「丸ごと」or「サイレンサーのみ」!
「マフラー」はバイクを構成する部品の中で「大モノ」なので、アフターパーツに交換するとバイクのスタイルも排気音もノーマルから激変する、カスタムの効果が大きなパーツです。それだけにどんなマフラーを選べば良いのか大いに迷います。
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ちなみにマフラー(Muffler)は、バイクやクルマの場合は「消音器」を意味し、サイレンサー(silencer)とも呼ばれますが、厳密に言えば排気システム(エキゾーストシステム)全体を指す用語ではありません。
そのためエンジンのシリンダーヘッドの排気口から、排気ガスを排出する出口部分まで丸ごと交換するタイプを「フルエキゾースト・マフラー(略してフルエキ)」と呼び、消音器のみ、または消音器とセンターパイプ部分を交換するタイプを「スリップオン・マフラー(略してスリップオン)」と呼んで区別しています。
フルエキとスリップオンでは価格も大きく異なるので、まずはそれぞれの特徴から考えてみましょう。
性能や特性が向上する「フルエキ」
マフラーは排気音を静かにしたり排気ガスを浄化するのが主な仕事ですが、排気ガスを効率的に排出できるか否かでパワーや扱いやすさなど性能にも大きく影響します。そのためマフラーを丸ごと交換する「フルエキ」の方が、製造するマフラーメーカーの技術やノウハウを投入した構造や製法によって、性能や特性の向上が望めます。
材質的にも純正のスチール(鉄)やステンレスと比べて、高級素材のチタニウムを使ったフルエキは非常に軽量になります。
ちなみに、スズキ「HAYABUSA」など大排気量の4気筒エンジンで、サイレンサーが2本出しの純正マフラーの重量は全体で約20kg、サイレンサー1本出しのネイキッドで12~15kgほどあります。
それがチタン製フルエキゾーストでは重量が約半分ほどで、ものによっては7~8割も軽量化できます。こうなると走行中のハンドリングの軽さはもちろん、取り回しの押し引きでも違いを感じられます。
近年のスーパースポーツ系は、ノーマルでもチタン製のマフラーを装備する車種もありますが、やはりアフターパーツのフルエキの方が軽量です。スーパースポーツにとって「軽さは正義」なので、数kgの違いでもハンドリングに差が出ます。
またスーパースポーツやツアラーだとエキゾーストパイプや集合部はカウリングに隠れてしまいますが、ネイキッドならエキゾーストパイプの美しい曲線や、チタン製ならパイプの「焼け色」などルックスの変化も楽しめるのがフルエキのメリットと言えるでしょう。
とはいえ「丸ごと交換」するので、当然ながらフルエキの価格は相応に高くなります。
手軽な「スリップオン」
サイレンサーのみ、または集合部から後ろのセンターパイプから交換する「スリップオン」は、価格的にもフルエキより安価で交換作業も容易なのが大きなメリットです。
その反面、エキゾーストパイプや集合部はノーマルなので、パワーや特性などの性能面ではフルエキより変化は少ないと言えます。
しかしノーマルのサイレンサーは強度や経年劣化を避けるために頑丈に作られており、言い換えれば「かなり重い」ため、軽量なスリップオンに交換するとハンドリングなど乗り味が軽快になる効果はあります。
またサイレンサーの形状が変わることで、バイク全体のイメージが変わるところはフルエキと遜色無く、もちろん排気音も変化するので、リーズナブルにカスタムの効果を得られます。
規制に適合するマフラーを選ぼう!
このように、フルエキとスリップオンでは性能的な効果の違いはありますが、とくに元々の馬力やトルクが少ない小排気量車の方が、普段の街乗りでも性能向上を体感できるでしょう。いずれもルックスやサウンドの変化を楽しめるのは言うまでもありません。
とはいえ前述したように、マフラーには排気音の消音や排出ガスの浄化など「環境性能」を守る大きな役目があります。近年は遭遇する機会は減りましたが、昔のような「爆音マフラー」は、法規的にも社会マナー的にもNGです。
それではどんなマフラーなら良いのかと言うと、平成22年騒音規制以降が適用されるバイクの場合は、車両ごと(型式ごと)に政府が認証したマフラーしか装着が認めらません。
そして車検がある排気量が250ccを超える小型二輪車の場合は、政府認証マフラーでなければ車検を受けることすらできません。
それなら規制対象外の旧車ならどんなマフラーでもOKかと言うと、そんなことはありません。
1971年からは加速走行騒音と定常走行騒音が、1986年からは近接排気騒音の規制値が定められており、数値は異なりますが、平成10年騒音規制と大きく変わりません。
また平成11年排出ガス規制以降は、音量だけでなく排出ガス試験成績証明書も必要になります。
というワケで、マフラー交換(購入)の際には、法規的に愛車に適合するかを必ず確認しましょう(バイクショップや2輪用品店、マフラーメーカーなど)。
ちなみに、適合する政府認証マフラーや純正マフラーの場合でも、キチンと規制値をクリアしていなければ車検は通りません。たとえば転倒による穴開きや経年劣化による音量増加などがあれば車検に通らないので、とくに中古品を購入する時などは(認証プレートや必要書類の付属も含め)十分に注意しましょう。(伊藤康司)
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