現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 王者オジエが首位浮上、3.7秒差にヌービルが肉薄。横転寸前ソルベルグがトップ陥落【デイ2レポート】

ここから本文です

王者オジエが首位浮上、3.7秒差にヌービルが肉薄。横転寸前ソルベルグがトップ陥落【デイ2レポート】

掲載 更新 1
王者オジエが首位浮上、3.7秒差にヌービルが肉薄。横転寸前ソルベルグがトップ陥落【デイ2レポート】

 5月8日(金)、2026年WRC世界ラリー選手権第6戦『ラリー・ポルトガル』の競技2日目となるデイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が、激しい順位変動を生き抜き総合首位に立った。3.7秒という僅差の総合2番手にはティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が、総合3番手には午前中に躍進を見せたサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続いている。

 デイ2はSS4からSS10までの計7ステージ、SS合計距離は約96.22kmで争われた。この日の最大の関門は、昼のミッドデイサービスが設定されていない点。各車はタイヤ交換と簡易的な調整を行う『タイヤフィッティングゾーン』の整備以外にチームのサポートを受けることができず、路面状況の変化やマシンのダメージに対するリスクマネジメントが求められる1日となった。

ソルベルグ「路面の岩盤に接触した反動でコースアウト」クラッシュ寸前も間一髪/第6戦 デイ2コメント集

 朝のループで主導権を握ったのは、アドリアン・フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1)とパヤリというふたりの若手だった。前日は控えめな滑り出しだったパヤリだが、オープニングのSS4『モルターグワ1』で一気に流れを変える走りを披露。前日の天候も影響して湿り気を帯びていたという路面を活かし、スムーズにまとめあげてステージウインをあげた。

 パヤリの勢いは止まらず、続くSS5『アルガニル1』でも連勝を飾り、この2本連続のベストにより、パヤリは前日の総合6番手から一気に総合2番手へとジャンプアップした。

 一方、首位のフルモーも安定したペースで、トップ3に入るタイムを連発し首位を堅守。さらに午前の締めくくりとなるSS6『ロウザ1』では、ヌービルが巻き返しの兆しを見せるトップタイムで、今大会初のステージウインをあげた。

 午前中の全セクションを終えた段階で、首位フルモーから5番手のオリバー・ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1)まで、上位5台のタイム差はわずか9.9秒。接戦のなか迎えた午後のループでは、砂が掃けた過酷なグラベルが牙を剥いた。

 SS7『アルガニル2』では、選手権リーダーのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)に、競技中としては極めて異例の事態が発生。コース上にトラックが進入しており、エバンスは砂埃によって視界を奪われて大幅な減速を強いられた。

 このハプニングに対し競技審査委員会(スチュワード)は審議を実施し、『単なるレーシングアクシデントではない』と認定。エバンスにはSS7のタイムを修正する救済措置が適用されている。また、総合2番手から首位浮上を狙っていたパヤリにタイヤトラブルが起き、総合5番手に交代することとなった。

 さらに、デイ2最大のターニングポイントは続くSS8『ゴイス』で訪れた。まず、首位争いを繰り広げていたソルベルグがコースオフから横転寸前の大きなミスを喫し、一気にトップ争いから脱落。

 さらにその直後、首位を快走していたフルモーもソルベルグとほぼ同じ地点でラインを外し、右前後のタイヤを同時にパンクさせてしまう。フルモーはステージ上での交換作業を余儀なくされ、総合6番手まで転落。初優勝を狙って攻めの走りを続けていただけに、ダブルパンクは致命的なタイムロスとなった。

 上位勢が次々とトラブルに見舞われる波乱を尻目に、冷静沈着な運びを見せたのが8冠王者のオジエだった。SS7でトップタイムを刻んでいたオジエは、そのままの勢いでSS8もまとめ上げ、ライバルの後退に伴って総合首位浮上。続くSS9『ロウザ2』でもギャップをコントロールをし、首位の座を盤石なものにしていった。

 さらに、堅実な走りで虎視眈々と上位進出を狙っていたヌービルも、デイ2最終のS10『モルターグワ2』でスパート。タイヤトラブルに見舞われたパヤリやフルモーらをパスし総合2番手に上がっていたヌービルは、最終的に首位オジエとの差を3.7秒まで短縮しデイ2を終了した。

 デイ2を終え、首位オジエ、2番手ヌービル、そして午前中の勢いで上位に踏みとどまったパヤリが3番手というトップ3に。ミスに泣いたソルベルグは4番手、タイム修正を受けたエバンスが5番手、パンクで後退したフルモーが6番手となった。日本勢の勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、序盤から大きく崩れることなく着実に走行を続け、前日の8番手から7番手へと順位を上げて金曜日を完走している。

 9日はいよいよ競技3日目のデイ3に突入する。首位オジエとヌービルのタイム差はわずか3.7秒しかなく、タイヤの摩耗や路面状況の変化次第ではまだまだ逆転の可能性が残されている接戦だ。ウイークで最長の1日となるデイ3は、SS11からSS19までの全9本が実施予定。SSの総走行距離は145.88kmだ。

[オートスポーツweb 2026年05月09日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【MotoGP】グレシーニを巣立つアレックス・マルケス、KTM加入を決めた理由「2027新世代マシンでファクトリー入りが必要。目標でもあった」
【MotoGP】グレシーニを巣立つアレックス・マルケス、KTM加入を決めた理由「2027新世代マシンでファクトリー入りが必要。目標でもあった」
motorsport.com 日本版
来年登場する史上最強のウルス「ランボルギーニ ウルスSEペルフォルマンテ」とは?新着情報の全てをお届け!
来年登場する史上最強のウルス「ランボルギーニ ウルスSEペルフォルマンテ」とは?新着情報の全てをお届け!
AutoBild Japan
「1ドル=170円」市場予測も、歴史的な円安進行 39年ぶり163円台[新聞ウォッチ]
「1ドル=170円」市場予測も、歴史的な円安進行 39年ぶり163円台[新聞ウォッチ]
レスポンス
「列車の代わりに乗れて、しかも延伸するバス」今年も運行 赤字ローカル線の切り札 途中駅は“ほぼ通過”へ
「列車の代わりに乗れて、しかも延伸するバス」今年も運行 赤字ローカル線の切り札 途中駅は“ほぼ通過”へ
乗りものニュース
BMWの新世代EV「ノイエ・クラッセ」第一弾、新型『iX3』日本発売…航続906kmで982万円から
BMWの新世代EV「ノイエ・クラッセ」第一弾、新型『iX3』日本発売…航続906kmで982万円から
レスポンス
ゲームの世界から実物大モデルが登場。アストンマーティンが作ったV12搭載の軍用SUV
ゲームの世界から実物大モデルが登場。アストンマーティンが作ったV12搭載の軍用SUV
Auto Messe Web
BMW新型SUV「iX3」発売! 15分で420km相当の充電可能、一充電航続距離は最大906kmに。サッカー中村敬斗選手も登場【新車ニュース】
BMW新型SUV「iX3」発売! 15分で420km相当の充電可能、一充電航続距離は最大906kmに。サッカー中村敬斗選手も登場【新車ニュース】
くるくら
東日本に初登場! 異色の輸送艦「ようこう」海上自衛官が “たった2人” しか乗っていなかった理由
東日本に初登場! 異色の輸送艦「ようこう」海上自衛官が “たった2人” しか乗っていなかった理由
乗りものニュース
ダイハツ『ハイゼットトラック』など3車種約30万台をリコール エンジンが始動できないおそれ
ダイハツ『ハイゼットトラック』など3車種約30万台をリコール エンジンが始動できないおそれ
レスポンス
走行性能・利便性・耐久性をさらに向上! 日本初の自動変速機能を搭載した“折りたたみ電動アシスト自転車”「Air 20 Pro」2026年モデルの特徴とは
走行性能・利便性・耐久性をさらに向上! 日本初の自動変速機能を搭載した“折りたたみ電動アシスト自転車”「Air 20 Pro」2026年モデルの特徴とは
VAGUE
三菱 軽ワゴン「タウンボックス」一部改良 販売店に寄せられたユーザーの反響は
三菱 軽ワゴン「タウンボックス」一部改良 販売店に寄せられたユーザーの反響は
くるまのニュース
ドライバーを苦しめる2026年F1パワーユニットの制御システム。自己学習と先読みでデプロイメントが変化し、把握が困難
ドライバーを苦しめる2026年F1パワーユニットの制御システム。自己学習と先読みでデプロイメントが変化し、把握が困難
AUTOSPORT web
悲劇を繰り返さないために! 文部科学省が部活遠征などの安全な移動に関して全国通知!
悲劇を繰り返さないために! 文部科学省が部活遠征などの安全な移動に関して全国通知!
ベストカーWeb
【2026年のベスト四輪駆動車はこれらだ!】AUTO BILD 2026年四輪駆動アワード発表! どのモデルが四輪駆動性能で他を圧倒するのかをご紹介!
【2026年のベスト四輪駆動車はこれらだ!】AUTO BILD 2026年四輪駆動アワード発表! どのモデルが四輪駆動性能で他を圧倒するのかをご紹介!
AutoBild Japan
サインツJr.、ウイリアムズに”警鐘”。今シーズンに失敗の烙印「来年に向けてシャキッとしないと」
サインツJr.、ウイリアムズに”警鐘”。今シーズンに失敗の烙印「来年に向けてシャキッとしないと」
motorsport.com 日本版
4車線→2車線→4車線→2車線…「ぜんぶ4車線にして!」東海環状道アクセス担う国道バイパスどこまで進んだ? 国道21号
4車線→2車線→4車線→2車線…「ぜんぶ4車線にして!」東海環状道アクセス担う国道バイパスどこまで進んだ? 国道21号
乗りものニュース
日産リーフ NISMO 発売、専用チューニングで走行性能向上…660万1100円から
日産リーフ NISMO 発売、専用チューニングで走行性能向上…660万1100円から
レスポンス
純正バンパーのまま塗装だけで激変!ダイハツ「ムーヴ・キャンバス」を極上のワーゲンバス風に
純正バンパーのまま塗装だけで激変!ダイハツ「ムーヴ・キャンバス」を極上のワーゲンバス風に
Auto Messe Web

みんなのコメント

1件
  • ple********
    トップ組が走行後半になる今日がカギですね。なんとなくオリバーがまたペース上げそうな気がします。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村