かつてフェラーリでレースエンジニアを務めたロブ・スメドレーが、今季F1のタイトル争いでメルセデスを追いかけるフェラーリについて言及。ドライバーズタイトル獲得のために、ルイス・ハミルトンを優先するという決断を強いられるかもしれないと指摘した。
このスメドレーの発言は、イギリスGPでフェラーリのシャルル・ルクレールが勝利を飾ったことを受けてのもの。ルクレールにとっては2024年以来となる優勝、そしてフェラーリにとってはグランプリ通算250勝目で、感動的な瞬間でもあった。
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ただ現状、ドライバーズタイトル争いでメルセデスに迫っているのはハミルトンの方である。ハミルトンは直近5レースの獲得ポイントが全ドライバー中最大。2位、2位、1位、5位、3位を記録し、信頼性の問題にあえぐメルセデス勢にプレッシャーをかけている。
ポイントリーダーは依然としてアンドレア・キミ・アントネッリ(179ポイント)で、ランキング2番手はジョージ・ラッセル(154ポイント)だが、3番手のハミルトンは147ポイントでトップと32点差まで迫っている。一方のルクレールはシルバーストンで大量ポイントを稼いだとはいえ、108ポイントのランキング4番手。アントネッリとの点差は70以上ある。
イギリスGP後に配信されたハイ・パフォーマンス・ポッドキャストの中でスメドレーは、シルバーストンではルクレールの方がハミルトンを上回る走りを見せたものの、フェラーリがメルセデスに対抗したいのであれば、チーム内バトルをしている場合ではないと述べた。
タイトル争いのことを考えて、イギリスGPでハミルトンとルクレールのポジションを入れ替えるべきだったかという問いに対し、彼はこう答えた。
「100%同意する。これは私自身の論理に反するかもしれないが、フェラーリがワールドチャンピオンになるためにはそれほど極端なことをするしかないと思う」
「もしフェラーリが、マシン性能でメルセデスを上回ろうとしつつ、その一方で、これだけポイント差があるルイスとシャルルを自由に競わせるという戦い方を続けるなら、ドライバーズ選手権で勝てる可能性は著しく下がるだろう」
「自分の考え方には反することではある。今後はあまりにも多くの不確定要素があるので、本当にそんなことをするのかという気持ちもある。ただ、ルイスがワールドチャンピオンになるためには、その戦略しかないと思う」
フェラーリは2007年のキミ・ライコネンを最後にドライバーズチャンピオンを輩出できていない。それ以前にはミハエル・シューマッハーが5連覇を達成しているが、1980年以降フェラーリでドライバーズタイトルを手にしたのはそのふたりしかいない。
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