アプリリアとホルヘ・マルティンは契約を巡って現在対立が続いているが、MotoGPを運営するドルナ・スポーツのカルメロ・エスペレータCEOが警告を発している。
2024年のMotoGP王者であるマルティンは、2025年シーズンからアプリリアに移籍した。しかし開幕前に怪我を負ったことでデビューは第4戦カタールGPにまでずれ込んでしまった。しかもカタールGPでマルティンは再び転倒……現在は骨折など負傷からの回復中で、長く欠場が続いている。
■離脱意志表明のマルティンに、6度MotoGP王者のマルケス「彼なりの理由があるんだろう。早く戻ってこれるといいね」
そんなマルティンだが、5月中旬に2025年限りでアプリリアから離脱することを望んでいると明らかになった。マルティン側は第6戦終了時点でランキング上位に入っていなかった場合に離脱できるという契約条項を行使すると主張している。
しかし納得できないのはアプリリア側だ。わずか1レースしか出場していない状況ではその条項は無効だとして、両者は対立している。
この問題は水面下での法律事務所を通じてのやり取りはあるものの、表立った動きはしばらく無かった。ただ第10戦オランダGPでマルティンのマネージャーであるアルバート・バレラが立場を改めて表明。再度注目を集めることとなった。
バレラはオランダGPの2日目に「この条項の発動によってホルヘは2026年に向けて、どのチームとも自由に契約ができる」とmotorsport.com/Autosportに語っており、「ホンダは明らかに選択肢のひとつだ」とも話した。
こうした発言によって再び注目を集めた前年の王者とチーム間の揉め事。しかし運営ドルナは、どちらかと言うとアプリリア側を支持するような姿勢を見せている。
バレラの先述の発言があった翌日の日曜日、ドルナのエスペレータCEOはこの問題が両者の同意もしくは裁判を経て解決されない限り、2026年にマルティンのエントリーを認めないとSky Italiaに対して発言したのだ。
「ドルナ、MSMA(コンストラクターズ協会)そしてIRTA(チーム協会)として、我々は裁判所による裁定、あるいは相手側との合意によってフリーとなっていないライダーの世界選手権への登録は受け入れない」
「アプリリアはマルティンと契約していると言っているが、エージェントのバレラは(マルティンが)フリーだと言っている。我々が(エントリーを)受け入れるためには、両当事者が合意に達するか、さもなければ裁判官が判決を下すことになる」
アプリリアはオランダGPにおけるバレラの発言に対して、当初は特に反応を示していなかった。ただ先述のエスペレータCEOによる発言を受けて、アプリリアのマッシモ・リボラCEOもチームとしての姿勢を改めて表明した。
「アプリリアの立場は変わっていない」とリボラCEOは言う。
「我々としては、彼と2年契約を結んでおり、フリーなどではない。言うまでもなく、彼は行きたいところに行くことはできない。我々は会社を守るために、持てる全ての力を尽くしていくつもりだ」
リボラCEOは今後の選択肢については、こう続けた。
「我々の優先事項は彼を引き止めることだ。もしそれが不可能なら、話し合いで合意するか、それとも裁判所に行くかだ」
なおマルティンについては、ホンダが獲得の興味を示している。しかしホンダとしてもアプリリアとマルティンがこじれたままの現状では、関与を避ける意向をオランダで改めて明言した。
ホンダチームマネージャーのアルベルト・プーチはDAZNに対し、「我々はファクトリーではなく、ライダーと話をする。そしてライダーは我々に対し、ライダー自身がフリーであることを伝えなくてはならない」と語った。
リボラCEOはエスペレータCEOやプーチの発言を受けて、さらにこう語った。
「この件について、カルメロは非常に明確な姿勢を示していると思う。あるブランドと契約している場合、他のブランドと契約することはできないということだ」
なおドルナはF1を所有するリバティ・メディアによる買収が近く完了する見込みだが、エスペレータCEOは少数株主として残る予定だ。
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みんなのコメント
カルメロ・エスペレータCEO 聡明な判断でしょう
マルティンにはがっかりした
もしこれでホンダやプーチが彼に触手を伸ばすようなら見損なうよ