モーターは122psか150ps バッテリーは40kWhか52kWh
ルノー5 E-テックの兄弟モデルとなる、6代目の日産マイクラ(旧マーチ)。電動パワートレインも基本的に共有し、駆動用モーターは122psか150psを選択できる。駆動用バッテリーは、前者には40kWhが、後者には52kWhが組み合わされる。
【画像】5 E-テックの兄弟に一新 日産マイクラ(旧マーチ) サイズの近い電動ハッチバックはコレ 全143枚
ドライブモードによって、開放される出力は変化する。エコ・モードを選択すると、少しもどかしいくらいパワーが絞られてしまう。コンフォートとスポーツ・モードは、額面通りのパワーを得られ、後者の方が加速は鋭くなる。
試乗場所は英国の自動車試験場、ミルブルックの一部のコースに制限されたが、走りの印象は確かめられた。身のこなしは軽快で、グリップ力も充分。低域からモリモリとトルクが湧いてくる。ホットハッチとは呼べないが、普段使いで楽しめる活発さがある。
多くのバッテリーEVと同様に、高速域では勢いが鈍る。だがコンパクトカーとして、あえて目くじらを立てるほどではない。
思わず笑顔になる楽しさ 航続は最長407km
シャシーの設定も5 E-テックと共通で、走りの印象に日産らしさは感じにくいかもしれない。しかし、これは悪いことではない。仮に別々に開発を進めても、似たような特徴を与えるのではないだろうか。日産の技術者が、納得できる仕上がりにある。
ブレーキペダルの踏み心地は硬めで、制動力の立ち上がりは早い。このクラスのモデルとして、フィーリングはベストの1つだろう。回生ブレーキは、ステアリングホイール裏のパドルで3段階から調整可能。日産らしく、ワンペダルドライブにも対応する。
サスペンションは、路面の凹凸を巧みに均し、カーブへの侵入も滑らか。思わず、笑顔になるような流暢さがある。このコースでは、シャシーの弱点がすぐに露呈するモデルもあるが、マイクラは見事にこなしていた。
航続距離は、40kWhで308km、52kWhで407kmが主張される。ちなみに5 E-テックの場合、実際は高速道路で電費が悪化する傾向がある。急速充電は100kWまで。最短30分で、残量15%から80%まで回復できるとのこと。
日産を称賛することには違和感あり
評価の高い5 E-テックの兄弟モデルだけに、6代目マイクラの第一印象も全般的に良好。デザイナーの苦労が見えるスタイリングは別として、基本的に内面は共通しているのだから、当然かもしれない。
5 E-テックのデザインも素晴らしい。開発を主導したルノーは、コンパクトカーとして優れた完成度と独自性を与えることに成功している。マイクラらしいボディを得たとしても、日産を称賛することには、違和感があることも事実だ。
価格の発表はまだ先になるが、英国では約2万3000ポンド(約449万円)からのフランス銘柄より、僅かに高い設定になるようだ。高効率なヒートポンプ式エアコンが、標準装備になるという。
原点回帰といえる小さなハッチバック
5 E-テックの存在は一旦置いておいて、歴史あるマイクラの復活を強く歓迎したい。日産というブランドにとって、この小さなハッチバックは原点回帰といえる1台だと思う。歴代を振り返ってみても、傑作世代の1つに数えられそうな気がする。
走りの印象はルノー・ライク。とはいえ、日産ファンにも気に入ってもらえるもののはず。5 E-テックの方が魅力的に思えてしまうことも、否定はできないが。
◯:独自のアイデンティティを醸し出すスタイリング 不満ない動力性能 操縦性と乗り心地の好バランス
△:ルノー5 E-テックの方が訴求力は高いかも 狭めの後部座席 調整を加える余地のあるシャシー
日産マイクラ(旧マーチ/英国仕様)のスペック
英国価格:2万3500ポンド(約458万円/予想)
全長:3950mm
全幅:1780mm
全高:1500mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:8.0秒
航続距離:407km
電費:−km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:1400-1542kg
パワートレイン:コイルドローター同期モーター
駆動用バッテリー:52.0kWh
急速充電能力:100kW(DC)
最高出力:150ps
最大トルク:24.9kg-m
ギアボックス:シングルスピード・リダクション(前輪駆動)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「もうヘリで取り締まります!」交通警察が“本気モード”突入!「どんどん逮捕していきましょう!」「右車線から退かないのも取り締まって…」と反響殺到! 三重県警による「スカイアイ取締り」実施へ!
「IS500」特別仕様車で国産V8エンジンは終焉が濃厚。メルセデス・ベンツが存続できてトヨタがV8を諦めざるを得ない理由とは
「ガソリン代が安くなるってサイコー!」ゴールド免許取得者だけの「知られざるヒミツ」がスゴい! “無事故・無違反”の模範ドライバーが受けられる優遇とは!
1年で利益がマイナス1兆円になった日産! 不振の原因は「EVを推しすぎた」の噂は本当か?
【鳴物入りの登場から約3年】現在の「CX-60」の状況は? 一部改良で復活も新型「CX-5」登場で正念場に
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?