■軽快かつシャープな走りが魅力の最新308
現在ではSUVが主力のプジョーですが、長年プジョーを支えてきたハッチバックモデルもしっかりと継続させています。そのうちの1つが今回試乗したCセグメントハッチバックの「308」です。実際に乗ってみると「現代のプジョーらしさ」が最も色濃く表れた雰囲気となっていました。
【画像ギャラリー】これが4年ぶり大幅刷新のプジョー新型「308」です! 画像で見る(27枚)
プジョーブランドは合計14のブランドを有するステランティスグループに属しています。そのため同じグループ内のセグメントではプラットフォームやパワートレインを共有しているパターンが多いです。
ブランドが違ってもハードウェアは同じ、というのが近年のステランティスブランドの「あるある」なのですが、しっかりとキャラクター分けして作られているのが面白いポイントでもあります。
プジョーの場合、他のブランドに比べて軽快でレスポンスの良いスポーティな雰囲気の乗り味に仕上げられている印象です。今回試乗した308も例に漏れず、その傾向を思わせる味付けとなっていますが、プジョーのラインナップの中でも特にその傾向が強いモデルだと感じました。
2021年3月にグローバルで初公開され、日本国内では2022年4月に登場した第3世代(P5型)の現行308ですが、2026年5月15日にマイナーチェンジを実施しました。
大きなポイントはエクステリアデザインの刷新で、近年のプジョーらしくライオンの爪痕を思わせるライトシグネチャーと、それと連続性を持たせたグリルがポイントです。フロントフェイスが最も分かりやすい変更箇所と言えます。
変更されたフロントフェイスではタイヤハウスへの空気を導くダクトも新設されています。これによって空気抵抗が低減されているのですが、このような改良の甲斐もあって燃費性能は20.6km/Lから20.8km/Lへと若干向上しました。
実際に車内に乗り込むと「コクピット」という言葉が似合う世界観であると感じたのが第一印象でした。エッジの効いたインパネ周りに、ドライバー側を向いたセンターディスプレイ、そしてなによりセンター部の各種スイッチのデザインからなる空間は、まさに戦闘機のコクピットを思わせます。
近年は水平基調のインパネデザインが増えていることを考えると、ドライバーが見る景色は個性に溢れたものになっています。
またメーター周りも個性的です。一部表示が浮き上がっているように見える3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネルは、すぐに慣れることが可能で、視認性を高めるという意味でも悪くない機構だと思わせてくれました。未来的な印象と機能性を両立する新しいメーターと言えます。
エクステリアデザインの変更も大きくあった今回のマイナーチェンジですが、改めてインテリアを見てみると、購入の決め手がインテリアデザインとなる人もいるはず! そう思わせてくれるほど個性と魅力に溢れた室内空間となっていました。
走り出してみると近年のプジョーらしいキャラクターが強く現れていると感じました。アクセルやステアリングに対する反応がクイックで、元気な走りを見せてくれます。特にそれが現れていると感じるのがステアリングフィールで、シャープなノーズの入りを見せてくれます。
走りのいいCセグメントハッチバックは多く存在しますが、街中で感じるレスポンスの良さとシャープなフィーリングはクラス1だと感じました。このフィーリングは現行のプジョーモデルで感じることの多いものですが、プジョーの中でも最も色濃く現れているドライビング体験でした。
1.2リッター直列3気筒ガソリンターボエンジン(最高出力136馬力・最大トルク230Nm)に、電気モーター(20馬力・51Nm)を組み合わせたハイブリッドシステムは、ステランティスグループで広く使われているパワートレインです。トランスミッションには6速DCTを組み合わせており、プジョーのコンパクトモデルとの相性はいいと感じさせるものがあります。
街中の低速域ではシームレスかつトルクフルで電動感が強く、快適な加減速を見せてくれます。対照的に幹線道路への合流などで加速していくシチュエーションでは、変速感がありドライバーのイメージとズレの少ない加速を見せてくれます。
以前、よりコンパクトな「208」に試乗したときも感じましたが、シャープで軽快な乗り味が際立つコンパクトモデルこそ、現代のプジョーらしさがより光るモデルなのではないか、と改めて認識させられた時間となりました。(西川昇吾)
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みんなのコメント
腰高のSUVではあの感じは不可能
しかし、価格が高い。
あとSW ディーゼルは出すべき!価格は押さえてね。