ル・マン24時間レースへの準備としてポルシェ・ペンスキー・モータースポーツに合流し、5月8日に開幕した『スパ・フランコルシャン6時間レース』に臨んでいるパスカル・ヴェアラインは、このWEC世界耐久選手権の一戦で「さらなる経験」を積むことを目指している。また、フォーミュラEでポルシェと経験を積んできた彼は、6月のル・マンへの準備としてこの環境は「まったく新しいものではない」と付け加えた。
ABB FIAフォーミュラE世界チャンピオンであるヴェアラインは、WEC/ル・マンのハイパーカークラスに参戦しているポルシェ・ペンスキーのサードカー・ドライバーとして来月、ル・マンデビューを果たす予定だ。
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今週末、ヴェアラインはフランスの耐久クラシックに向けた準備の一環として、同チームの6号車ポルシェ963のラインナップに加わり、フルシーズンドライバーであるローレンス・ファントール、ケビン・エストーレとマシンをシェアする。
なお、現FE王者がポルシェのLMDhカーでレースに参加するのは今回が初めてではない。彼は今年1月、デイトナで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦『デイトナ24時間レース』でJDCミラー・モータースポーツの85号車ポルシェ963をドライブしている。
また、ポルシェ・ペンスキーでのレース経験はないが、2022年10月にセブリング・インターナショナル・レースウェイで実施された耐久テストで963をドライブした。これは、このマシンがレースデビューする前のことだ。
スパでSportscar365のインタビューに応じたヴェアラインは、ル・マンに向けて耐久レースの複雑さだけでなく、マルチマチックベースのLMDhマシンの詳細についても、できる限り多くの知識を吸収したいと述べた。
「学びは決して終わることはないと思う」とヴェアラインは語った。「最大の違いは、もちろんトラフィックやさまざまな車種、そして異なるカテゴリーの中でレースをすることだ。それらをオーバーテイクする時間を可能な限り短くしようと努めなければならない」
「それ以外は、レーシングカーである点で他のクルマと同じだと考えている。ドライバー交代などはもちろん練習する必要があるが、一度覚えてしまえば大丈夫だと思うよ」
「クルマの挙動やタイヤは少し違うね。システムなどをしっかりと理解する必要がある。すべては経験を積むことで進化していくはずだ」
フォーミュラEの2023-2024年“シーズン10”でシリーズチャンピオンに輝いたヴェアラインは、『963』プログラムに注目していたものの以前は電動フォーミュラ・シリーズに完全に集中していたと述べた。
「これまではつねに妥協を許さず、ひとつの選手権に集中しなければならないという考えを持っていて、僕の場合それはつねにフォーミュラEだった」と彼は語った。
「ポルシェに加入して以来、デュアルプログラムは考えられなかった。はっきりしていたのは、出場しているチャンピオンシップで自分の仕事をこなすことだけ。そして、もしチャンスがあれば、それが道を開く可能性があるということだ」
「昨年、良いシーズンを過ごすことは非常に重要だった。ポルシェがル・マンに3台目のマシンを持ち込んだことで、それが何かのきっかけになるかもしれないと、何かできないかというすべてのアイデアが生まれた」
「作業は数カ月前から進行中している。『いつかル・マンで耐久レースに出場したい』という思いはずっとあったが、先ほども言ったようにこれまではフォーミュラEに集中していたため、その機会がなかったんだ」
ヴェアラインはまた、デイトナでLMDhデビューを果たした際に自身を受け入れたジョン・チャーチ率いるJDCミラー・モータースポーツについても高く評価し、963での旅を始めるのに「素晴らしい環境」だったと述べた。
「ジョンとは今でも連絡を取り合っている。レースで良い成績を残せたときは、しばしばメッセージを送ってくれるんだ」とヴェアライン。
「JDCミラーでの経験は本当に素晴らしく、耐久レースを初めて経験するには素晴らしい環境だったと言えるだろう」
「いま、ポルシェ・ペンスキーに来て、環境がはるかに大きく、関わる人もはるかに多く、チームもはるかに大きくなった。もちろん、ここではすべてが成功に基づいている。僕たちは成功を収めたいと思っている。ル・マンで優勝したいし、ここスパでチャンピオンシップを勝ち取るための手助けをしたいと思っている」
「僕はポルシェの一員として長年過ごしてきた。チームに加わって5年になる。もちろん、すでにたくさんの人たちと知り合っているため、ここは僕にとってまったく新しい経験というわけではないんだ」
[オートスポーツweb 2025年05月09日]
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