にもスーパーライセンスポイント付与へ
2019年のF1最終戦アブダビGPを訪れたFIA会長のジャン・トッドは、FIA F2などF1より下のカテゴリーに参戦する際にも、このスーパーライセンスポイントのようなシステムを導入すべきかどうか検討中だと明かした。これは、今季のF2にMPモータースポーツから参戦したマハヴィール・ラグナタンの存在が引き金になったようだ。
ラグナタンはレースや予選でのパフォーマンスが不足していただけでなく、多くのペナルティポイントを付与されてしまった。その積算は24ポイント。このペナルティポイントは、12ポイントになった時点で翌戦出場停止となる。そのため、まずはレッドブルリンク戦に出走することができず、さらに最終ラウンドのアブダビでふたたび12ポイントに達してしまった。
ラグナタンは、2014年にペナルティポイントのシステムが導入されて以来、出場停止処分を受けた唯一のドライバーである。
ラグナタンのペナルティポイントについて尋ねられた際、トッド会長は次のように語った。
「我々がドライバーのスーパーライセンスに関して行なったことは、F4やF3、そしてF2にも適用する必要のあるものだ」
「それは対処する必要があることだ。しかしそれらのマシンは非常に競争力があり、そしてとても速い。たくさんのホイール・トゥ・ホイールのレースもある」
この案については、F2のパドックでは様々な反応があった。多くの人たちはドライバーの水準を上げることに関して賛成したが、一部のチームは、持参金のあるドライバーにシートを提供することは一部のビジネスであり、財政的な支援をもたらす、経験の少ないドライバーを乗せる必要が生じる可能性があると語った。
トッド会長は、話し合われている内容の詳細については言及しなかったが、真面目に検討されていることを認める。
「これは将来に向けて検討していることだ」
そうトッド会長は付け加えた。
「内部で話し合われたことだ。最近は聞かされていないが、しかし議題に上がっているトピックスである」
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